ウィーンの奇跡は起こるか
【6月15日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているドイツ代表のトルステン・フリンクス(Torsten Frings)が14日、大会共催国オーストリアとのグループリーグ最終戦を16日に控え記者会見を行い、ドイツが早期敗退することはないと主張した。
≫続きを読む…
(c)AFP/Jerome Rasetti
グループB第2戦でクロアチアに敗れた優勝候補ドイツは16日、隣国の開催国オーストリアとの最終戦にのぞみ、勝利か引き分けならグループ2位で通過が決まります。
しかし、オーストリアにはちょうど30年前、1978年ワールドカップで当時のディフェンディングチャンピオン西ドイツに3-2で勝利し、敗退に追い込んだという歴史があります。
---
78年、ドイツは2次リーグで前回決勝を戦ったオランダ、イタリア、そしてオーストリアと同居。最終戦の結果次第ではグループ1位(決勝進出)、2位(3位決定戦進出)という状況でした。しかし、オーストリア相手に先制しながら、逆転負けを喫し、涙を呑んでいます。
オーストリアが強かったのは脅威のチーム(Wunderteam)と呼ばれていた時代といっても、1930年代という大昔のこと。それだけにこの1978年のドイツ戦の勝利はコルドバの奇跡(Wunder von Cordoba)としてオーストリアフットボールの歴史に刻み込まれています。ちなみに敗れたドイツではコルドバの屈辱(Schmach von Cordoba)といわれているようです。
この試合、前半なかばにドイツがルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge、浦和レッズにいたミヒャエルの兄)のゴールで先制点をあげるも、後半に入ってオーストリアが反撃。のちにドイツ代表監督となるキャプテンベルティ・フォクツ(Berti Vogts)のオウンゴールとハンス・クランクルのゴールで逆転。残り20分でヘルツェンバイン(Bernd Hölzenbein)のゴールで追いつかれたものの、終了3分前にエースストライカーのクランクル(Hans Krankl)がもう1点を決めるドラマチックな勝利を収めました。
決勝点の際の実況エディ・フィンガー(Edi Finger)の、「Tooor, Tooor, Tooor, Tooor, Tooor, Tooor! I wer’ narrisch!」(ゴーール、ゴーール、ゴーール、ゴーール、ゴーール、ゴーール!わたしはおかしくなってしまいそうです!)、「ドイツを破りました。みなさん、47年ぶりにオーストリアがドイツに勝利することができました」はオーストリアファンの語り草となったとか。
当時と違うのはオーストリアが勝てば、ドイツを逆転し、準々決勝に進出する可能性があるということ。ウィーンの奇跡(屈辱)は成るのでしょうか。これまでの決定力をみているかぎり30年前以上の奇跡が必要な気もしますが・・・。
---
Wunder von Cordoba (Schmach von Cordoba)
Österreich 3 – 2 BR Deutschland
19' 0-1 Rummenigge
59' 1-1 Vogts (o.g.)
