「エアベンダー」。 「ザ・コーヴ」と同じくらい見所は少ない

エアベンダー / The Last Airbender

M・ナイト・シャマランの新作はこども向けアニメの実写化、シャマラン映画はオチがすべてと思っている人には必要のない一本。自分のように運命をかたくなに信じている人が救われる映画と見ている人にもやや辛い。ちなみにこの見方ではベストは「アンブレイカブル」だし「サイン」はおろか「レディ・イン・ザ・ウォーター」だって理解できる(ただし後者はさすがにおもしろくない)。

この映画がそうしたシャマラン作品の流れに属さない理由は簡単で主人公が12歳なので(本当は100年間氷の中で現実逃避していたのでデーモン小暮方式で100+12歳)運命もなにもないからだ。さらにこのカンフー少年のアクションがほとんど演舞状態なのでつまらない、敵と戦うときには気の力を使うので、敵が勝手に転げ落ちてくれる。そんなものが面白いわけがない。

キャスト、とくに若い俳優はほぼ無名と言っていいだろう(はじめ水の国の少女はアンバー・タンブリンかと思ったがもう若くないし違った)。中で知られているのは「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテルだろう。父である火の国の王に虐げられて顔に傷のある王子役だが、"オレはオスカー作品に出ているのに、こんなラジー候補作にでるなんて、シャマランのバカヤロー"という心の叫びが聞こえるような卑屈な表情が最高だ。バトルにしても彼と主人公の戦いが唯一面白いところになっている。なぜならリアルな肉体による対決はここだけだから。

北にある水の国のお姫様は唯一シャマラン的な自分に与えられた使命を受け入れようとする人、はじめに出てくる水のベンダーよりかわいいのだが、白髪(銀髪?)がどう見てもカツラなので白ける。まあ物語上は意味があるとしてもだ。

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登録日:2010年 08月 03日 23:16:53

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