2008年 03月

鼻をほじる ほじる ほじる ほじる

ボトル入り飲料水にハエの死がい混入、精神的苦痛で慰謝料請求

【3月20日 AFP】カナダ・オンタリオ(Ontario)州の男性が、ボトル入り飲料水にハエの死がいが混入していたことから精神的苦痛を受け、性生活から美容院経営、また入浴さえも困難になったとして最高裁判所に訴えを起こしている。
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今年も来た

やっぱりきた

年に一度、猛烈に頭が割れるように痛い時がある。

忙しさと、花粉症最前線と、三寒四温と、薄い財布の中身が、ごっちゃごちゃになって 前頭葉に万力をかける。

サクラ咲くこの時期に決まってこの季節に痛くなる。
真剣に痛く、病院に行く。

さんざん調べた医者は、薄ら笑いを浮かべて言う。

「鼻孔をいじったりする癖あります?」

首を傾げる私に難しい表現を打ち切り、直球で同じ内容を尋ねる
「・・あ、いやね・・鼻ほじってません?」



ほじってはいない。




「あ、そうですか」
嫌に引きが早い医者に何とも言えぬ不快感を覚える

んいや、ほじったが、人並みだと思う・・・。
いや、ほじったかもしれない・・。
いや、ちょっとだけじゃないか・・・。
奥まで行ったかどうかはその都度、加減が違うわけで ・・・
むしろ、手前のゾーンを小指がうろうろするくらいなものである。
奥まで一気に行く等、ホントまれだ。

医者曰く、鼻の穴の奥は粘膜が弱く、なにげに大事な線が沢山走っているのだとか。そこをほじくって刺激与えすぎると、偏頭痛を起こすこともある。と言う。 そうですかって言いながら「注意するように」まで付け加えやがる。

病名
慢性鼻ほじくり頭痛

とでも言うのかっ

そんな分けはない。もっと重大な何かに犯されているはずだ。
医者は私に何かを隠している。

とりあえず、ほじるのをしばし控えてみる。
ああ、はかない「ほじり人生」だった。

確かにほじるのを注意していると、不思議と頭痛が和らいでくる感じがする。

・・・いや、ほじってはいない。

で、ボトルにハエか・・・  精神的苦痛か・・・


ハナをほじる 頭が痛い
ほじるのをやめる 頭が痛くない

ほじるのを やめる  頭痛がない

いや ほじっていない  


今年も頭痛は続き ほじるほじらないの押し問答は続く



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・そして僕は天使になった  著者:池谷剛一/文・画
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登録日:2008年 03月 28日 09:58:42

老人に席譲って金貰う 後編(再放送)

チベット制圧に中国への批判高まる 五輪ボイコットの声も

【3月16日 AFP】中国チベット(Tibet)自治区で起きた騒乱で中国政府が制圧に乗り出したことで、各地で中国政府への非難が高まっている。
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プシューーー

薄い蒸気のような機械音で小平に着いた西武線の扉は開く。
行き先の丁度分かれ道となる小平に本川越行きの列車が到着し、乗り継ぎを急ぐ乗客の往来で、車内は一時的に騒がしくはなったが、駅を出発する頃には乗り込んだ乗客はほぼ席に座れ、もとの静かな車両に戻った。

そして相変わらず私の手にはティッシュにくるまれた5千円が握られ、老夫婦は私を細く笑いながら見続けた。

「いえ、やはり頂けません。」

一度は開封した五千円札を丁寧にティッシュに入れ直し、老夫婦に軽く頭を下げながら御返しした。

「・・・・」

席を譲ったお礼と言って、五千円はありえない。
人間として、もらってはいけない。男として受け入れられない。
そう、自分に言い聞かせて御断りした。

「私たち、使い道ほんとうに有りませんから・・・」
 返却の申し出になかなか首を立てに振らない老父。
「若い人に使っていただいた方がどんなにこのお金も喜ぶ事か・・・」
目をつむりながら両手の平を左右にふるわせながらオーバーに断る老婆。

「次は〜萩山〜 萩山〜 」
車掌のアナウンスで萩山駅が伝えられる

一向に引かない老夫婦。それでも貰う訳にはいかない。
ふたりが持っていたスーパーの袋にティッシュの五千円を無理矢理入れ込んで席を立ち去ろうとすると

「わかりました・・ほんとうに有り難う・・・」
と言って、今度はあっさり返却を受け入れ、まだ座って・・と言わんばかりに立ち去ろうとする私の手を引っ張り、もとの席に押し戻す。

