大型補強のバイエルンがおもしろい

この夏の移籍市場がにぎわっています。もっとも注目されているのはティエリ・アンリを獲得し、新たなサイクルを築こうとしているバルサと個人的には考えていますが、自他ともに認めるドイツの覇者バイエルン・ミュンヘンもおもしろそうです。

バイエルンは昨季のリーグ戦でタイトルを失うどころか、チャンピオンズリーグ出場権まで逃す近年まれにみる低調なシーズンを送ってしまいました。バルセロナから獲得したマルク・ファン・ボメルは中盤でリーダーシップを発揮し、下部組織出身のアンドレアス・オトルが成長したものの、鳴り物入りでケルンから入団した王子様は怪我もありパッとせず、HSVから入団したセンターバックのファン・ブイテンはルシオとの相性が悪く機能せず。フェリクス・マガト監督を解任し、2月からはかつてバイエルンに多くのタイトルをもたらしたオトマル・ヒッツフェルト監督を招聘したものの重要な試合をいくつも落として自滅というかたちで終わってしまいました。

そういうこともあり、けち臭いと(健全経営で)有名なバイエルンのウリ・ヘーネスマネージャーはなりふりかまっていられない事態にこれまでタブーとしていた移籍市場への多額の資金投入を決断。ワールドカップ優勝国イタリアのエースストライカーのルカ・トニ、準優勝国フランスでジダンの後継者といわれ、同大会でブレイクしたフランク・リベリ、同大会得点王でドイツのエースのミロスラフ・クローゼといった大物との契約をまとめあげています。すでに補強に費やした予算は100億円を超えており、これだけ出せるようなクラブはチェルシーやレアル・マドリーくらい。バイエルンの金庫にはおよそ250億もの予算があったそうで、さすがに何シーズンもコツコツと溜め込んでいただけのことはあります。

名門の誇りをかけ、完全に本気になったバイエルンの来季は楽しみです。ブンデスリーガやUEFAカップの対戦相手では戦力的に比較さえできない状況で、不安要素はチームワークとプレッシャーくらいでしょうか。

ちなみにドイツのスポーツ紙Kickerのサイトには来季のメンバーについて次のような評価がされていましたので、簡単に紹介します。

1:オリバー・カーン
偉大な選手の最後のシーズン。いまだに最高レベルを維持しており、ポジション争いの相手はいない。

3:ルシオ
そけい部の手術から復帰したばかりだが、ディフェンスリーダーと考えられている。

5:ダニエル・ファン・ブイテン
昨季よりよくなるように、集中し、落ち着いた準備をするべき。ディフェンスで自分のポジションをつかまなければならない。

6:マルティン・デミチェリス
スタメンの一歩手前。試合中のミスが目立つが、ファン・ブイテンとのポジション争いはそれほど難しいものではない。

7:フランク・リベリ
「ほとんど宇宙人」とファン・ボメルが称賛するようにすごいプレーをする。すぐにチームに溶け込み、仲良くなっている。爆発的な加速力とテクニックは完璧に近い。ピストルのようだ。

8:ハミル・アルティントップ
有力な先発候補。好調で大胆なプレーをみせており、右サイドの後ろでも前でもプレーできる。チャンスは与えられるはずだ。

9:ルカ・トニ
トレーニングキャンプにまだまだついてこれていない。スプリント練習ではうしろの方を走っている。しかし、ゴール前には常にいる。

15:ゼ・ロベルト
日に日にフィットしている。意外性のあるプレーはいまだトップレベルでバランスをとることもできる。ミッドフィールド中央での起用が濃厚。

16:アンドレアス・オトル
ヒッツフェルト戦術により不利益を被っている。今年もプレシーズンの準備でかなり強くアピールしているが、ゼ・ロベルトとファン・ボメルにはまだおよばない。

17:マルク・ファン・ボメル
練習に熱心に励んでおり、同時に新加入の選手のいいまとめ役となっている。ゼ・ロベルトの隣でプレーする。

18:ミロスラフ・クローゼ
リラックスしており、気分よくいられているようだ。よく動き、準備動作もきちんとしており、トニの理想的なパートナーだ。

20:ホセ・ソサ
はじめは力強かったが、週末にはいくぶんペースダウンした。このアルゼンチン人はいいテクニックをもっているので、サイドでなかなかの攻撃をしかけていた。2人目のドス・サントスにはならないだろう。

21:フィリップ・ラーム
ハイライトも中断もない堅実な準備をしている。新たな競争を通じて成長していかなければならない。ラームのポジション(左フルバック)は100%安泰というわけではない。

22:ミヒャエル・レンジンク
すばらしい反応と完璧な態度はいつもどおりだが、プレーはできない。(カーン引退まで)1年我慢しなければならない。

23:マルセル・ヤンゼン
故障後、プログラムを強化。とても熱心で、興味深い。左フルバックのポジションを望むことも可能だ。

29:ベアント・ドレーアー
第3ゴールキーパーという気軽な役目とゴールキーパーコーチを務める。

30:クリスティアン・レル
これまでは敗者だった。スタメンの11人としてプレーすることなく、アマチュアとして一緒に練習していたようなものだ。しかし、先入観なしでみれば、現在は好調だ。

31:バスティアン・シュバインシュタイガー
(故障上がりの)身体を鍛えれば、高いテクニックがあるだけに中盤右に入るはずだ。

32:マツ・フメルス
ビッグネームを前にしても恐れることのない若きディフェンダー。見通しは明るい。

36:シュテファン・フュアストナー
プロ2年目、まだブレイクにはいたらないだろう。

ウィリー・サニョル、ルーカス・ポドルスキ、バレリアン・イスマエル、ヤン・シュラウドラフ、ロケ・サンタクルス、フリオ・ドス・サントス、トニ・クロースは故障中もしくは休暇中で評価なし。

簡単じゃなかったです・・・。適当に訳しているのでミスがあったらごめんなさい。
バイエルンは公式サイトに日本語があるので、興味のある方はご覧ください。
最近はどんどん言葉が怪しくなっている気もしますが、日本語記事の掲載はかなり早いです。

Kickerはドイツ人らしい丁寧なサイトでお勧めです。特にシーズン中は試合データが充実しています。公式戦の出場時間、得点、アシストの記録もちゃんとあるし、ドイツ以外の大きなリーグのデータも頑張ってます。

FC Bayern公式

Kickerの記事

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登録日:2007年 07月 17日 17:43:35

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Sho
H.N.クレマ・カタラナでたまにバルサ系サイトに出没。バルサファンで、好きな選手はロナルト・クーマン。ほかにひいきの選手はドラガン・ストイコビッチ、シュテフィ・グラフ(テニス)、パウ・ガソル(バスケ)、ガブリなど。
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