2008年・第14戦・イタリアGP・決勝
【9月15日 AFP】(記事更新、写真追加)08F1第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2008)決勝。
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(c)AFP
決勝当日。今宮さんが溜息をつくほどの大雨。
フジの放送始まって以来の初『大雨のモンツァ』。
全車エクストリームウェットタイヤを装備。
セーフティーカー先導で粛々とレーススタート。
2周のスロー走行後にセーフティーカーイン。
ベッテルがパラボリカから絶妙なタイミングで加速。
コバライネン以下をウォータースクリーンの向こう側に置いてきぼりにしながら単独でターン1へ突入。
その後も大方のF1ファンたちの穿った予想を嘲笑うかのように
ベッテルはコバライネンに対して1周ごとに2秒のマージンを重ねる。
「ひょっとして夢でも見てる?」
プライベートチームがワークスチームを実力でブッチぎる快走。
しかも危うげな素振りがまったくない堂々たる走りっぷり。
いや。8周目にチョコッとターン1でハーフスピンしかけたけど。
このレースでベッテルが見せた唯一のミスかもしれない。
・・・・・・
後方では、フィジケラ-ライコネン-ハミルトンの3つ巴戦が白熱。
9周目にやっとこさライコネンがフィジコをホームストレートで攻略。
10周目、今度はハミルトンがフィジコを同じカンジでパッシング。
11周目、ハミルトンはライコネンをロッジアの立ち上がりで並び、
レズモコーナーの1個目でオーバーテイク。ティフォシを沈黙させてしまう。
その2周後。序盤を沸かせた功労者フィジコがアスカリシケインでクルサードに追突。フロントウィングが破損してフロントタイヤの下に潜り込み、マシンがスキー状態となって操縦不能のままパラボリカのサンドトラップへ一直線。
このレース唯一のリタイアリストとなる。
その後、ティフォシ以外はハミルトンのオーバーテイクショーに酔いしれる。
14周目にはハイドフェルドをロッジアで。
16周目には、グロックをターン1で。
17周目には、クビサをロッジアで。
19周目には、アロンソをホームストレートで。
23周目には、トゥルーリをホームストレートで。
24周目には、ロズベルグをホームストレートで鮮やかに攻略して見せた。
この瞬間、上位勢のピットインもあり、ハミルトンは暫定2位まで駆け上がる。
そして27周目。勝利も狙える位置でピットインした。
ところがハミルトンは、ここでまた痛恨のミスを犯してしまう。
路面の水気が少なくなりスタンダードウェット(浅溝)を選ぶべきトコロを、
再度エクスストリーム(深溝)を選んでしまう。
「雨が激しくなる」という天気予報に翻弄されたカタチだ。
表彰台をゲットしたクビサよりも十分速かっただけに相当悔やまれる。
もしかしたらコバライネンの上の2位、
さらにベッテルとの直接バトルさえあり得たかもしれないのに…。
タラレバ・タラレバ・ルルルル〜。
さらにハミルトンは、48周目にウェバーと接触して
下手をすればノーポイントに終わったかもしれなかったのだから
マッサの真後ろでゴール出来た事で十分満足すべきなのかもしれない。
ハミルトンが勝手に自滅してくれている間に
首位をひた走るベッテルは、心憎いほど完璧なレースを組み立てていた。
同僚ブルデーの犠牲(ベッテルのために早めのタイヤ交換)によって、
完璧なピットタイミングを選択できたのだ。
それは意外にも、もっともシンプルなスティント構成となった。
18周(深溝)+18周(深溝)+17周(浅溝)=53周
他のドライバーたちの選択は、すべて不正解。
このベッテルの選択のみが正解だった。
特に前半気を吐く走りを見せていたトヨタの2人とウィリアムズのロズベルグ。
この3人もタイヤ選択で失敗して後方へと脱落していった。
全員がタイヤ交換を終えた後は上位勢に順位変動はなく、
ポイント圏外で多少の小競り合いがあったに過ぎない。
レースが終われば、なんともはや。
ドイツの若き新鋭により史上最年少優勝者記録が書き換えられていた。
しかも弱冠戦闘力に劣るマシンを腕と判断力でカバーしてのポールトゥーウィン。
これが歴史的にどれだけスゴイ事かは次回に解説しようと思う。
カテゴリー[ 2008年 F1GPテレビ観戦 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 09月 26日 01:33:29
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- 斎藤モ吉
- (男)
- 福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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