「ハングオーバー!~」。 「トイ・ストーリー3」よりは作りこまれていないが面白い話


ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い / The Hangover

悪友たちと出かけたバチェラー・パーティに出かけたラスベガス、そこで酒とドラッグによる二日酔いで記憶が飛んでしまい部屋はめちゃくちゃ。虎はいるし、歯は欠けている。そして肝心の花婿は行方不明で、残された3人は物証を頼りに推理し、花婿を捜索する。というストーリー。この脚本が緻密とは言わないが、うまいと思うのは時間軸を入れ替えたり、巻き戻しの映像を入れたりしないこと(一箇所それをやっている場面があるのは残念、最後のあれが生きてこない)。

めちゃくちゃになった部屋を通り過ぎる女性が見える。ここは事前にどの女優が主演しているかを知っていれば顔は見せなくても彼女だと分かる。観客が三人より優位な立場に立てるのはここくらいで。後は彼らと同じ体験をするしかないのがこの映画最大のポイントだ。記憶喪失モノというと構成を複雑にしがちで、それらはいかに観客をミスリードするかを重視した小ざかしいものも多い。しかしこの映画の方法論ではそうなりようがない。数々の謎をばら撒きながら、映画の尺にあわせて回収すべきものだけど回収すればいいというのがシンプルながらいいアイディアだ(肝心の花婿の行方についてはやや反則気味)。

キャストでは花婿ダグを演じるジャスティン・バーサが相変わらずいい意味で存在感がなく、映画の半分以上いなくても気にならない(笑)。花嫁はプラスティックな表情という次元を超えて"ボトックス何回やりましたか?"と聞きたくなるお姿だ。歯抜け歯医者ステュを演じるエド・ヘルムズは正統コメディ演技。彼は婚約者からバカにされている小心者だがこの映画で成長が見せてくれるという意味では彼が一番。いうまでもなくこちらの婚約者の扱いも悪い、男がばか騒ぎする映画なので女は文句を言うだけのうざい存在にしかならない。またはそれとはまったく逆、男にとって女神のような存在なのがヘザー・グレアム演じるジェイド。しかも心が美しいストリッパーって、どれだけ都合がいいことか!まあ許してやろう。グループのリーダー的存在フィルを演じるのはブラッドリー・クーパー、軽く見えるのではなく本当に軽い人間なのだろうと思わせる個性はここでも健在。花嫁の弟アランを演じるのはザック・ガリフィナーキス、いるだけで笑えるような存在だけにいじりたくなるがそれをあまりやらない。その代わりに謎の東洋人ケン・チョンが一瞬にして場を持ってゆく、これは笑える

マイク・タイソンが殴るシーンも良かった。これはもう犯罪レベル(笑)。ラスベガスでやったのはカードカウンティング、前に別の映画で見たが犯罪ではないがやったら店から睨まれると他の映画で見た。

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登録日:2010年 07月 07日 00:41:11

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