イタリアでプレーした英国人
【2月20日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)のアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長は19日、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)から期限付きで加入しているデビッド・ベッカム(David Beckham)の完全移籍に向けて前進していると語った。
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(c)AFP
北米MLSのオフシーズンを利用し、短期間のローンでこの冬ACミランに加入したベッカムは、33歳になったいまでもトップレベルでプレーできることを証明しています。
1月11日のセリエA・ローマ戦でスタメン出場といきなりデビューを果たし、同25日のボローニャ戦でミラン3試合目にして初ゴールも決めました。ここまで7試合で2得点と結果を残しており、プレースキックも威力を発揮。ミランは完全移籍の交渉を始めています。
ベッカムの活躍に関連して、英国紙Daily Mailのウェブサイトにイタリアで活躍や失敗をした過去の英国人選手についての記事があったので、その内容の紹介に個人的な感想や補足を加えました。
イタリアでプレーした英国人選手で自分が知っているのは、サンプドーリアのデイビッド・プラット、ラツィオのポール・ガスコイン、インテルのポール・インスぐらいでしょうか。それ以前だとユーベのイアン・ラッシュぐらいしかわかりません。90年代後半以降は全然思い浮かびません。
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イングランドとイタリアのフットボールはどちらもタフな印象がありますが、戦術的にはスペースの広さやプレスの激しさで対極にあるような感じがします。
また気候や文化的にも合わないのか、馴染めなかった選手の多くはたった1年で帰ってしまう場合が多いようです。
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イタリアで活躍した5人
●John Charles
1957年、リーズから当時の英国記録となる6万5千ポンドでユーベに加入した長身のウェールズ人センターフォワード。ユーベには5シーズン在籍し、155試合で93ゴールをあげ、レガを3度、コッパを2度制しています。
のちに移ったローマでは10試合4得点。5年前に72歳で他界。
●David Platt
豪快なゴールが印象に残るイングランド代表セントラルミッドフィルダー。90年ワールドカップのベルギー戦では延長戦終了間際、長い距離のフリーキックを振り向きざまのボレーで叩き込む(大会ベストゴールと評される)など活躍。91年にアストンビラからバーリへ移籍しました。
しかし、最初のシーズンでチームが降格したことで、すぐさま650万ポンドでユーベに引き抜かれました。ユーベでは16試合3得点にとどまったものの、UEFAカップ優勝。わずか1シーズン後、520万ポンドでサンプドーリアに移るとのちのイングランド代表監督となるエリクソンの元でコッパイタリアを制しました。セリエA通算100試合31得点。
1998-99シーズンなかばの12月には、現ローマ監督のスパレッティ解任を受け、サンプドーリアに監督として就任。セリエAで必要な資格がなかったことで反発を受けました。ベンチ入りできずにスタンドから試合を観ていたような気がします。なお、サンプはこのシーズンでセリエBに降格、プラットは辞任しました。
●Graeme Souness
リバプールやボロのレジェンドでもあるスコットランド代表セントラルミッドフィルダー。1984年に65万ポンドでトレバー・フランシスも在籍していたサンプドーリアに移籍したニュースはフットボール界を震撼させたそうです。そして、クラブ史上初となるコッパイタリア制覇に貢献。実直でタフなプレイヤーだったスーネスはファンからも愛されました。
セリエAでは56試合に出場し、8得点。1997年には短期間でしたがトリノの監督を務めました。
●Paul Ince
今季なかばにローバーズ監督をクビになった元イングランド代表キャプテンのミッドフィルダー。マンチェスター・ユナイテッドの中心選手でしたが、95年にファーガソン監督に追い出されて、インテルへ移籍しました。
優勝争いにからめず低迷していたネッラズーリで存在感を発揮。決勝でシャルケに敗れたもののUEFAカップでの活躍も光りました。インテルでは2シーズンプレーし、54試合で10得点。当時5歳になった息子をイングランドの学校に通わせるため母国に復帰。リバプールではキャプテンを務めました。
