2006年 03月
棺桶と老人と千円札
ユニークなガーナの棺桶 2006年メルボルン祭で披露 - オーストラリア
【メルボルン/オーストラリア 9日 AFP】ギャラリーで働くメアリー・ルー・ジェルバント(Mary Lou Jelbant)は9日、メルボルン(Melbourne)で行われたオーストラリア連邦競技会主催文化祭(the cultural festival of the Commonwealth Games)で、2006年メルボルン祭にも任命されたガーナの日曜大工ワークショップ「パー・ジョー」(Paa Joe)から出展された「サメの棺桶」をチェックする。
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(c)AFP William WEST

もらえない。貰ってはいけない。
もらってはいけない。
でも、くれるっていうし、まいっか。
いやいやそんなつもりじゃない。
いえ、是非どうぞ、私達そんなに長くありませんし
使い道無いですし
親切にしていただいたので、 ホンの気持ちですから。
老夫婦はかたくなに僕に、席を譲ってくれたから・・と
1000円をくれようとするのだ。
妙に混み合い、もみくしゃの夜の山手線。
乗客の視線は私と老夫婦のやりとりの一心に注がれた
新宿で馬場まで乗り込むと、混んでいながらも座れた。
座ったとたんに金太郎のゲロのように人が押し込まれてきた。
座れてよかったとホッとしていると、私の前に老夫婦が喪服姿で
よろよろと立つではないか
人としてここは譲らないわけにはいかない。
「ここどうぞ・・」
ジェントルで紳士的な私
「ああああ〜 すいませんねぇ〜〜 おじいさん このお方が譲ってくださいましたよ〜〜」
ギャルのサマンサタバサのバックに頬を押し込まれながらも
なんとか人をかき分けて老婆のいる私の座席前まで
コマドリアニメーションのように寄ってきた爺さん。
「っああ 」
「よかったね〜 おじいさん。 いいひとだよ ありがとうございます。」
何度も何度も深々と私に礼を言う老夫婦。
「ほんと気になさらないで下さい」
ジェントルな私
新大久保をすぎると、ふたりでぼそぼそとなにやら相談を
している。
あの〜 これ どうぞ ほんと有り難うございました。
差し出されたのはティッシュにくるまれた千円札
当然の事ながら断った。
猛烈にもらえもらえと私に言う。
乗客全員の「もらうんじゃね〜だろうなっ」の冷たい視線
普通であれば、絶対貰わない。貰うわけがない。
しかし、私にはこのとき特別な事情があったのだ・・。
新宿で分かれたモデルのナベちゃんに金がないから貸してくれと言われ、1万円を気っぷよく渡していたのだ。彼を見送り電車に乗り込もうとすると千円しかない。スイカとパスネットで久米川までは何とか帰れる。問題はその先だ。
10時間千円 の激安パーキングを利用した私の10時間のリミットは11時。現時刻から考えると、あきらかに間に合わない。10時間を超えると自動的に30分200円が加算される。つまり今の私の手持ちから考えると、マイナス200円であり、あきらかに足らないのである”このままでは出られなくなってしまうのである!
