日本代表、韓国に惨敗。オシムはなにがしたかったのか?

アジア大会準決勝でサウジアラビアに敗れ、3連覇を逃した日本代表は28日3位決定戦で韓国に0-0で引き分け、PK戦の末、敗戦を喫しました。サッカー協会はAFC(アジアフットボール連盟)のずさんな運営を批判しています。たしかに、ホテルの部屋や交通機関のチケットが人数分用意されていなかったり、国際大会とは思えないひどさです。ただ、自分は近年の日本代表にはがむしゃらさが足りないように感じているので、悪環境でこそ意地をみせてほしかったと考えています。逆境をうまくしのげる強さというか巧妙さが日本が世界で戦っていくうえで、もっとも必要なものだと考えているからです。

先日、日本代表監督イビチャ・オシムのやり方について、前監督の負の遺産を受け継いだだけに、時間をかけてチームを作っていくのは当然。自分はこれまでのやりかたを基本的に支持しているといったばかりですが、3位決定戦でオシムが選んだスターティングメンバーにはおおいに疑問が残りました。

韓国戦スタメン
GK:川口
DF:駒野、中澤、阿部、加地
MF:遠藤、鈴木、山岸智、中村憲、中村俊
FW:高原

なんと、巻が外れて、山岸が入っただけです。3連覇を逃したチームがおそらくモチベーションの低下しているはずの消化試合に、このスタメンではジーコ時代と変わらないのでは?この大会はこれまでチャンスを与えられなかった選手に経験を積ませることが大切だと考えていたのですが、消化試合ですらチャンスを与えられないとは・・・。98年のフランスワールドカップで敗退が決まったあとのジャマイカ戦で岡田監督がほぼ同じメンバーで望んだチーム、将来を考えていないとしか思えない選手起用が思い浮かびました。2002年には開催国として出場が確実だっただけに、ベテランを外すのが常套だったはずだからです。今回もオシムがしたことに正直失望しました。比較的若いチームとはいえ、俊輔欠場時を想定したり、なかなかテストの機会のないGKの控えとして川島にチャンスを与えるべきところです。

選手の疲労も問題でしょう。Jリーグと協会の険悪な関係からか、代表あたえられた準備期間はわずか。セルティックの中村とフランクフルトの高原の戦うリーグは欧州でもシーズン開幕が早い。とくに高原はフランクフルトに嘆願されたにもかかわらず、無理やり出場させているのです。この大会で日本のストライカーの1番手だということをあらためて高原が証明できたのはよかったのかもしれませんが、来季高原がブンデスリーガで活躍できなくなる可能性は間違いなく高くなっているでしょう。高原は今28歳。年齢的にも新シーズンで活躍できれば、さらにメジャーなクラブに移籍することもぎりぎり可能だっただけに気がかりです。かつて城がバジャドリーでポジションをつかみかけたころ、中国との親善試合に出場させられ、負傷してしまった悲運だけは繰り返さないでほしい。

今後の大会のシード権が得られる3位。それほど重要だったのでしょうか。この大会に協会からノルマは課されておらず、長年アジア大会で勝っていない韓国はこの大会も不調。勝負ごとに絶対はないとはいえ、後半10分に10人になった韓国から得点を奪うことができずに終わってしまったのはなおさら痛かったと思います。オーストラリア戦とまったく同じ、引かれた相手を崩すことができない。この課題を早急に解決していく必要がありそうです。最大の目標であるワールドカップでは(もちろん出場が最優先課題ですが)、日本が圧倒することなどまだありえない。もっと工夫を凝らして、南米のチームようにせこく戦えるようになるべきだと考えています。

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登録日:2007年 07月 30日 23:22:37

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Sho
H.N.クレマ・カタラナでたまにバルサ系サイトに出没。バルサファンで、好きな選手はロナルト・クーマン。ほかにひいきの選手はドラガン・ストイコビッチ、シュテフィ・グラフ(テニス)、パウ・ガソル(バスケ)、ガブリなど。
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