ちなみにインスは黒人選手として初めて、スリーライオンズのキャプテンを務め、黒人の英国人監督としてもトップディビジョンで初めて指揮を執った人物となっています。
●Trevor Francis
バーミンガムで活躍したイングランド代表ストライカー。ノッティンガムフォレストに100万ポンドで引き抜かれ、イングランドで初めて100万ポンドプレイヤーとなりました。その後、マンチェスター・シティを経てサンプドーリアに移籍。グレアム・スーネスとともにサンプドーリアでコッパイタリア制覇に貢献しました。
サンプドーリアで3シーズンプレーした後、アタランタでも2シーズンを過ごしています。
なお、現イングランド代表のイタリア人監督ファビオ・カペッロはフランシスをイタリアでプレーした最高のイングランド人選手と評しています。
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イタリアで活躍できなかった5人
●Des Walker
敏捷で空中戦に強く、ボビー・ムーア以来いなかったらしいタイプのセンターバック。92年に150万ポンドでエリクソン率いるサンプドーリアに入団。期待されていたものの、ラツィオ戦でシニョーリに翻弄され、2ゴールを決められたことで、イタリアでの評価が急落。わずか1シーズンで270万ポンドでシェフィールド・ウェンズデイに転売されてしまいました。
●Luther Blissett
ワトフォードで通算415試合149得点記録したイングランド代表ストライカー。100万ポンドでミランに引き抜かれるも、30試合で5得点と不発。"Luther Missit"と皮肉られました。1シーズン後には半額でワトフォードに戻っています。
●Paul Gascoigne
現役引退後も暴力事件やアルコール中毒でたびたび話題を提供してくれる元イングランド代表ゲームメーカー。英国人らしからぬインスピレーションを発揮する天才肌の選手でここ30年で最高のイングランド人選手と評されています。
92年にスパーズからラツィオに移籍したものの、91年のFAカップ決勝でガリー・チャールズに仕掛けたえげつないタックルで自爆した膝の怪我に加えて、頬骨や足の骨折で満足にプレーできず。3シーズン47試合6得点に留まりました。
ちなみにガスコインが脚を折った練習中のアクシデントはデビュー当時のネスタ(現ミラン)との接触でした。
●Denis Law
マンチェスター・ユナイテッドとスコットランド代表のレジェンドであるストライカーもイタリアでは輝けませんでした。
1961年にマンチェスター・シティからトリノに11万ポンドで移籍。移籍当初からインテルが事前契約を反故にされたと主張するなど順調ではありませんでした。クラブの意向でスコットランド代表への貸し出しを拒否する条項を契約に盛り込まれました。
翌2月には英国人チームメイトのジョー・ベイカーが運転する車が事故を起こして重傷を負い、同乗していたローも負傷。4月には移籍志願が無視され、直後のナポリ戦では退場事件。ローが許可なくスローインしたことで、トリノのサントス監督が退場をレフェリーに要求するなど関係は最悪だったようです。
デニス・ローはアクロバティックなプレーで絶大な人気を誇り、ベルカンプの親が息子にデニスと名づけた話は有名です。
●Ian Rush
リバプール最高のゴールスコアラーといわれたウェールズ代表ストライカー。リバプールでは1980~87年、88~96年にわたってプレーし、通算346得点とシーズン47得点(83-84)はクラブ記録となっています。
87年に300万ポンドでヘイゼルの悲劇での因縁の相手ユーベに移籍し、29試合で12得点。それほどひどい成績とはみられていませんが、シーズン終了後には270万ポンドでリバプールに帰ってしまいました。
ラッシュもプレーしたヘイゼルの悲劇からわずか2年後だったことで重苦しい雰囲気だったということやホームシックが帰国理由だとも言われています。
ヘイゼルの悲劇:ブリュッセルで行われた1985年のチャンピオンズカップ決勝リバプール対ユーベ戦でファンが衝突。老朽化したスタジアムの壁が崩壊し、39名が死亡、600名以上が負傷した(犠牲者の多くはフーリガンから逃れるユーベサポーター)。ペナルティとして、イングランドの全クラブは無期限の国際試合禁止処分を受けた。のちに5年、当事者リバプールは7年の処分。フットボール界で最悪の悲劇といわれる。
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その他で注目の選手として、名前が挙がっていたのはJimmy GreavesとRay Wilkins。いずれもミランでプレーしました。
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登録日:2009年 02月 22日 21:44:27
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