この千円があれば・・ 私は考える
この千円がなければ・・・ 私は考える
どうぞ、遠慮しないで、もらってください・・ねえおじいさんからもいってくださいよ
続く老夫婦の押し売り
・・・・・・「私たちはもう先も無いですし、使い道ないですから・・若い人なら・・」
いえいえもらえないですよ
喪服姿の老婆と私の間をティッシュにくるまれた千円が行き来する。
私と老婆の押し問答に山手線の乗客全員がたたずを呑む。
4回のやりとりの末、私はばあさんから、
千円を受け取った。
山手線で席を譲って葬式帰りのばあさんから千円をもらってしまった。
モラルもあった。常識はわきまえている。
赤い羽の共同募金だってやったし、献血だってした事がある。
当然席譲ったぐらいでお金をもらってはいけなとは思ってる。
しかしもらってしまった。
乗客全員の「もらうんじゃね〜だろうなっ?」の冷たい視線
から、うらめしさと落胆の顔にかわり 車内はいっきにしらけたムードになった。
「ありがとう ありがとう」を老夫婦から何べんも言われ おまけに握手もされ、
私は高田馬場で下車した。電車が動き出してからも人ごみの隙間から私を見つけると深々とお辞儀をされていた。
特別な事情を持つ今回に限り苦渋の選択の末、私は老婆からそのティッシュを受け取った。
11時10分。久米川駅着
案の定パーキングのリミットには間に合わなかった。
料金所で電気仕掛けの1200円の表示がで赤く薄暗く点滅し
私は財布の中の自分の千円と、老婆からもらったそのティッシュのつつみを開き千円を取り出しその黄色い料金機に二枚のお札を入れ込んだ。
表示金額と導入金額の擦り合わせを無機質に機械が読み取る。
リョウシュウショノヒツヨウナカタハ・・・
5秒もせずにおつりの排出される。
アルミニウムの受け皿と銀色の硬貨のカランカカンという乾いた音が深夜の駐車場にこだまする。
黄色いバーは時計仕掛けのように感情無くカタカタと上に上がり
さ〜出て行けと言わんばかりに間口を開けた。
私は8枚の硬貨を無造作に鷲掴みしてズボンのポケットにほおり込む。
都合800円の黒字となった私はコンビニでトマトジュースを買う事にした。
コンビニに入ると客はまったくおらず、耳にいっぱいピアスを開けたバイトの兄ちゃんと、秋葉原大好きっといった痩せっぽちの苦学生タイプの2人がかったるそうに、「っしゃいませ〜〜」私の方も見ずにそう言った。
トマトジュース一本を手に取り、レジに行くと店内にいなかったはずの客が何故だか既に会計をピアスの兄ちゃんとやりとりをしていた。
喪服を着た老夫婦。
背中を丸め、香典袋と梅ガムをレジのカウンターに並べて、ごそごそと
喪服の袂から財布を取り出し硬貨をまさぐっていた。
「おじいさん細かいのありませんか?二百円・・」
私は老夫婦の横からそっと手を伸ばし二百円をカウンターに置いた。
老夫婦は驚いた顔をして断ってきたが 私は別のレジで苦学生にトマトジュースを差し出し会計を済ませコンビニを後にした。
バックミラー越しに深々とお辞儀をする老夫婦の姿が見えた。
住宅街の深夜のコンビニの灯りは冷たく路面を照らす。
私のポケットで4枚の銀貨と八枚の銅貨が揺れていた。
「私たちはもう先も無いですし、使い道ないですから・・若い人なら・・」
たどたどと光る街路灯に照らされた小さな狭い路地を走りながら思う
真っ白な空を飛ぶ天使を描いてみた。
彼は、電線をやっと越えられるかと言うくらい非力に飛び、一足の靴を地上に落とす。
空は白く 天使はやっと電線を越えた。
か細い電線を越えたとき 不意に彼の靴は脱げ、
彼のいた街へと 落ちていった
老夫婦は何処へ行くのだろう?
そして僕はどんな棺桶に入るのだろう?
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登録日:2006年 03月 29日 09:07:53
ビバメキシコ!ありがとう快楽主義!
<ワールド・ベースボール・クラシック>里崎と喜びを分かち合う大塚
【サンディエゴ/米国 20日 AFP】野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic)決勝、日本vsキューバ。試合は日本が10-6でキューバを破り、初代王者に輝いた。写真は試合に勝利して駆け寄った捕手の里崎智也(Tomoya Satozaki、左)と抱き合って喜びを分かち合う日本の大塚晶則(Akinori Otsuka、右)。(c)AFP/Getty Images Donald Miralle

おめでと!!!!!!日本!
ありがとう!日本代表!王監督!イチロー!選手全員おつかれさま!
いや〜 めでたい! ホントめでたい!
久々の感動です。涙でちゃいます!泣いちゃいます。
潜在的な力がありながらもダークホースとまで言われた日本が、歴史的な奇跡の優勝!
栄光のWBC初代チャンピオン!!!!信じられない!
こんな大事な日に朝からCMの撮影で缶詰!
電波も届かずTVも無い!!怒!! 唯一届くauの携帯メールで知人より情報ゲット。撮影そっちのけで携帯を握りしめ、メールがなる度、ドキドキ。
素人のメール情報だけに「一瞬逆転された」なんて誤報も多く届き非常にヤキモキした。(冗談メールも多!こんな時にやめてくれっつ〜の!!)
前半の日本代表の4点取った事が入ってチョイ安心してたけど、その後キューバも猛攻!1点差に詰め寄られた時はホントひやひやしたね〜
結果 王JAPANが苦闘の末、初代世界一に!
