バルサ、アウェイでラウドルップのヘタフェに完敗
【11月11日 AFP】サッカー、07-08スペイン・リーガエスパニョーラ1部・第12節、ヘタフェ(Getafe CF)vsFCバルセロナ(FC Barcelona)。
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(c)AFP/Phil Seery
10日土曜、バルサはかつての在籍したデンマーク人スター、ミカエル・ラウドルップ(Michael Laudrup)率いるヘタフェ(Getafe)にコリセウム・アルフォンソ・ペレス(Coliseum Alfonso Pérez)で2-0の完敗を喫しました。
翌日セビージャ(Sevilla)を破ったビジャレアル(Villarreal)に2位の座を奪われ、バルサは3位に転落。マジョルカ(Real Mallorca)との打ち合いを制したマドリー(Real Madrid)は依然首位キープです。
Getafe 2-0 FC Barcelona
Youtube:ハイライト動画
27. Manu del Moral
89. Albín
ここまでバルサはアウェイで1勝3分1敗。それでも、先週はベティス(Real Betis)戦を3-0、週半ばのチャンピオンズリーグのレンジャーズ(Rangers)戦を2-0とホームで2連勝。ヘタフェ戦はアウェイで戦えることを証明しなければならない一戦であり、翌日曜にマジョルカ戦を控えるマドリーにプレッシャーをかけるためにも勝利が必要でした。
レンジャーズ戦で膝を打撲したイニエスタ(Andrés Iniesta)が間に合い、バルサのスタメンの前から6人はおなじみの顔ぶれ。左足の軽傷で同試合を休んだザンブロッタ(Gianluca Zambrotta)がベンチスタートし、右サイドにはプジョー(Carles Puyol)が入ります。レンジャーズ戦直前に右足ふくらはぎの痛みを訴えて欠場したマルケス(Rafael Márquez)の代わりにテュラン(Lilian Thuram)がミリート(Gabriel Milito)とコンビを組みました。
対するヘタフェは序盤こそ失敗したものの、リーガ2連勝中とじょじょに調子を上げていました。UEFAカップに勝ち残っているものの、5チームのリーグ戦のため、今週の欧戦はなし。コンディション面では優位に立っていました。
しかし、守備陣にはやや不安、主将でセンターバックのベレンゲル(David Belenguer)に加えて、ライトバックのコントラ(Cosmin Contra)、ディフェンシブハーフのセレスティーニ(Fabio Celestini)が怪我で欠場しています。
また、ヘタフェといって思い出されるのが6ヶ月前のコパデルレイ(Copa del Rey)準決勝第2戦のバルサとの激突。第1戦を落としながらも、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでは歴史に残る4-0の大勝し、逆転で決勝に駒を進めています。
当時、ヘタフェを率いていたシュスター(Bernd Schuster)がマドリーの監督に就任したため、今夏から後任の監督となったのがラウドルップ。かつてのデンマーク代表のスターであり、クライフ(Johan Cruyff)が率いたバルサに在籍(1989-94)していたクラックです。
優れたテクニックを備えたパサーで、ノールックパスなどスペクタクルなプレーを得意としていたこともあり、ロナウジーニョ(Ronaldinho)が来たころはよくメディアに比較されていました。
クライフ監督は右利きのラウドルップを左ウイングでプレーさせたり、ストライカータイプではないもののセンターフォワードで起用したりしていたので、ライカールト(Frank Rijkaard)監督のロニー起用とは似通ったところもあります。
残念だったのは、ブラジルのロマーリオ(Romário)加入後はベンチスタートが多くなり、クライフに不満をぶつけて、宿敵マドリーに行ってしまったこと。当時のリーガは外国人枠がたったの3つ。ボスマン判決前でEU枠もなかった時代。数少ない枠をオランダのクーマン(Ronald Koeman)、ブルガリアのストイチコフ(Hristo Stoichkov)らと争っていました。
白いシャツを着てカンプノウに戻ったときの凄まじいブーイングにかなりのショックを受けたそうですが、のちのバルサの創立100周年記念試合では拍手で迎えられています。
日本にも馴染みがある選手で、85年にはユベントス、92年にはバルサの一員としてインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)で来日。96年にはヴィッセル神戸入りし、ファンを驚かせました。
また、ラウドルップ家はフットボーラー一家としても有名で、ミカエルの弟はデンマーク代表で活躍した、高速ドリブラーとして有名だったブライアン(Brian Laudrup)。父のフィン(Finn Laudrup)も元デンマーク代表選手。
バルサのカンテラ入りのうわさもあったミカエルの2人の息子ですが、兄のマッズ(Mads Laudrup)はデンマークU-19代表ミッドフィルダーでデンマークのKB(Kjøbenhavns Boldklub)所属、デンマークU-18代表の弟のアンドレアス(Andreas Laudrup)はマドリーのカンテラに所属しているようです。
