「(500)日のサマー」。 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」より二人の関係に踏み込んでいる

「(500)日のサマー」 / (500) Days of Summer

この映画はサンダンス映画祭のころから知っていたし、500daysofsummerツイッターもフォローしていた。それでもここ数ヶ月はあまり情報を入れずに見た。

タイトルロールを演じるズーイー・デシャネルに関しては「銀河ヒッチハイク・ガイド」以降の日本公開映画は全部劇場で見たし、シー&ヒムのCDも買ってよく聞いた。映画はトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)とサマーの500日間がシャッフルされて描かれるが大体は400日ころで二人の関係は終わり、残りの100日間はトムのリハビリ期間と考えたほうがいい。シャッフルと言っても二つに大別できる。出会いから付き合い始めたころ(サマーの行動からするとこの表現は的確ではないかもしれないが、便宜上こう表現する)と二人の気持ちが離れ始めた300日前後、この二つが交互に来ると考えればいい。

予告で見た"シド&ナンシー"場面が思ったより後半、つまり倦怠期のころだったのは意外だった(いやあれが倦怠期でないというつもりはないのだが、もう少しギャグでいい空気になるかなと思っていたので)。IKEYAが2パターンあるのはうまいのだが、やはりラブラブ期が印象に残る。さらにはミュージカル・パート!恥ずかしくなる一歩手前、いやラインを超えているかもしれない。それをやってのけるジョセフは偉い。この恋の絶頂期表現は最高。

トム視点で語られるこの映画なので同じサマーでも彼にとって輝いているときと嫌な女に感じるときがある。ふつうの映画なら輝いているときを不必要にキレイキレイな画として撮りそうだが、嫌いなときに大きな差があるとは感じない。変わったのはサマーではなくトムの気持ちという表現か、この監督ならではリアリティかのどちらかだろう。もっともサマー賛美のパートはモノクロ映像の場面がそれに当たる。

サマーを演じるズーイーは「イエスマン "YES"は人生のパスワード」あたりでは不思議キャラが型にはまりすぎて少しつまらなかったが、ここではそれを踏襲しながらも、その上を行っている。監督のマーク・ウェブはプロモーション・ビデオ出身だけあってズーイーのプロモーションのためのビデオのように感じる瞬間が何度もある。青い目を強調し、それにあわせた色の使い方などは見事だ。ただサマー事態は不思議系というより頑固者に見えるのは良いのか悪いのかよく分からない。

対するジョセフのトムは草食系と紹介されるがブリティッシュ・ロック愛好家でサッカーやっていれば、肩身は狭いわな。サマーと比べるとトムのほうがロマンティックという見方もあるが、建築家になりたいのになれなくてコピーライターをやっているということをやや引け目に感じているものの、自分に自信を持てない人間というものはどこにでもいる。頑固なサマーとは違い流されやすいという欠点はあるが最後には少し成長したのだ。

ところでこれは演じている俳優がはまっているのであって、誰もがトムのようになれないよという意見もあると思うが、ちょっとさえないトムの同僚を演じるジェフリー・エアンドは実生活では「MAD MEN マッドメン」の美人秘書役のクリスティナ・ヘンドリックスと結婚している。希望を持とう。私生活が華やかといえば最後にチラッと出てくるミンカ・ケリーで、彼女はデレク・ジーターと交際(婚約?)中。普段よりかアダルトな雰囲気が意外だった。彼女ももう30なので別に不思議ではない。でもレイトン・ミースターとの映画では女子大生役だ。トムの妹(?推定年齢12歳)は幼いのに恋愛マスターだが、彼女をはじめはエル・ファニングだと思っていた。

パンフレットにはロサンゼルスを美しく撮ったという風に書いてあるが、さほどきれいに感じなかったのはボクがLAになじみがないせいか?少し気になった。

主役二人の写真は引用できなかったのでプレミアの様子はこちらで http://www.imdb.com/title/tt1022603/mediaindex?refine=rg3587873280

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登録日:2010年 01月 09日 23:53:14

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