「サロゲート」。 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」より小さくまとまっている。

サロゲート / Surrogates

近未来、増毛技術が発達した世界でブルース・ウィリスが活躍する映画ではなく、身代わりロボットサロゲートがすべてを代行してくれる世界。「マトリックス」(レジスタンスのリーダーがそれ風)から10年、「アバター」が公開された年の映画としてはどうかなと思うのだが、B級SFとしては楽しめる。ただ楽しめるのはB級の部分であるのが問題。一番似ているのは「アイ,ロボット」だと思うのはジェームズ・クロムウェルが出演しているからでもある。謎を追っていくと意外な人の所にたどり着き大きな変化が訪れるというパターンなので安心して見られる。それでも監督がインタビューで昔ながらの肉体を介した関係が重要だとか聞き飽きたせりふを言われると萎える。トニー・スコットのほうが適任だったかもしれない。

サロゲートの設定が「アバター」より良いと思うのはまずは障害者や軍事用に開発されたということ。こちらのほうが自然だ。「アバター」で納得いかなかったのはあれを軍事用に使用しない点だった。「サロゲート」はその話がメーンではないがきちんと出てきて好感が持てる。映画の冒頭でサロゲートを使って安全な世界、サロゲートが壊れても使用者は大丈夫なはずなのに死んでしまう事故が起こる。そういえば「アバター」ではそうしたマイナス点はほとんどないのは以前ふれた。ただ人類のほとんどがこれを使うというのは違和感がある(これも「アイ,ロボット」で感じたことだ)。

最新テクノロジーからのしっぺ返しというとターミネーター・シリーズだがジョナサン・モストウ監督は「T3」の監督でもある。「T2」と比べると「T3」は評判が悪く、できはあまり良くないのだがSF映画としてはアイドル映画(シュワルツェネッガー、エドワード・ファーロング、リンダ・ハミルトン!!)になってしまった「T2」よりは正統派な作りであった。

サロゲートが髪の毛ふさふさのブルース・ウィリスは前半はそれで笑わせ、後半は素顔の苦しそうなアクションがで肉体を感じさせてくれて良い。相棒のラダ・ミッチェルのサロゲートはスパーモデルというかハイジ・クラムにそっくり。これは美しさを求めて無理なダイエットや整形手術をすることに対する皮肉だろう。ウィリスの嫁ロザムンド・パイクはクール・ビューティーというより表情が少ない能面顔の美人なのでサロゲートの世界にはぴったりだ。

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登録日:2010年 01月 19日 00:37:26

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