2008年・第15戦・シンガポールGP・決勝

アロンソ シンガポールGP制しシーズン初優勝

【9月29日 AFP】08F1第15戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2008)決勝。
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(c)AFP

AFPBB News


アロンソ、今期初優勝おめ!

と手放しで祝福したい。
でも、ちょっとここで「ゲスの勘ぐり」を呈してみたい。

ルノーさん、ピケに自爆させてない?と。

気になったのがアロンソの1回目のピットインと
ピケがクラッシュしたタイミングの良さ。

ピケが“幸運にも”2位表彰台に乗ったドイツGPの
再現を見ているような気になったのです。


・・・・・

ってのは、日本GP前までの私でした。
ところがあの富士での堂々とした勝ちっぷりを見て反省しました。

アロンソ、アンタやっぱり凄い!(調子のいい時、限定)

って、コトで
曇り無きマナコでシンガポール決勝を振り返ってみました。

・・・・・・・

決勝スタート直後、マッサとハミルトンが順当に先行し、
いつものマッサ勝ちパターンにハマった印象でした。

コバライネンら数人出遅れがあるものの概ね順位キープの展開。
そんな中、アロンソがスタートで3人を抜き12位。
スペインでの因縁深いカズキの後ろにつけます。
でも、1ストップ作戦でタンクが重いトヨタ・トゥルーリに前を塞がれ
10位ロズベルグ以降の集団は6周に渡ってスローペースに付き合わされます。

ノロノロ51秒台のトゥルーリ《ドライバーズスクール》から
7周目にロズベルグ、8周目にカズキ、9周目にアロンソが抜けだします。
そして、12周目にアロンソが誰よりも早くピットイン。
スーパーソフトでスタートしたアロンソは、第1スティントを短めの
<ショート・ロング・ロング>の2ピット戦略でした。
そして、彼がコースに戻った2周後、同僚のピケがクラッシュ。
全員の明暗を分けた運命のセーフティーカー導入となりました。

タイミングよくピットに飛び込めたのは、
ウェバー、クルサード、バリチェロの3人。
ところがバリチェロがピットアウト直後に電気系トラブルでコース上にストップ。
セーフティーカー走行がさらに延長される事態となります。

この煽りを食ったのがロズベルグとクビサ。
ガス欠寸前でたまらずペナルティー覚悟の違反ピットイン。

そして、18周目にやっとピットオープン。
2ストップ作戦の面々が続々とピットへ飛び込んでくる。
1位と3位だったフェラーリ勢もピットに2台並んでピットイン。
ところがここで痛恨のピットシグナルミスを起こしてしまいます。
「マッサを早く済ませて、ライコネンを早く送り出したい」
そんなピットクルー全員の先走った気分が、
取り返しのつかない最悪の事態を招いてしまいます。
マッサは首位から最後尾へ転落。
ライコネンも予想外の15位まで順位を落とします。

レース再開は、20周目。
首位はロズベルグ、2位トゥルーリ、3位フィジケラ、4位クビサ、
そして、5位にアロンソがつけていました。
ロズベルグ、クビサはペナルティー確定組。
トゥルーリ、フィジケラは1ピット作戦組。
アロンソには、十分、優勝のチャンスがありました。
マークすべき相手は、前を行くトゥルーリと後ろにいるハミルトンでした。

しかし、いつまで経ってもロズベルグとクビサへのペナルティが出ません。
泣きツラに蜂のマッサがピットスルーさせられる方が先で24周目、
それから3周後にクビサがストップ&ゴーを
首位を快走してマージンを稼いだロズベルグがピットに入ったのは28周目でした。

アロンソは延々と遅いフィジケラに付き合わされますが、
ついに29周目に彼がピットに飛び込むとまるで鎖を解き放たれたように
3秒近くラップタイムを上げ、首位トゥルーリを追い上げます。
そして、34周目にトゥルーリがピットインするとついに悲願のトップへ。
そこからただ一人、46秒台を連発し続け、後続を圧倒的に引き離します。

40周前後。2ピット作戦のライバル達が順位を交換しあう中、
アロンソは首位を誰にも譲ることなく快走。
51周目にトゥルーリがハイドロリック系トラブルで倒れ、
さらにスーティルのクラッシュで52周目にセーフティーカーが入りますが、
アロンソを脅かすには到りませんでした。

54周目のレース再開を完璧な加速で決めると
ロズベルグがハミルトンの防御壁となったコトも手伝いラクラク独走。
58周目にライコネンがクラッシュすると、
その残骸を拾わないよう弱冠スピードを落とす余裕を見せます。
平気でゴミを拾ってしまうマッサとの差を感じさせるトコロです。

なんやかんやで大騒ぎだったレースは、
1時間57分16秒《王の帰還》アロンソの優勝で幕を閉じました。

運が招いたラッキーウィン…誰もがそう思ったものでした。
そして、富士。私たちはさらに王者アロンソの底力を知ることになります。

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登録日:2008年 10月 16日 19:20:29

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プロフィール
斎藤モ吉
(男)
福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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