今期F1で気になるコト

デニス代表 「F1のコストは大幅に削減される」

【2月11日 AFP】フォーミュラワン(F1)に参戦しているマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のロン・デニス(Ron Dennis)代表が10日、09年シーズンにF1へかけられるコストが大幅に削減されるだろうと語った。
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(c)AFP

AFPBB News


やっと全貌が見えてきた「2009年版F1」。
だが、CSの「F1GPニュース」で川井ちゃんや浜島さんが伝える情報を聞いていて思ったのは「今年はかなり荒れたレースが増えそう」だというコト。

「オーバーテイクを増やしレースを面白く」を目指して、新たに導入された数々の新レギュレーション。確かに、ある意味「レースは面白くなる」かもしれないが、かなり危うい面もいくつか見受けられる。

まず、思ったのがフロントウィングの大型化と可動化。
アレによって、テールツーノーズによる接近戦が増えるかもしれないが、それ以上にコーナーでの接触が増えそうな気がする。
去年の小さなウィングでさえ、散々、踏んだり踏まれたりがあったのに、タイヤ幅いっぱいのあんな大きなシロモノであれば、オーバーテイクで前に出たクルマがコーナー手前でちょっとステアリングを切り込むのが早かったり、ちょっとブレーキングが早いというだけですぐに接触してしまうのではないだろうか?
しかも壊れたウィングにフロントタイヤが簡単に乗ってしまいそうだ。そうなれば2008年カナダGPでの中嶋のようにソリ状態となって確実にコーナーを直進し、クラッシュしてしまうしかない。
今年のSCの出動回数は、去年のそれを軽く上回る気がする。

それと可動フラップの故障。
川井ちゃんがスタックした時のコトを心配していたが、それより怖いのは、先に接触かナニかで接続部が破損して、それに気づかずストレートを全開で走っている時にパンとフラップがふっ飛んでしまう事態。そもそもそういうキケンがあったから「空力付加物の可動を禁止」していたのではなかっただろうか?
いまだにまったくナットクのできないレギュ改変だ。

さらに鳴り物入りで導入される「KERS」も、各チームに災いをもたらす「CURSE(呪い)」にならなければと祈るばかり。
リアブレーキで発生した熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリーに蓄電しておいて、任意にガソリン代わりとして駆動力に再利用するっていうのだけれど、やたらシステムが込み入っているワリに、その威力が走りに顕在化してこなさそうなのが残念である。

例えば、今は亡き「ターボエンジン」であれば、過給器が回る度に甲高いキーンという高周波が聞こえるし、コーナーのあちこちではパンパンとバックファイアが起こり、エグゾーストからも派手に炎が噴き上がる。見た目にも明らかにそのパワーが体感できた。早い話「速さがとっても分かりやすかった」のだ。
ところが今度の「KERS」にそんなスペクタクルが期待できるのか?・・ややギモンだ。

しかも、テスト中にBMWのメカニックが感電して倒れたコトからも充電された電気がボディーカウルを伝わって漏れる場合があるコトも分かっている。
アレ以降、マシンに触れるメカニックたちは絶縁用のゴム手袋をはめて作業しているが、果たしてドライバーはどう守られているのだろう?
多分、きっとフツーに走っている時の安全は確保されているかもしれない。
けれど、2007年カナダGPでのクビサのような大クラッシュが、これから以降、2度と起きない可能性なんて誰が保証できるだろうか?
そして、もしその時、コナゴナになったボディーの中から剥き出しになった充電器や配線が、ドライバーに、あるいはコースマーシャルに、最悪の場合、観客に接触しない可能性は?
「そんなコトは起きない」と誰が保証してくれるのか?
そして、それが現実に起きたら…考えるだに恐ろしい。

今年のレギュ改変が「面白さ」と「キケン」の天秤をどちらに大きく傾けたのか?
とても気になるトコロである。

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登録日:2009年 02月 20日 10:46:13

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プロフィール
斎藤モ吉
(男)
福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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