2008年・第11戦・ハンガリー・決勝

コバライネン ハンガリーGPでF1初優勝を飾る

【8月4日 AFP】(記事更新)08F1第11戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2008)決勝。
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(c)AFP

AFPBB News


今年の開幕戦オーストラリアを見て、
「今シーズンのF1は、昔っぽくて面白い!」とコーフンしたものです。
でも、その後のフェラーリ絶好調を見て「ああ勘違い」とガックリ。
ところが、ここに来てやっぱり「昔っぽく」なってまいりました。

あのフェラーリが、エンジンブロウでリタイアなんて。
鈴鹿でミハエルが煙を噴いて「負けられないレース」を落とした事もありましたが、
ここ数年のレギュレーション変更によって「エンジンブロウは、あり得ない」とまで言われる現代F1でこんな事が起きるなんて。

20年前のフェラーリは、ポンポンポンポンよく煙噴いて止まってました。
ミケーレ・アルボレートが、ゲルハルト・ベルガーが、ナイジェル・マンセルが、アラン・プロストが、何度も悔し涙を流したものです。
マッサがゴール直前に止まったシーンを見て、そんな時代に逆戻りした印象を受けました。

マッサには気の毒ですが、“不確定要素の増大”は歓迎すべき傾向です。
終盤へ向け、優勝争いがいよいよ白熱してきました。

・・・・・・

決勝スタート。
マッサが抜群のタイミングで飛び出し、1コーナーでハミルトンの鼻先を完全に塞いでレースを決めてしまいます。「マッサはドン臭い」だの「追い抜きが下手」だのという悪しき評判を一気に吹き飛ばす好パフォーマンスでした。

逆に2位スタートのコヴァライネンは大失敗。
出足が遅れるは、後ろのマッサをノーマークで真っ直ぐ行っちゃうは。

マッサがもし、コヴァライネンに押しとどめられていたなら
序盤のマッサ・ハミルトン間のラップ合戦は無く、
ハミルトンのパンクも、マッサのエンジンブロウも起きなかったかも…。

つまり、コヴァライネンの優勝もなかった…かも。
まあ他愛もない「タラレバ妄想」に過ぎませんが。

序盤は、マッサのオーバーテイクとホンダの同僚対決ぐらいで
「抜けないハンガロリンク」らしい変化のない周回が続きます。
18-19周でのマッサのタイヤ交換を皮切りに、20ラップ前後に上位勢のピットインが集中します。ここでトヨタチームがグロックへの給油をミスして4秒のロス。

次に1ピット作戦を狙う中団グループが35ラップ前後に給油&タイヤ交換。
この時、給油リグの不良か、発火を起こすチームが続出します。
ブルデー(トロロッソ)、バリチェロ(ホンダ)、カズキ(ウィリアムズ)です。

この時、トロロッソの消火器が炭酸ガスでなく、旧式の泡だったのにちょっと驚き。
ベルガーが現役時代、レース中に消火器ボタンを間違って押して、コクピット内を泡だらけにしてリタイアした事がありましたが…ひょっとしてベルガーは、泡が好きなのか?(笑)

この直後にハミルトンの左フロントにパンクが発生(41周目)
順位を2位から10位にまで落としてしまいます。
パンクの原因は、ハミルトンのレーススタイルにあったという見方が濃厚。
急減速によるフロントグリップでコーナーを攻めるスタイルは、どうしてもフロントタイヤの寿命を減らしがち。しかも荷重増加によるタイヤの変形は、比較的に弱いサイドウォール部分を路上の突起物や縁石に擦らせやすい。
そうした複合的な要因でパンクしてしまったのではないかという見解。

これによってハミルトンの表彰台は絶望的となり、
マッサは、これで一気にラクな展開になります。

2回目のピットインは50ラップ前後。
ここで俄然、注目を集め始めたのがこの週末ずっとパッとしなかったキミ。
ハンドリング不良だったマシンが、レース終盤になって安定。
ひとり21秒台を連発して4位アロンソを追い上げます。
2コーナーでコースアウトを喫するも、アロンソより1周早いピットインでアロンソを攻略。第3スティントでは、ますます走りに冴えを見せ21秒台を連発。
61周目には、ファステストラップまで記録して3位グロックにグングン迫ります。

そんなイケイケムードのフェラーリ陣営にショッキング映像が飛び込みます。
楽勝クルージング状態だったマッサがラスト3周というところで白煙を上げスローダウン。ホームストレートの壁際にマシンを止めてしまいます。

慎重なレース運びに終始したコヴァライネンに思わぬ初優勝。
ピットミス、コースオフと冷や冷やなレース展開だったけれど、なんとか運を味方につけグロックが2位。
マッサほど致命的ではないけれど、同様に残り3周になってリヤサストラブルが発生したキミ。スローダウンを余儀なくされ3位に甘んじます。
結果的には、決勝前に誰も予想しなかった顔ぶれが表彰台に並びました。

ウィニングラップ中のコヴァライネンに、ロン・デニスが言葉を贈ります。
「勝利の世界へようこそ。君がこれから重ねる幾多の勝利。コレはその始まりだよ」エエ事言いますなあ。

いや。でも、待てよ?ハミルトンが去年、初勝利した時って「グッジョブ」ぐらいしか言わなかったよーな気が…。やっぱり「ウラハラ」な人です。

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登録日:2008年 08月 17日 17:06:55

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プロフィール
斎藤モ吉
(男)
福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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