「おい、あれを出してあげなさい・・・」
嫌に命令口調で老婆に指示を出すと、その老婆はスーパーの袋を中身も見ずにごそごそと何かを探し、奥の方から名刺大の何やら紙を取り出した。
その紙を老父に渡すと、ふたりは満面の笑みを浮かべ、その小さく畳まれた紙を私に先ほどの様に差し出した。

見た目的にはモノクロのコピー用紙のようだったので、とりあえず受け取ってみた。名刺サイズのコピー用紙は蛇腹に丁寧に折られており、広げるとなにやら小さい数字が所狭しと並んでいる。

意味がわからない。

「8ですから・・・はち。」

もう一度、その紙に眼をやる。

数字が規則正しく並び・・・・

あ、カレンダー!?

そう、所狭しと埋められた数字はカレンダー!!
しかも、8年分のカレンダー。
2005年から2013年までの8年分の暦。

五千円の後だっただけに、妙に気になった、その素材と、意味・・・
質感はただのコピー用紙。変わった紙ではない。
親指と人差し指の間にはさみ、双方の指の平で丁寧に質感をもう一度、確かめながら、老夫婦に眼をやると、やはり眼を細くして薄い笑いを浮かべながら
こちらを見続けている。

「何なんですか?これは?」と言いたいのはやまやまだったが、不思議と言葉が出ず、その薄い笑いに釣られて私も笑った。

「ね、おもしろいでしょ。8年分ですよ・・ 」
老婆がそんな私の言葉を察してか言葉を発する

「私たちには、きっと無縁でしょうがね・・・はははは」
老父が話に乗っかり、ふたりしてコトコトコトと眼を合わせるや、笑い出した。

電車は萩山の駅に到着
またまた乾いた音を立て、扉が開いた。

「じゃ、私たちはココで・・ ほんとうにありがとうございました」
席を立ち、私に深々と頭を下げ雨上がりで湿った空気の萩山のホームに老夫婦は降りて行く。

「あ、ちょっと すいません・・・これ・・ 」

ゆっくりと肩を寄せ合い老夫婦はホームの階段のあるほうへゆっくり歩いて行く。その後ろ姿に声をかける私。

私の声が届いたようで、再びこちらを振り返ると
老婆がゆっくりと開いた左手に右手で作った三本の指を合わせ、肩を丸めて、またうっすらと笑みを浮かべる。

声には出さずに口を動かし

「8ですから 八」
そう言った・・・


連結の関係で、普段より長く停まる列車。
ホームの湿った空気が冷房の効いた車内に生温い霧の様に入り込み、私をむ。

小平から乗り合わせた学生の耳にはめられたヘッドホンからシンシンとリズムを刻む音

老婆達は小さくなり、ホームの青白い電灯の光に包まれ消えて行った。

そして私の手には 八年分のカレンダーが残った。



何度も見直す。
何の意味が有ったのだろう?
何の目的で、五千円の後がこのカレンダーだったのだろう?
しかも、例え携帯用だからと言ってこんなに小さい文字では、あの老夫婦に細か過ぎて見るには困難すぎる。


そんな私の心を他所に列車は走り出す。
色んな事を考えながら、あっという間に目的地の東大和に着いた。

降りると直ぐ
あまりに、気持ちが悪い出来事だったので、知合いのH氏に電話を入れる。
H氏とは付き合いも古く、私の身の回りで起きる不思議体験を一緒に居合わせる人物だ。 

「あ、Hさん?今さ〜・・・○□△でさ〜」
これらの一件の出来事を一通り話していると、キャッチが入った。
「あ、ごめんHさん、今キャッチ入ったから、またかけ直す!」
私はあわててH氏との電話を切り、後発の電話へ切り替えるが間に合わず。
留守電となる。

しばらくして、留守電を聞き直す。

機械音で留守電へのイントロ
イチバンメノメッセージデス 9ガツ8カ ゴゴハチジハップン イッケンデス ピー
「あ、もしもし○○出版のNですけど・・先日からお支払い遅れておりました印税の件ですが、本日振り込ませてもらいましたので、ご確認ください。因に金額の方ですが、え〜888・・・円になっております。」
ガチャガチャと受話器を切る音
またまた留守電の終了を告げる機械音声

本来、振り込まれるはずの印税が分納の上、八ヶ月間 遅れていた

八時八分 それが突然の電話で振込の連絡。


私は呆然と背中に感じる冷たい物を感じながらホームに立ちすくみ
携帯を持った手をゆっくりとおろした。



「八ですから 八」



何かとお騒がせの中国。
今年開催の北京オリンピックの開催日時をご存じだろうか?


