「(500)日のサマー」を語る前に音楽のくだらない話


恋人と音楽の趣味が一緒である必要はない。自分の趣味を相手に押し付けることが好きなタイプの男はとくに注意が必要だ。この場合は共通の好きなアーティストがたくさんいるよりかは互いの趣味を補完するような関係になるほうがいいかもしれない。「(500)日のサマー」でトムはザ・スミスを通じてサマーに近づくが、職場でザ・スミスをかける場面は自分の色に染めようとするトムとサマーの気を引こうとするトムが混在しているはずだ。

基本的に男は女が自分より音楽に詳しいのを嫌う。ただし特定のアーティストにのみ興味を示す場合は例外である。その理由がミーハー的ならなおさらいい。「(500)日のサマー」でいえばサマーのリンゴ・スター好きは構わない。しかもそれが"ビートルズ映画のリンゴってカワイイじゃない"というのならさらに良い。そして補完関係になるなら、男がいかつい容貌が好きなら女はイケメン好き、以下ハードな音とソフトな音、難しいことをやっているバンドとポップなサウンド、変拍子と二拍子(これは違うか)という組み合わせがいい。こうなっても互いに必要以上に干渉しないことが大切である。それもうまくいかないなら"女は黙ってカーペンターズかエンヤを聞いていろ"ということになる。とうぜん男も影で密かに聞いて、いいと思っていてもそれを口にはしない。「(500)日のサマー」の予告編のエレベーター内やりとりに当てはめるとこうなる。"私もザ・スミス好きなの"の返答は、"あー、スミス。人がいうほど大したことはないだろうと思っていたけど、ともだちに借りたら思ったほど悪くなかったよ"となる。

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登録日:2010年 01月 09日 23:33:12

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