俊輔開幕戦出場もセルティックノーゴール!

今回は試しにチーム名や選手名の固有名詞をラテンアルファベット表記にしてみました。基本的に原語読みに近いカタカナ表記にしていましたが、完全には不可能だし、慣例と統一されなかったりで気持ち悪いので、いっそのことそのままにしています。いい方法があったら、また変えるかもしれません。

さて、いよいよ2007-08シーズンのSPL(スコティッシュプレアリーグ)が開幕しました。しかし、今季もダントツの優勝候補で、日本代表MF中村俊輔が所属する王者Celticはホームで行われた開幕のKilmarnock戦を0-0で引き分けてしまいました。アジアカップの疲れもあり、合宿に遅れて合流した中村俊輔は63分からピッチに登場し、得点にからむ活躍が期待されましたが、結局チームは無得点のまま終わっています。

一方、ライバルのRangersはアウェイでInvernessに0-3で快勝。このまま波に乗って、Celticの3冠を阻止できるのでしょうか。

このスコットランドのトップリーグではグラスゴーの2チームが強大すぎるため、カトリック系のCelticとプロテスタント系のRangersによる一騎打ちとなっています。実際、この2チーム以外で最後にリーグ優勝をはたしたのは85年のAberdeenにまでさかのぼります(ちなみに当時の優勝監督はかのSir Alex Ferguson)。自分としてはほかのマニアックなクラブも取り上げたいのですが、とりあえず今回は情報が簡単に手に入る2強に絞ってみました。

昨季、The Gers(レンジャーズの通称ジャーズ)はフランス王者Lyonの基礎を築き上げた名将Paul Le Guen監督(現PSG監督)で戦いを始めましたが、目指す育成路線はわずか半年たらずで挫折。Le Guen監督はRangers史上最短となる在任8ヶ月で期間で解任されてしまいました。結局、昨季は2位とはいえ、宿命のライバルCelticに勝ち点12もの差をつけられてしまっただけに、今季は建て直しが急務といえるでしょう。イタリア、フランス、ウクライナと同居する欧州選手権予選のグループ首位に立つなど奮闘していたスコットランド代表から引き抜いた指揮官Walter Smithのチーム作りを見守りたいところです。

The Gersではチームの顔だった2人の選手が引退を発表し、Ibrox Stadiumをあとにしています。昨季はほとんど出番がなかった35歳のキーパー、Stefan Klosは8年半在籍したチームに別れを告げました。“The Goalie”ことAndy Goramにちなんで、“Der Goalie”とファンに呼ばれ、親しまれていました。母国ドイツではBorussia Dortmundの黄金期を支えた守護神です。そして、3年間活躍したクロアチア代表の9番、33歳のDado Pršoも怪我に苦しみ、惜しまれながら去っています。

昨夏60万ポンドで獲得したスウェーデン代表センターバックのKarl Svenssonは70万ユーロでリーグアンに昇格したばかりのカーンへさりましたが、昨季UEFAカップで敗れた相手のオサスナから同じポジションのCarlos Cuéllarを獲得。Wigan AthleticからはストライカーのLee McCulloch、HibernianからディフェンスのSteven Whittakerとこれら3選手をいずれも200万ポンドずつ出して補強。PSV Eindhovenからは70万ポンドでアメリカ代表レフトウィンガーのDaMarcus Lamont、Bordeauxからはベテランのフランス人フォワードJean-Claude Darcheville、West Hamからは元Manchester United所属で北アイルランド代表キーパーRoy Carrollと積極的ですが、ほとんどが移籍金なしの補強なのが台所事情の苦しいところでしょうか。

Celticはキャプテンを務めたミッドフィルダーNeil LennonがフリーでNottingham Forestに去ったことでこの36歳のベテランの穴を埋めることが課題。ちなみにキャプテンの役目は24歳のスコットランド代表センターバックStephen McManusに託されました。33歳の元イングランド代表ミッドフィルダーAlan Thompsonとの契約が切れますが、こちらは昨季Leeds Unitedにローンされており、そのままとどまることになりそうです。ほかに退団したのはほとんどプレー機会のなかった選手ばかりで、現時点ではそれほど大きなダメージはないように思えます。

新加入の選手では380万ポンドでAC Milan獲得したイタリアU-21代表最多キャップを誇る攻撃な中盤のMassimo Donatiに注目です。Atalantaで活躍したのち、ミランに移籍しましたが、結局はParma、Torino、Sampdoria、Messina、Atalantaとローンでたらいまわしにされ、Milanでわずか10数試合しか出場できませんでした。実際、イタリアの名門では若手のチャンスはかなり少ないんですよね。それでも、ようやくCelticとは4年契約を結び、完全移籍。年齢的にもまだ26歳、イタリアでの鬱憤をはらしてほしいですね。開幕戦では結果を出せず、俊輔と交代させられてしまいました。できれば同時にピッチでみたいものです。

440万ポンドでHibernianから獲得した22歳のミッドフィルダーScott Brownも中盤を厚くしてくれる可能性を秘めています。20歳でスコットランド代表デビューをはたしており、イタリア戦でも初スタメンを達成。試合は0-2で敗れていますが、パフォーマンスには称賛の声が上がっていました。

ほかには、同じくHibernianで活躍したニュージーランド代表Chris KillenとMotherwellで活躍したオーストラリア代表Scott McDonaldのストライカー2人と15歳でトライアルに合格したブルガリアの攻撃的ミッドフィルダーTomislav Pavlovが加わっていますが、やはりLennonが抜けた中盤が鍵になりそうです。まだ移籍の可能性はありますが、Kenny Miller、Paul Hartley、Jiří Jarošík、Evander Sno、Lee Naylor、Jan Vennegoor of Hesselink、Thomas Gravesen、Jean-Joël Perrier-Doumbéらが加わった昨季と比べると補強は地味ですが、このまま主力をとどめておくことができれば問題なさそうです。ただし、欧州で結果を出すには、昨年の経験だけではかなり見劣りしてしまうのはたしかでしょう。イングランドのプレミア参戦が噂されていたGordon Strachan監督や中村俊輔ですが、どうやら残りそうな様子。Naka(セルティックでの愛称)は昨季、Scottish PFA Players' Player of the Year、Scottish Football Writers' Association Player of the YearとMVP2冠を達成。Celtic Player of the Yearにも選ばれるなどチームでも認められているだけに、今季も活躍を期待したいところです。

Celtic公式サイトのマッチレポート※日本語もありますが、更新が遅そうです。

Rangers公式サイトのマッチレポート

ちなみにSPLはBBCが詳しいです。

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登録日:2007年 08月 06日 03:00:28

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H.N.クレマ・カタラナでたまにバルサ系サイトに出没。バルサファンで、好きな選手はロナルト・クーマン。ほかにひいきの選手はドラガン・ストイコビッチ、シュテフィ・グラフ(テニス)、パウ・ガソル(バスケ)、ガブリなど。
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