2008年 8月 8日 8時 8分


左手には八年分のきれいに畳まれたカレンダー 

これからの八年。いったい何が私に起きるのであろう。
そして世界に何がおきるのであろう?

そして僕は何処へ行けばいいのだろう。

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登録日:2008年 03月 17日 11:47:13

老人に席を譲って金貰う 前編(再放送)

北京五輪に向け「席を譲ろうキャンペーン」実施中

【2月23日 AFP】北京五輪開催に向けた政府による北京市民「啓蒙」キャンペーンの一環として、毎月22日は「座席を譲る日」に設定されている。これは妊婦や高齢者、身体障害者など、公共交通機関で席を必要とする人に座席を譲るよう人々に促すもの。(c)AFP

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もらえない。貰ってはいけない。
もらってはいけない。 
でも、くれるっていうし、まいっか。
いやいやそんなつもりじゃない。

いえ、是非どうぞ、私達そんなに長くありませんし
 使い道無いですし

親切にしていただいたので、 ホンの気持ちですから。

老夫婦はかたくなに僕に、席を譲ってくれたから・・と
1000円をくれようとするのだ。

妙に混み合い、もみくしゃの夜の山手線。
乗客の視線は私と老夫婦のやりとりの一心に注がれた

新宿で馬場まで乗り込むと、混んでいながらも座れた。
座ったとたんに金太郎のゲロのように人が押し込まれてきた。

座れてよかったとホッとしていると、私の前に老夫婦が喪服姿で
よろよろと立つではないか
人としてここは譲らないわけにはいかない。

「ここどうぞ・・」
ジェントルで紳士的な私

「ああああ〜  すいませんねぇ〜〜  おじいさん このお方が譲ってくださいましたよ〜〜」
ギャルのサマンサタバサのバックに頬を押し込まれながらも
なんとか人をかき分けて老婆のいる私の座席前まで
コマドリアニメーションのように寄ってきた爺さん。

「っああ 」
「よかったね〜 おじいさん。 いいひとだよ ありがとうございます。」

何度も何度も深々と私に礼を言う老夫婦。

「ほんと気になさらないで下さい」
ジェントルな私


新大久保をすぎると、ふたりでぼそぼそとなにやら相談を
している。

あの〜 これ どうぞ ほんと有り難うございました。

差し出されたのはティッシュにくるまれた千円札

当然の事ながら断った。

猛烈にもらえもらえと私に言う。
乗客全員の「もらうんじゃね〜だろうなっ」の冷たい視線

普通であれば、絶対貰わない。貰うわけがない。
しかし、私にはこのとき特別な事情があったのだ・・。

新宿で分かれたモデルのナベちゃんに金がないから貸してくれと言われ、1万円を気っぷよく渡していたのだ。彼を見送り電車に乗り込もうとすると千円しかない。スイカとパスネットで久米川までは何とか帰れる。問題はその先だ。

10時間千円 の激安パーキングを利用した私の10時間のリミットは11時。現時刻から考えると、あきらかに間に合わない。10時間を超えると自動的に30分200円が加算される。つまり今の私の手持ちから考えると、マイナス200円であり、あきらかに足らないのである”このままでは出られなくなってしまうのである!



この千円があれば・・ 私は考える



この千円がなければ・・・ 私は考える


どうぞ、遠慮しないで、もらってください・・ねえおじいさんからもいってくださいよ

続く老夫婦の押し売り


・・・・・・「私たちはもう先も無いですし、使い道ないですから・・若い人なら・・」

いえいえもらえないですよ

喪服姿の老婆と私の間をティッシュにくるまれた千円が行き来する。

私と老婆の押し問答に山手線の乗客全員がたたずを呑む。
4回のやりとりの末、私はばあさんから、


千円を受け取った。

山手線で席を譲って葬式帰りのばあさんから千円をもらってしまった。
モラルもあった。常識はわきまえている。
赤い羽の共同募金だってやったし、献血だってした事がある。
当然席譲ったぐらいでお金をもらってはいけなとは思ってる。
しかしもらってしまった。


乗客全員の「もらうんじゃね〜だろうなっ?」の冷たい視線
から、うらめしさと落胆の顔にかわり 車内はいっきにしらけたムードになった。

「ありがとう ありがとう」を老夫婦から何べんも言われ おまけに握手もされ、
私は高田馬場で下車した。電車が動き出してからも人ごみの隙間から私を見つけると深々とお辞儀をされていた。

