「ブライト・スター~」。 「クレイジー・ハート」よりピントが絞りこめられていない


ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩~ / Bright Star

詩という題材はあまり映画に向いていないように思う。小説と比べると短いのでそのまま引用できるという利点はあるが、その良さを感じるには何度も読む必要があり、一度朗読されただけではすぐに流れてしまいやすく、単なる自己陶酔になってしまう。この映画もそこから逃れられていない。

詩人ジョン・キーツを演じるのはベン・ウィショー(「パフューム」)、病に蝕まれ弱ってゆく様子はけっこう良い。実質的な主役は彼の恋人となるファニー(アビー・コーニッシュ)で、この二人のもどかしい関係にはやきもきさせられる。しかし、それはジェーン・カンピンオ監督の術中にはまったと言えそうだ。監督が意識したのはおそらくオースティンの「高慢と偏見」、この二人が結婚できない理由はいかにもオースティン的な理由になっている。その証拠に映画「プライドと偏見」のシャーロット役のクローディー・ブレイクリー が小さな役で出演している。

主役のアビー・コーニッシュは角度によってシャーリーズ・セロンに似ているなどきれいに撮られている。ただそれは現代的な顔立ちということでもある。裁縫好きという設定なのだが何か健康的過ぎるように感じる。なにしろムチムチした身体に違和感大。それが終始気になって仕方なかった。監督はそんな男を見て笑うだろう。音楽はクラシック・アレンジ、どことなく清水靖晃を思い出した。あちらはバッハだったか。

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登録日:2010年 06月 20日 23:34:57

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