2008年・第13戦・ベルギーGP・決勝

ハミルトンの降格によりマッサが繰り上がりでシーズン5勝目

【9月8日 AFP】(一部訂正)08F1第13戦ベルギーGP(Belgian Grand Prix 2008)決勝。
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(c)AFP

AFPBB News


決勝日は、曇天。厚い雲が波瀾を予感させる。
路面はウェット状態だが、このまま乾燥するコトを想定して全車がドライタイヤ。
ピケのみがハードを選択。他は全員ミディアムコンパウンド。

スタート1周目は、いつも通り波瀾の幕開け。ガチャガチャと順位変動。
ハミルトンも2周目の1コーナー《ラ・ソース》でハーフスピン。
4位から2位に上がっていたライコネンにオールージュで追いすがられ、
ケメルストレートでガッツリパスされてしまう。

1周目の混乱によって
元王者アロンソは、6位から4位。
絶好調トロロッソ・ブルデーは9位から5位とポジションアップするが、
逆にコバライネンは、3位から11位。
ハイドフェルドは、5位から10位。
ベッテルは、10位から12位へと明暗が分かれる。


・・・・・

前半の主人公はコバライネン。

2周目にグロック、ハイドフェルドを連続パスして9位。
3周目には、ピケをブランシモン出口で鮮やかに高速パッシングして8位。
8周目には、クビサを追い詰め、9周目のケメルでオーバーテイクして7位。
さらに6位のウェバーを追い抜こうと一気に迫るがタイミングを誤り、
バスストップで接触。ウェバーは9位にポジションダウン。
コバライネンは、クビサに抜き返されてしまう。
13周目にルーティンのピットイン。
さらにピットスルーペナルティを科せられ15位までダウン。
ここでコバライネンの華麗なショーは終わった。
最終的には周回遅れの10位。

一人ハードタイヤ&1ピット作戦を狙ったピケだったが、
14周目、焦りからかターン12で単独スピン。レースを終える。

波瀾の第1スティントに比べ、
第2スティントは平穏にポジションキープのまま周回数が刻まれていく。

そして、レースが動いたのは第3スティント。

1位ライコネンと2位ハミルトンとのタイム差が急速に縮まり臨戦状態。
さらに残り6周となった頃にスパの雨が降り始めた。

ここで決然とタイヤ交換をし成果を上げたがBMWのハイドフェルド。
あれよあれよという間にごぼう抜きで表彰台にまで食い込んだ。
いや、もう少し速ければ「初優勝」という可能性もありえた。

ワンストップ作戦を2ストップに変更したトロロッソの2人。
それでも順位を着実に上げ、BMWの先を行っていたのだが…。
最後の最後にハイドフェルドにしてやられる。
それでも5位フィニッシュのブルデーは、上出来のレースだった。
一時2位を走っていたブルデーにとって、7位は不運だったろう。

その後、ハミルトンとライコネンには
例の劇的な2人の抜きつ抜かれつがあり、
ライコネン、無念のクラッシュリタイア
ハミルトンの優勝となり、目出度しとなるはずだったのだが…。

レース後の裁定によって全ては台無しとなった。
レースの醍醐味よりも杓子定規な決まり事が優先され、人々の感動は無に帰した。

確かにハミルトンのポジションダウンは一時的過ぎたかもしれない。
だが、原因となったシケインカットは
ウェット路面をドライタイヤで走る危険な状態であり、
不可抗力のやむを得ない状況であった。
しかもライコネンはハンドリングがままならず、背後はスキだらけ。
そんな状況でも「あえて抜くな」と言うなら
いっそ「レースなんかするな」と言う方がマシだ。

レースは、レーサー同士によるサーキットでの瞬間瞬間の積み重ねの結果である。
それを高いトコロから眺めていたヤツが奪う権利は絶対ないと思う。

そもそも「シケインカット・ペナルティー」が
ここまで幅を利かせるようになった事件はナニだったかを思い出すべきだ。

悪夢のような1989年の鈴鹿の最終シケイン。
あの日こそ、まさに「レースが殺された日」である。

今回のような「レース後裁定」で結果が覆る度に
あの日の苦い記憶が甦り、レースへの不信感がまた高まるのだ。

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登録日:2008年 09月 16日 18:48:32

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プロフィール
斎藤モ吉
(男)
福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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