66' 2-1 Krankl
72' 2-2 Hölzenbein
87' 2-3 Krankl
Österreich
Coach: Helmut Senekowitsch
Koncilia – Sara (Kapitän), Pezzey, Obermayer, Strasser – Hickersberger, Krieger, Prohaska, Kreuz – Krankl, Schachner (71. Oberacher)
Deutschland
Coach: Helmut Schön
Maier – Vogts (Kapitän), Rüssmann, Dietz, Kaltz – Bonhof, Beer (46. H. Müller), Rummenigge, Abramczik – Hölzenbein, D. Müller (61. Fischer)
Estadio Chateau Carreras, Córdoba
Referee: Abraham Klein (Israel)
---
なお、試合を決めたクランクルはオーストリアの歴史に残る名フォワードで、バルサでも1978-80の間プレーしたクラック。最初のシーズンには、コパデルレイとレコパ(カップウィナーズカップ)をもたらし、リーガでもピチーチ(得点王)に輝く活躍をみせています。
国内では主にラピド・ウィーン(Rapid Wien)でプレーし、同クラブ326試合167得点。オーストリア代表では69試合34得点。
のちに指導者の道を歩み、最近はオーストリア代表監督を任されましたが、2006年ワールドカップの出場権を得られず解任されています。
クランクルのプレー
レコパ1978-79(バルサ)
ワールドカップ78(オーストリア代表)
1点目(1:40)、2点目(2:30)あたりです。
カテゴリー[ 欧州選手権(ユーロ) ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 15日 23:43:54
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- Sho
- バルサファンで、好きな選手はロナルト・クーマン。ほかにひいきの選手はドラガン・ストイコビッチ、シュテフィ・グラフ(テニス)、パウ・ガソル(バスケ)、ガブリなど。
更新の時間がなかなか取れないので、当面はFC2ブログのほうでラテンフットボールを主に細々とやっていく予定です。リンクは下記
- 最近のエントリー
- [03/12] リケルメ、マラドーナのもとでのプレーを拒否
- [03/03] オーストリア、ブリュックナーを解任
- [02/22] イタリアでプレーした英国人
- [02/22] バルサ、ダービーで敗戦
- [02/06] 代表戦日程(2月第2週)
- [02/06] プレミアリーグ2008-09冬の移籍情報
- [02/05] リーガ2008-09冬の移籍リスト
- [02/05] バルサ情報
- [02/02] ボールを蹴らないと上手くならない
- [02/01] ブンデスリーガ移籍情報(2009年冬)
- 最近のコメント
- [08/06] バルサ最悪の補強 ども
- [05/05] バルサイムノを聴こう! 通りすがり
- [01/03] もてあそばれるベルギー Sho
- [01/03] もてあそばれるベルギー wallooooon
- [12/13] レッズ来季はフィンケ Sho
- [12/10] レッズ来季はフィンケ ヨースケ
- [11/21] France Football ken
- [09/07] 今季欧州でプレーする日本人 Sho
- [09/02] 今季欧州でプレーする日本人 名無し
- [06/04] ブルガリア首位CSKAソフィアは金欠 Sho
- カテゴリー
- 北欧 [1]
- 欧州選手権(ユーロ) [22]
- ペルー [1]
- 移籍情報 [3]
- 米国 [2]
- アジア [2]
- ニュース [1]
- ブルガリア [2]
- アフリカ [15]
- オーストラリア(豪州) [2]
- コロンビア [2]
- ルーマニア [1]
- リンク [1]
- その他 [10]
- 南米 [17]
- 試合日程・結果 [57]
- ポルトガル [5]
- エクアドル [1]
- デンマーク [1]
- スイス [1]
- セルビア [1]
- エスタライヒ(オーストリア) [5]
- 各国代表 [8]
- 欧州 [105]
- バルサ [130]
- 移籍情報 [5]
- 雑記 [6]
- スコットランド [4]
- ブラジル [32]
- アルゼンチン [20]
- メキシコ [17]
- フランス [16]
- オランダ [15]
- 日本 [28]
- ベルギー [36]
- スペイン [62]
- イタリア [16]
- ドイツ [59]
- イングランド [59]
- このブログについて [3]
- 月別アーカイブ
- 2009年 03月 [2]
- 2009年 02月 [9]
- 2009年 01月 [15]
- 2008年 12月 [21]
- 2008年 11月 [22]
- 2008年 10月 [21]
- 2008年 09月 [24]
- 2008年 08月 [32]
- 2008年 07月 [25]
- 2008年 06月 [37]
- 2008年 05月 [33]
- 2008年 04月 [36]
- 2008年 03月 [59]
- 2008年 02月 [38]
- 2008年 01月 [51]
- 2007年 12月 [63]
- 2007年 11月 [90]
- 2007年 10月 [63]
- 2007年 09月 [72]
- 2007年 08月 [53]
- 2007年 07月 [8]
- お気に入りリンク
- えるぷらんてーる(中南米版)
- 検索