2007年 06月 17日

何を象徴?「大日本人」

北野武監督作品「監督・ばんざい!」に続いて松本人志監督作品「大日本人」を見る。
当然比べるつもりでいたわけだが、早く終わりそうな方を先に見た。

これは「ボラット」よりも正統派のモキュメンタリーであるが、
やや気になったのはこの密着リポートが通常の「大日本人中継」で使われる
素材なのか、特番用なのかということである。細かいかもしれないが
モキュメンタリーは細かさも重要なだけに気になった。
オープニングは不思議な感じでいいのだがなかなか大日本人の姿を出さないのは
明らかに失敗。写真でいいから出すべきだった。

それから大佐藤の娘が出てきてプライバシー問題でモザイクをかける箇所、
ここは画像処理でモザイクをかけるのではなく
モザイクが書かれたお面をつけるといったギャグがあってもよかった。
密着ではなく出来上がった映像を大佐藤に見せるというシーンだったのでやや興ざめ。

「監督・ばんざい!」のところで触れた壊れそうなコメディアンには
ダウンタウン松本はあげておかなかった。
たしかにDT松本は現在のお笑いに不満を持っているだろう
恐らくは送り手だけでなく、受け手にもだ。
はっきり言って気に喰わない仕事もあるだろう。

「大日本人」には番組が深夜に追いやられて嘆くシーンがあると言って、
自分が世間から理解されない、誤解されている寂しさを
特撮ヒーローもののパロディとして描いている本作を
DT松本本人に当てはめることにはやや無理がある。
なりよりも本やDVDをあれだけ売っている人間は勝ち組なのだから。

見ながらあることに気付いたのは四代目大日本人の昔の映像だ、
これが力道山に見えた。そう思うと最初の獣の技はプロレス技だ。
日本のプロレスこそが八百長とバカにされ総合格闘技や
ストーリーを楽しむアメリカン・プロレスに押されて危うい立場にある。
テレビ放送は深夜が定番になってしまった。

ということで「大日本人」をプロレスで読み解いてみよう。
前任者が死んだり、ボケたりしたのは筋肉増強剤等を使用した結果の
早死や、身体を壊して普通の生活が出来ないこと。
大日本人が適わない外国から来た獣はプロレスラーキラー、ミルコ・クロコップ。
彼を倒すのは外国人。最後はアメリリ・プロレスの勝利?
(エンドロールの裏でやったコントが一番笑える)。

このように読み解いたとしても何の意味もないが
監督の言いたいのであろう認められない人への視線を
理解する手助けにはなるのではないか。
映画としてはコメディ映画ではなく、コント映画だった。
次があるなら今度はきちんとしたコメディ映画を見てみたい。
しかし怪獣顔のUAを獣に起用しなかったのは残念。

カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 06月 17日 16:20:22

カレンダー
< 2007年 06月 >





1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
JK
エミー・ファン!ブログ
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索