特別な事情を持つ今回に限り苦渋の選択の末、私は老婆からそのティッシュを受け取った。

11時10分。久米川駅着

案の定パーキングのリミットには間に合わなかった。
料金所で電気仕掛けの1200円の表示がで赤く薄暗く点滅し
私は財布の中の自分の千円と、老婆からもらったそのティッシュのつつみを開き千円を取り出しその黄色い料金機に二枚のお札を入れ込んだ。
表示金額と導入金額の擦り合わせを無機質に機械が読み取る。
リョウシュウショノヒツヨウナカタハ・・・
5秒もせずにおつりの排出される。
アルミニウムの受け皿と銀色の硬貨のカランカカンという乾いた音が深夜の駐車場にこだまする。

黄色いバーは時計仕掛けのように感情無くカタカタと上に上がり
さ〜出て行けと言わんばかりに間口を開けた。

私は8枚の硬貨を無造作に鷲掴みしてズボンのポケットにほおり込む。

都合800円の黒字となった私はコンビニでトマトジュースを買う事にした。

コンビニに入ると客はまったくおらず、耳にいっぱいピアスを開けたバイトの兄ちゃんと、秋葉原大好きっといった痩せっぽちの苦学生タイプの2人がかったるそうに、「っしゃいませ〜〜」私の方も見ずにそう言った。

トマトジュース一本を手に取り、レジに行くと店内にいなかったはずの客が何故だか既に会計をピアスの兄ちゃんとやりとりをしていた。

喪服を着た老夫婦。
背中を丸め、香典袋と梅ガムをレジのカウンターに並べて、ごそごそと
喪服の袂から財布を取り出し硬貨をまさぐっていた。

「おじいさん細かいのありませんか?二百円・・」

私は老夫婦の横からそっと手を伸ばし二百円をカウンターに置いた。


老夫婦は驚いた顔をして断ってきたが 私は別のレジで苦学生にトマトジュースを差し出し会計を済ませコンビニを後にした。

バックミラー越しに深々とお辞儀をする老夫婦の姿が見えた。

住宅街の深夜のコンビニの灯りは冷たく路面を照らす。

私のポケットで4枚の銀貨と八枚の銅貨が揺れていた。



「私たちはもう先も無いですし、使い道ないですから・・若い人なら・・」



たどたどと光る街路灯に照らされた小さな狭い路地を走りながら思う



そして、数年後 またしても私は 老夫婦と出会うことになる・・・

続く・・・
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登録日:2008年 03月 11日 11:18:10

席譲り 「冗談じゃねえ」

北京五輪に向け「席を譲ろうキャンペーン」実施中

【2月23日 AFP】北京五輪開催に向けた政府による北京市民「啓蒙」キャンペーンの一環として、毎月22日は「座席を譲る日」に設定されている。これは妊婦や高齢者、身体障害者など、公共交通機関で席を必要とする人に座席を譲るよう人々に促すもの。(c)AFP

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夕刻の山手線

若干の混み具合に運良く座れた私の前に、老人がうだるようにつり革に
ぶらさがる。

気になったので席を譲った。

「冗談じゃねえ」かつおぶしでもすったようなかすれた声で断言。

立ち損じな感はありながらも、行き場を失った私が座っていた
空いた席を更にその隣に立っていたやや老人に座るよう促した。

やや老人は丁寧に私にお辞儀をし、腰を大事そうに抱えながらゆっくりと座った。

はじめに断った老人が、つり革にもたれながら
私の譲った席にゆっくり座る老人に向かって

「なさけねえ」

といいはなった。


西日が電車にこだまする・・


人間素直が一番。

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登録日:2008年 03月 04日 12:29:23

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プロフィール
池谷剛一 YOSHIKAZU IKEYA
(男)
1969年11月17日
パロルの本
■職業:絵本アーティスト
■経歴:全国にて個展多数開催。出版物多数。
基本的には絵本作家です。絵本のジャンルとしては大人向きの絵本です。犬がピアノ弾いたり、BARでバーボン飲んだりします 著書「そして僕は天使になった01」「椅子」他、広告のデザインとかプロデュースとかもします。とにかく創る事と遊ぶ事が大好きで、なんでもやっちゃいます。今年は二冊の絵本でます! 「世界にひとつしかクリスマスツリーがなかったら」アート活動は多種多様。
i-yoshi@jcom.home.co.jp
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