10-6で乱打戦を日本が制した。日本は、見事に参加16チームの頂点に立った!!!!
おめでと!!パチパチパチ
電波状況が悪く、撮影の切れも悪かったので、結局この結論をメールで聞いたのは15:35! 遅〜〜!!!
直接観れなかったのがひじょ〜〜〜〜に悔しい!!!!!
それにしても、王監督の采配やチームを引っ張るイチローの姿・・見所は沢山あったが今回のポイントは何と言ってもビバ!メキシコでしょ!
あの、奇跡の二次リーグが無かったらコレ(優勝)はありえないんだからね!
メキシコには小泉さん王さんお礼にいかなきゃね。
メキシコさいこー! メキシコさまさま。
快楽主義が成果主義を打ち負かした!とでも言うのだろうか?何ともハッピーな試合だった。
勝敗に関係なくなってしまったメキシコチームは米国戦へ向けた唯一の中日を利用してチームみんなでディズニーランドに行ったらしい。
その気負いの無さ、欲の無さがこうじてか2−1で強豪アメリカに奇跡の勝利。これにより1勝しかしていない日本が繰り上がり、そして初代チャンピオンになったわけだ。
とかく成果を求められる社会であり、スポーツでもある昨今。
力を抜く事、リラックスなムードを作る事が思わぬ奇跡を起こす事を証明した。
成果を期待し、その過度な期待がプレッシャーとなって一つの金メダルしか獲得できなかったトリノオリンピックも記憶に新しいが、
苦しむではなく楽しむ
そんなラテンの快楽的な血が思わぬ奇跡をくれた。
リラックスという不思議な力をもらった。
そのハッピーでラッキーなチャンスを確実にモノにし、
想像を絶するプレッシャーをむしろ「楽しみ」にかえ
白球を追い求めフィールドをがむしゃらに走るイチローや日本代表選手の姿は、皆、野球をはじめた少年のようで、清々しく、素直に勇気と感動を与えてくれた。
このWBCを通し営利のみを目的とした野球界や現代社会に対して失われかけていた大切な「何か」を少し気づかせてくれた気がする。
そしてこの大会を通し、イチローが・・・日本代表選手が・・・そして日本が
そして私が、少し成長したような気になるのは自分だけであろうか?
野球が好きで好きでどうしようもなかった野球少年達が世界の頂点に立った。
続けることで強くなり、プレッシャーをむしろパワーに変え 勇気と感動、そして何より優勝というカタチの最高の一日を国民にプレゼントしてくれたナインに心から感謝したい。
イチローは言った
「野球をやって、強くなれたのがうれしい。本当にものすごいプレッシャーでした。でもこんな形で終わるとは思わなかった。野球人生最高の日です」
路頭に迷う昨今の国民に希望の光が見えた気がする。
スポーツバーで熱くなるオーディエンスを描いてみた。
まだまだいけるぞ日本!
日本はどこへ行くのだろう?
僕は何ができるのだろう?
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登録日:2006年 03月 22日 12:36:17
ホクロと夏木マリ
【Balur/インド 7日 AFP】インドのコルカタ(Kolkata)の北25キロメートルに位置するBalurで5日開かれた定期市で、4つの言語(タミル語、ヒンディー語、カンナダ語、マラーティー語)を使って占いをするロボットがお目見えした。写真は、ロボットに録音された占いを聞く男性。(c)AFP/Deshakalyan CHOWDHURY

「ああ、そんなのだったら、5分だよ。2千円もしないんじゃない?
