2007年 08月 29日

日本の未来?『シッコ』

医療制度と税制は絶対に正しいものはないだろうし、
各国の事情によって重視するものが違ってくるの。
しかし、一度悪い方に転がってしまえば負の連鎖に陥る危険性がある。
このマイケル・ムーアの映画の欠点はその辺にあるのではないだろうか。
アメリカのことはわかっている(つもりな)のである程度意識されているが
これが外国にことになると怪しくなる。隣国カナダに行くのはわかる。
でもフランスとイギリスは片方だけでいい。その前に日本に来なさい。

またムーアはマイアミからキューバ、グアンタナモに行こうとするが、
マイアミはキューバから亡命してきた人が多く、彼らは当然アンチ・カストロ。
キューバからボートでマイアミに来るというルートの逆をやるという皮肉になっている。
このキューバ行きも失敗だろう、これでは社会主義のほうが国民に優しいと見えてしまう。
国の規模も違うのだから比較も無意味だ。

これらの点を除けばこれまでのマイケル・ムーア作品よりアクが強くなく
かつエンターテインメントとしても見られるようになっている点は評価できる。
病院による姥捨て山行為などは見ていて恐ろしくなった。
ただアメリカの制度が今のようになった過程は外国人が見るとややわかりにくい。
実はこの間に「アトミック・カフェ」を見ていたのだが、
「シッコ」でも出てくるロパガンダ映画の使い方はそのままである。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=942

これを見ていて常に違和感があった患者と医師の間に入る人間がいるということだ
そして彼らが医療の主役になっているなら、それは正しい制度とは言えないだろう。
医療の主役は患者と医師なのだから。

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登録日:2007年 08月 29日 20:00:18

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