「ソルト」。 「エアベンダー」と違い脚本よりは演出に問題がある


ソルト / Salt

アンジェリーナ・ジョリーの新作スパイ・アクション、なにやら007やジェイソン・ボーンと比較されているようだが、数々の謎が展開する様はジャック・バウワーの「24」に近い。さらには元々はトム・クルーズで企画されていたせいか変装シーンなどは「ミッション:インポッシブル」を連想させる。脚本はカート・ウィマー、「リベリオン」で憶えた名前だ。脚本作の「リクルート」は見た。その次の監督作「ウルトラヴァイオレット」は残念な出来だったし、キアヌ主演作「フェイク・シティ」は見ていないのでこれが彼の脚本作だとは知らなかった。アイデンティティと謎を絡めるという点では「リクルート」に似ている。今作は絶妙とまで行かなくても悪くない。

「24」のジャックと比べると、途中までソルトの意図が読めない構成になっているので主人公への思い入れがしにくい。「24」にはパーマー議員(大統領)のように信頼すべき存在がいるのに、ソルトはその点が弱いさらにはアメリカ、ロシアの両大統領の描きこみが足りなく存在感が薄い。これは脚本というよりは演出の問題だ。

アンジェリーナ・ジョリーは多くのアクションを自分でこなす。こうしたところは相変わらずアドレナリン・ジャンキーぶりを発揮している。スタート時の髪をブロンドして拷問を受ける場面などを見ると老けたと思ったりもするが、「ウォンテッド」よりいい。ただアンジーがアクションをやるとあまりリアル・アクションという感じはしないのはいいのか悪いのかよく分からない。

CIAの同僚はリーヴ・シュレイバーとキウェテル・イジョフォー、会話からすると若いイジョフォーの方が上役らしい。シュレイバーは現場の人だし、話の展開上もそれに意味がある。彼も卑屈な性格の人間をやらせたらうまい。

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登録日:2010年 08月 10日 21:02:50

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