保険使えるし・・ レーザーだから少し焦げる匂いはするけど、
すぐとれちゃうよ。」
その言葉を受け、鼻の下のとても小さなホクロを取った事が私はある。
時は、丁度2000年から2001年を迎えようとしていた年末
世の中的には未来輝く「21世紀」より「世紀末」の言葉が蔓延し、
ちょっとした占いブーム。
やたらとテレビやら雑誌で特集が組まれていた。
占いは信じる方でもなければ、全く信じないという訳でもない。
いわゆる中立派の私にとって、どうでもいい特集であった。
当時の私は、飛ばず咲かずの売れないアーティストであり絵本作家。
必ずと言っていい程、やる事なす事、最初は絶好調。ところが
最後で倒産されたり、持ち逃げされたり。何かとうまくなかった。
最初が調子いいだけに、その落胆ったら無かった。
そんな中、あるプロジェクトがうまく行き、お祝いがてら仲間と
何故だか大宮の屋台で一杯やっていく事になった。大宮で呑むのは初めてで、散々悩んだあげく雑多な歓楽街の外れにある、おでんの屋台に潜り込んだ。
「あなた、好きな事やりなさい・・・」
呑み始めて20分、我々の会話をぶった切り、私の隣でぶつぶつ言いながら独りで呑んでいた怪しい風貌の熟女が突然我々に向かって、ドスの利いたハスキーな声でそう言った。
夏木マリの出来損ないのようなその熟女は、サッポロビールのマークが印字されたコップにつがれた日本酒をじっと見ながら続けた。
「持って10年だから・・・」
大宮の屋台は、にわかにヒートアップしはじめた。
ダムが決壊したかのように怒濤のしゃべりが我々に浴びせられた。
しきりに一緒にいた相方の事を占っている。過去の様々な事、コレからの事。
彼とは付き合いも長く、よく知っているだけに、その夏木マリの占いが当たっているのか外れているか容易に計り知れた。そのあげくに「持って10年」だ。失礼な話だ・・・が、当たっているだけに気持ち悪い。
「じゃ、こいつはどうなんだよっ!」
いつも、ベランメーな相方も流石に当たっていると思ったらしく、言い返す言葉も無く消化不良ながらも話をすり替え、ほこ先を私に振る。
しばらくじっと私を見つめ
「あなたは いいわ〜。 ・・凄くいい。 ちょっと触らせて。」
と私の体を触ってきた。荒手の痴漢行為だ。
「でも、ひとつだけ。 あなたいいところまで行くけど必ず、障害があって、先に進めなくなっちゃうんじゃない? それ、何のせいか解る?その、ホクロ。
ホクロよ。鼻の下の小さいヤツ。それが原因なの。」
私の鼻の下を必要に指差し、そう断言。
私の事も根掘り葉掘り占い、しまいには当時産まれたばかりの子供がいた私に、生命を最近宿した事を見事当て、怖くなった。
相方は、私の占いが良かったのが相当面白くないようで、更に熱くなり、屋台を先に出て行ってしまった。
その日以降、不思議なくらい必要に「ホクロ」ネタが様々なシーンで会話に登場した。いつもあっている人がいきなり、「実は占いが出来て・・」なんて言い出し、最後には私のホクロに行き着く。
有名な占い師に診てもらっても最後に行き着くのは「ホクロ」であった。
そんな繰り返しから、ホクロを取る気なんてみじんもなかった私であったが、ここまでくると流石に考えるようになっていた。
世の中もノストラダムスに当てられる事無く、世界は無事21世紀を迎える事ができた1月のある日、始終出入りしている会社の部長と出入り口の階段のところでバッタリ会った。
部長は中年には異様な位、大きなバンソウコを頬に貼っていた。
つっこむと、バツの悪そうにその事を話してくれた。
どうやら部長の左頬には大きなシミがあって、本人的にずっと気になっていたらしく、たまたま近所に保険の効く皮膚科があった事を知ってそこで安く取ったというのだ。
慌てて、私もコレまでの「ホクロ」ネタを話すと
少し茨城のなまりが入る独特の口調で
「ああ、そんなのだったら、5分だよ。2千円もしないんじゃない?
保険使えるし・・ レーザーだから少し焦げる匂いはするけど、
すぐとれちゃうよ。」
二日後、私の鼻の下のホクロは1500円のレーザーで焼かれ、姿を消した。
その一ヶ月後、出版社と新しい本の契約が決まり、前作の韓国版出版も決定。その仕事は順調に回り始めた。
あれから五年。夏木マリの言葉が当たるときが間々ある。
占い信仰度は並の私だがアノときばかりは不思議だったし、信じる他なかったし、信じてよかった。
しかし、このホクロネタの最大のポイント「持って10年」の相方にある。
彼は相変わらず夜の疾走を続けている。
絶対当たらないであろう、インドの占いロボットを見て思う。
レーザーで焼かれたホクロは何処に行ったのであろう。
そして、相方は何処へ行くのだろう?
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登録日:2006年 03月 13日 08:57:54
タクシーに愛を
【香港 1日 AFP】香港(Hong Kong)で1日、タクシー運転手による抗議運動が行われた。これは、香港政府が無認可タクシー規制に失敗したことと、燃料高騰に抗議したもので、数百人のタクシー運転手たちが参加した。写真は、通勤ピーク時に中心地で交通を遮断する数百台のタクシー。(c)AFP/Samantha SIN

タクシーのマナーの悪さは万国共通?
