「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。 女性観は「(500)日のサマー」に負けるが面白い
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 / Man som hatar kvinnor
原作者スティーグ・ラーソンが3部作を書き上げたあとでも話題のミステリー「ミレニアム」シリーズ、各メディアのミステリー番付でも上位に来ているわりにはさほど盛り上がってない(?)この映画、別ルートでハリウッド・リメイクも決まっているでしょうが本国産の映画も見ておきたい。
一足先に読んだ小説の感想を先に、小説の構成はサンドウィッチ形式になっている。主人公の雑誌ミレニアム記者ミカエル・ニクヴィストが告発記事を書いたが、それははめられたものでありそれにより彼は裁判で有罪判決を受ける。ここがサンドウィッチのパンの部分なのだがここがあまりうまく機能していないように思う。映画ではこの部分をばっさりと切り、ミレニアムの発行会社と(ミカエルに姪ハリエットの捜索を頼んだヴァンゲル・グループの前会長)ヘンリック・ヴァンゲルとの関係もなく、40年前の事件の話に集約していいていい。
原作読者が気になるのはなんと言っても実質的な主人公リスベット・サランデルだろう。演じたノオミ・ラパスさすがに25歳なのに15歳にしか見えないというのは無理だが、それ以外はイメージ通りだ。さらにリスベットとミカエルが仕事を始める前どころか、冒頭からリスベットを登場させるのは映画の利点を利用している。この二人が出会うまでのテンポの良さはこの映画一番素晴らしいところである。もちろん後景人との例のシーンはある。ラスト近くに彼女がある人を追い込むところについてはアレンジがあって原作読者にとっては賛否があるかもしれない。父親に対するトラウマは多い気もするが、この変わった女性の背景としては悪くない。
対するミカエルはやや弱めに感じる。原作では中年なのにモテモテ状態だが、この方面は控えめ。ボクのイメージとしてはベニチオ・デル・トロ。原作を踏襲しすぎたのか女優が軒並み老け気味なのが気になった。ハリウッド版ではここに気を使ってほしい。45~55くらいのいい女はいくらでもいるはず。
全体の流れからすると二人が合流してからはやはり原作を追いかけるのに必死でテンポは前半ほどよくないが、それを気にしなければ出来はかなりいい。ミステリーのキーポイントであるBJの意味、ハリエットが恐れた人、ことの真相が明らかになるあたりはもう少しじっくり演出しても良かったと思う。
エンドロール後に2部の予告編あり。
カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2010年 01月 13日 00:31:23
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- JK
- エミー・ファン!ブログ
- 最近のエントリー
- [12/31] リンク
- [01/27] エミー・ロッサム、ターゲット×ジェイソン・ウー発売記念イベントに出席
- [01/14] Wマガジ&ドンペリのGG賞プレ・パーティにエミー・ロッサム出席
- [12/20] 「コンテイジョン」。 「ラブ&ドラッグ」よりキャストが多いがうまく操れていない気が
- [12/12] 「ラブ&ドラッグ」。 「ラブ・アゲイン」より素材と演出の相性が悪いか?
- [12/10] 「ラブ・アゲイン」。 「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」同様整理されていない部分が残念
- [12/08] 「レベッカ テイラー」新ブティック、オープニング・パーティにエミー・ロッサム出席
- [12/05] 「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」。 「50/50」より作家性はよく出ているが
- [12/03] 「50/50 フィフティ・フィフティ」。 「ラビット・ホール」より表面上は軽いが内面は十分シリアス
- [12/01] 「ラビット・ホール」。 「ウィンターズ・ボーン」より狭い世界だがそれをうまく使っている
- 最近のコメント
- [10/15] 「ダークナイト」 sue
- [04/04] 「ブルーノ」。「マイレージ、マイライフ」と比べると脚本に工夫が足りない JK
- [03/29] 「ブルーノ」。「マイレージ、マイライフ」と比べると脚本に工夫が足りない MAX
- [11/21] 「かけひきは、恋のはじまり」 UK-Japan 2008 WEBサイト運営事務局
- [08/07] イランの一面が見える「ペルセポリス」 JK
- [08/04] イランの一面が見える「ペルセポリス」 Franchesca
- [04/06] AFP BB News 検索、リンク仕様の変更 KLE4c
- [04/04] AFP BB News 検索、リンク仕様の変更 JK
- [04/04] AFP BB News 検索、リンク仕様の変更 KLE4c
- [01/30] 「マリー・アントワネット」キルスティン・ダンストはブサイクか否か JK
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2013年 12月 [1]
- 2012年 01月 [2]
- 2011年 12月 [7]
- 2011年 11月 [2]
- 2011年 10月 [4]
- 2011年 09月 [6]
- 2011年 08月 [7]
- 2011年 07月 [12]
- 2011年 06月 [7]
- 2011年 05月 [7]
- 2011年 04月 [4]
- 2011年 03月 [6]
- 2011年 02月 [5]
- 2011年 01月 [6]
- 2010年 12月 [10]
- 2010年 11月 [6]
- 2010年 10月 [8]
- 2010年 09月 [7]
- 2010年 08月 [6]
- 2010年 07月 [7]
- 2010年 06月 [10]
- 2010年 05月 [6]
- 2010年 04月 [8]
- 2010年 03月 [12]
- 2010年 02月 [10]
- 2010年 01月 [5]
- 2009年 12月 [12]
- 2009年 11月 [13]
- 2009年 10月 [14]
- 2009年 09月 [12]
- 2009年 08月 [4]
- 2009年 07月 [8]
- 2009年 06月 [6]
- 2009年 05月 [10]
- 2009年 04月 [4]
- 2009年 03月 [10]
- 2009年 02月 [6]
- 2009年 01月 [8]
- 2008年 12月 [11]
- 2008年 11月 [14]
- 2008年 10月 [7]
- 2008年 09月 [7]
- 2008年 08月 [5]
- 2008年 07月 [6]
- 2008年 06月 [7]
- 2008年 05月 [16]
- 2008年 04月 [10]
- 2008年 03月 [5]
- 2008年 02月 [9]
- 2008年 01月 [5]
- 2007年 12月 [10]
- 2007年 11月 [6]
- 2007年 10月 [9]
- 2007年 09月 [3]
- 2007年 08月 [8]
- 2007年 07月 [5]
- 2007年 06月 [10]
- 2007年 05月 [4]
- 2007年 04月 [11]
- 2007年 03月 [7]
- 2007年 02月 [8]
- 2007年 01月 [9]
- 2006年 12月 [17]
- 2006年 11月 [10]
- 2006年 10月 [17]
- 2006年 09月 [8]
- 2006年 08月 [13]
- お気に入りリンク
- 検索