さて、試合を振り返ってみると、バルサは20分すぎにイニエスタのスルーパスからアンリ(Thierry Henry)、コーナーからミリート(Gabriel Milito)がチャンスをつかんだものの決められず。逆にフリーキックからカタ・ディアス(Cata Díaz)が落としたボールをマヌ・デルモラル(Manu del Moral)に押し込まれ、先制を許してしまいます。
ライカールト監督は後半開始からテュランに代えてザンブロッタを投入。プジョーとポジションを入れ替えます。
リードしたヘタフェが守備を固めたので、バルサがボールをまわしますが、アウェイ病はあいかわらず。リズムが悪く、相手の守備を崩せません。
62分には足を痛めたロニーに代えてジョバニ(Giovani dos Santos)、さらにその10分後にはメッシに代えてボヤン(Bojan Krkić)と交代枠を使い切っても効果なし。
終了5分前にはザンブロッタがリヒト(Lucas Licht)への危険なタックルでレッドカードをもらうと、最後はウチェ(Ikechukwu Uche)のパスからアルビン(Juan Albín)に追加点を決められてしまいました。
ちなみにイタリア代表に招集されたザンブロッタは13日のコパデルレイ・ベスト32、アルコジャーノ(Club Deportivo Alcoyano)戦で出場停止を消化するようです。
バルサはホームで全勝しながらも、この日の敗戦でアウェイでは獲得可能勝ち点18のうち、たったの6ポイントしか得られず、優勝を狙うチームにとってはあまりにも頼りない成績です。
古巣相手に勝利したラウドルップは、バルサについての見解は控え、すばらしい勝利だったと喜んでいます。
「ここでバルサに勝てて、おおいに士気が高まった。前半のプレーはすばらしかったよ。それにこれで厳しいスケジュールのなか、(代表戦によるリーガ休止で)10~12日休める。最近5、6試合でロンドン(トッテナム/Tottenham戦)を含めて5勝したし、4試合は無失点だった。そして今度はホームでメッシ(Lionel Messi)、ロナウジーニョ、アンリを擁するバルサを相手にうまくできた」
(Michael Laudrup)
ちなみに、試合前はバルサについて次のように語っていました。
「ロナウジーニョのことばかり話題になっているが、今季違いをみせてきたのはイニエスタとメッシ。風邪でも引いてくれればいいんだけど、バルセロナは気候がいいから難しいだろうね」
「今度の試合はカップ戦とちがってリーグ戦。ヘタフェみたいなチームがバルサに4-0で勝つなんて、常識的にありえないよ。昨季の試合より、今季のバルサはホームで連勝しているものの、アウェイがよくない。だから、勝ち点獲得の可能性は感じているよ」
(Michael Laudrup)
とラウドルップの希望をかなえる勝ち点3のプレゼント。このままでは、格下チームが相手でも自信をもってプレーしてくるでしょうから、ますます厄介なことになりそうです。
ライカールトはアウェイの戦い方を変える必要があるか検討するとコメントしていましたが、かわるんでしょうか。どちらにしてもシステムも前線の顔ぶれも同じで、交代はいつもジョバニとボヤンが途中で出場とワンパターンでは相手にとってやりやすい感じがします。
代表戦があるため、リーガ第13節は25日前後に再開。バルサはカンプノウにレクレアティーボ(Recreativo)を迎えます。
そのまえの13日にはコパデルレイ・ベスト32のイダ(ida:第1戦)、アウェイのアルコジャーノ戦がありますが、代表戦選手が抜けているため、居残り組とカンテラが起用されるはず。新しいスターの登場を期待したいところです。
Getafe CF
Pato - Licht, Cata Díaz, Mario■, Cortés - Sousa (81. Pallardó), Casquero, de la Red, Pablo (69. Granero■) - Uche, Manu del Moral (68. Albín)
Sub: Ustari, Tena, Nacho, Kepa
DT(監督): Michael Laudrup
FC Barcelona
Valdés - Puyol■, Thuram (45. Zambrotta■), Milito, Abidal - Xavi, Touré Yaya■, Iniesta■ - Messi (71. Bojan■), Henry, Ronaldinho (62. Giovani)
Sub: Jorquera, Oleguer, Sylvinho, Gudjohnsen
DT: Frank Rijkaard
Estadio: Coliseum Alfonso Pérez
Árbitro(主審): Daudén Ibáñez
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登録日:2007年 11月 12日 20:10:44
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