香港らしい何とも雑多な記事である。
まったく迷惑な話だ。
昔からどうもタクシーってモノと相性の悪い私にとって、
見ているだけでイライラしてくる写真だ。
最近でこそ、サービス向上を掲げるタクシー会社も増え
多少は丁寧な応対にはなってきているものの、まだまだ
乱暴なドライバーは多い。
年末は特に「雑な対応」が目立つ
昨年末もこんなトラブルがあった。
終電は行っても益々盛り上がりを見せる深夜の六本木。
年末で混み合う酔っぱらい客をかき分け、路上に出て競争率の高いながら何とかタクシーをゲット。
帰路が同方向の仲間3人で、忙しなくのりこみ、いざ出発!
「すいません。東村山までお願いします」
「・・・はいわかりました・・・・」
くたびれたシャツにひょろりとのびた靴下の様なネクタイをだらしなくしめる
ヨネスケ似の50代位のドライバーは無機質に答える。
六本木を抜け、キラー通りを千駄ヶ谷方面へ・・・
10分もすると突然、ヨネスケがカミングアウト
運)すいませんお客さん、ガス欠です。
別のタクシー拾って貰えませんか〜
Y)は?
運)ガス欠です。このままだと止まっちゃいます。
タクシーには何百回も乗っている私だが、ガス欠を告げられるのは
初めての事だった。
メーターを見ると、確かに針はEMPTY付近を指している。
しかし、ここは引くわけにはいかない。
ドライバーは客が何処まで行くのか乗ったときに行き先を確認しているわけで、その時に「ガス欠」の旨を伝えるべきである。しかも、素人目にも往復は無理としても東村山までは行けなくは無い量はメーター的に残ってはいる。明らかに、年末の稼ぎ時、乗車の回転数上げて行くためには東村山は遠すぎる。だから、途中で我々をポイしちゃおうというのが見え見えだ。
私)運転手さん、それっておかしいんじゃないですか?
確かに遠いかもしれないけど、こちらは行き先伝えているじゃない。
それに、メーター的にまだ、走るでしょ?
酔いも手伝って、声に凄みを持たせて言い倒そうとするわたし。
運)ま〜走りますが・・・
そう言って、しばらく黙って運転を続けるヨネスケ。信号停車の度にバックミラー越しにこちらの様子をうかがうが目が合うとすっとそらしまた運転に集中しているかの様に寡黙に運転を続ける。
車は青梅街道に入り、私はうとうととし始める
運)お客さん じゃ、三鷹に給油所があるのでそちら経由でよろしいですよね。
意を決したかのようにやたら断定的な口調で突然、後ろも見ずにそう言う
私)は?
三鷹を経由すれば目的地まで大きくそれる。当然遠回りで、料金も一気に跳ね上がる。しかもその料金を我々が持て!と言う。しかも「よろしいですか?」ではなく「・・よろしいですよね」と断定だ。これには流石に切れた。
私)何で、俺らがそんなもん負担しなきゃいけないんだよ!絶対、行けよな!行けよ!東村山まで、押してもイイから行けよ!
同乗していたDJのケンの制止が更にわたしを熱くさせた!
結局、東村山まで冷戦の正味40分のドライブ。
当然、給油も途中下車も無く無事?到着。
御迷惑料と言うわけでもないが、¥12,360のうち、360円をまけてくれた。
その後、運転手が、無事帰れたのかは知らないが・・・(笑)
タクシーは何処へ行ったのだろう。
世界は何処へ行くのだろう?
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登録日:2006年 03月 07日 13:17:54
- プロフィール
- 池谷剛一 YOSHIKAZU IKEYA
- (男)
- 1969年11月17日
- パロルの本
- ■職業:絵本アーティスト
■経歴:全国にて個展多数開催。出版物多数。
基本的には絵本作家です。絵本のジャンルとしては大人向きの絵本です。犬がピアノ弾いたり、BARでバーボン飲んだりします 著書「そして僕は天使になった01」「椅子」他、広告のデザインとかプロデュースとかもします。とにかく創る事と遊ぶ事が大好きで、なんでもやっちゃいます。今年は二冊の絵本でます! 「世界にひとつしかクリスマスツリーがなかったら」アート活動は多種多様。
i-yoshi@jcom.home.co.jp
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