『ルイーズに訪れた恋は…』と『記憶の棘』

『ルイーズに訪れた恋は…/P.S.』と『記憶の棘/BIRTH』

ローラ・リニーとニコール・キッドマンは一応好きな女優なので
この「死んでしまったの恋人が甦ったような男が出現する」
映画について語ってみる。とは言っても、実際に観てみると
そんなに共通点はないわけで、それなりに不満を感じながらも楽しんだ。

『ルイーズに訪れた恋は…/P.S.』http://www.louise.jp/
http://www.actiblog.com/emfanphoto/12409
この映画は展開、結末、主人公のあり方もそれなりにリアル。
39歳バツイチの女性が年下の男に手を出す理由付けには
「死んだ恋人を思い出させる」くらいのことが必要。
元夫から二人の結婚生活を否定するような告白を聞く。
自分は死んだ恋人の幻影を彼に見出しのめりこむ。
その一方で入学選考部部長という立場を
利用しているだけなのではないかという疑問が…

途中から出てくるマーシャ・ゲイ・ハーデンが
ここではコミカルな役で登場し、ルイーズにとっての
鏡となり彼女の本心を見せてくれることになる。
最終的には自分の気持ちは間違ってはいないのだと気付くわけだ。

マーシャ・ゲイ・ハーデンが効果的だけにもう少し早くから
出ていた方が良かったかもしれない。
ラストへ持って行きかたももう一工夫ほしかった。


『ルイーズ』と『記憶の棘』の比較
舞台:両方ともにニューヨークながら、
大学を中心とした『ルイーズ』は秋を感じさせるような色合い。
高級アパートを舞台にした『記憶の棘』は対照的に冬を思わせる
冷たい色調。街も生気を感じさせない画となっている。

ヒロインのはまり具合:
『ルイーズ』ローラー・リニーの美人ながらやや薄幸な顔立ちは
この役にぴったり。他にこの役に合いそうなのは
(アメリカ人はそう思わないだろうが)ジェニファー・アニストンか。
ベレー帽にストールなんていかにもといった感じだ。
それだけに勝負服との落差が笑える。
『記憶の棘』の現実離れした話にニコールの冷たい美しさは
バービー人形のような美しさだった『ステップフォード・ワイフ』
とは別の次元でマッチしている。ショートヘアも印象的。

演出:
『記憶の棘』は基本的に最初から最後まで生まれ変わりの話。
ただ映画としては本当か嘘か観客に考えさせなくてはいけないので
嘘の方へとふるわけだが、そのやり方がうまくなく最後でやや混乱している。
『ルイーズ』ラストへの流れがやや弱い。マーシャ・ゲイ・ハーデンの
使い方が中途半端。

共演者:
これは『ルイーズ』の圧勝。というより『記憶の棘』のニコールと
子役以外の役者がまったく生気がなく、輝いていない。
ローレン・バコールなんてただの無駄遣い。
アン・ヘッシュももう少し効果的な使い方があったはず。

監督:こちらは『記憶の棘』に軍配があがるだろう。
やや力不足とは言え映像センスはいいので、
語り口がよくなればもっといい映画が撮れるだろう。
それと比べると『ルイーズ』の監督は凡庸。

http://www.actiblog.com/emfanphoto/14576
http://emfanjp.blog18.fc2.com/blog-entry-239.html

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登録日:2006年 09月 17日 17:05:43

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