2008年 01月
「暗殺・リトビネンコ事件」
暗殺・リトビネンコ事件/Rebellion: The Litvinenko Case
「ジェシー・ジェームズ」は寝てしまった映画だが、この「リトビネンコ」も見たのに
かなりの部分で記憶が飛んでいる。パンフレットのコメンと読んで再度興味がわき、
二回目に挑戦した。寝てしまった理由の一つ目は"リトビネンコ氏の遺言のような映画だろう"
という事前の予想と違ったこと。当たり前だがきちんと監督の作家性が出たものに
なっている。二つ目はこちらのロシア(ソ連)の知識の少なさだった。考えて見れば
日本人にとってはリトビネンコ氏がどういった位置付け(大物なのか、小物なのか)の
亡命者だったのかもよく分からない。
というわけで、この映画をこれから見ようと思う人に、そんな経験をした人間から
アドバイスは次のようになる。まずは監督の顔とあんなことになる前のリトビネンコ氏の
顔を把握すること、これだけで話はかなり分かりやすくなるはずだ。
この映画で一番シリアスな場面は監督が撮ったチェチェンに関するドキュメンタリーを
見た後のディスカッションだろう。"これはテロの封じ込めなのか、それとも戦争なの"
と問い詰める場面が強く印象に残る。映画の基調ははプーチンが活躍する切っ掛けに
なったチェチェン人によるとされるモスクワでアパート爆破事件をプーチン側の自作自演とし、
それについて語ると身の危険に及ぶという。一種の陰謀説なので簡単に信じる訳には
いかないのだが、ロシアは独裁者を欲しているというようなことを聞くとそれなりに
納得してしまう。
アンチ・プーチンの人間にとっては住みにくい今のロシア。諜報機関出身の人物が
政治のトップにいて巨大な権力を持っていることを許す国民。そんな国が大国として
存在する。こんな国と付き合わなくていけない一部の日本の偉い人は大変だ。
ちなみにヴァネッサ・レッドグレーヴもチラッと登場する。
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登録日:2008年 01月 31日 22:13:05
「ジェシー・ジェームズの暗殺」
映画『The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford』プレミア上映会開催
【9月19日 AFP】ニューヨーク市内で18日、映画『The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford』のプレミア上映会が開催され、同作品で伝説の強盗を演じる主演俳優のブラッド・ピット(Brad Pitt)や、その妻で女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)はじめ、多くの著名人が登場した。(c)AFP
ジェシー・ジェームズの暗殺
/The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
眠ってしまった映画=つまらない映画という人が多いが、個人的には
75%はこちらの体調が原因だと思っている。とくに冬になれば暖房が
心地よく眠りへと導いてくれる。早い話がこの映画で寝たわけだが、
多少は映画側にも問題がある。パンフレットにあるように
テレンス・マリック等を連想させる美しい映像と緩いテンポ、
これだけもかなり危ないのに、ナレーションの多用される。
状況を役者に語らせずにナレーションで処理するびで眠たくなるわ、
筋は把握できなくなるわで最悪だった。そんなテンポはジェシー暗殺後には
解消されるが、そこからは逆に普通になってしまっている。
ブラッド・ピットとケイシー・アフレックの演技はいいのだが、それが深みに
繫がらない。彼らが関心を持っていると思われるの周りの人物せいぜい
兄弟くらいまでで、それ以外の人物の描写はうすっぺらい。とくに
女性関係が弱い、ズーイー・デシャネルが最後に少し出てきてロバートの
愛人だなんて、なんて実にバカらしい(彼女自身は少ない出番で歌も
含めて健闘していた)。それはジェシーとロバートの間にある憧れと
憎しみが混ざり合った微妙な感情の方を重視した結果かもしれない。
それを表現した二人の演技はスター・オーラを抑え目にしたブラッド・ピットも
良かったが、ここでは自身のベン・アフレックの弟してホアキン・フェニックスの
義弟でもあるという永遠の二番手キャラをうまく利用したケイシー・アフレックの
方が光っている。それでも「アマデウス」のサリエリの領域にまで達していないが、
それは仕方ない。
ニック・ケイヴが担当した音楽もなかなかいい感じだが、彼も酒場で一曲
"バラッド・オブ・ジェシー・ジェームズ"を披露している。
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登録日:2008年 01月 15日 22:06:45
「やわらかい手」
<第57回ベルリン国際映画祭>マリアンヌ・フェイスフル主演「Irina Palm」フォトコール開催 - ドイツ
【ベルリン/ドイツ 14日 AFP】8日から18日まで開催される、第57回ベルリン国際映画祭(The 57th Berlin International Film Festival、Berlinale)で13日、ベルギー/ドイツ/ルクセンブルク合作映画「Irina Palm」の上映会&フォトコールが行われた。
≫続きを読む…
(c)AFP/BARBARA SAX
やわらかい手/Irina Palm
マリアンヌ・フェイスフルといえばここ数十年は歌手としての活動がメーンで、
個人的にはクルト・ワイル・トリビュートで知ったので、彼女の印象はドスの
効いたシンガーとなる。一般的にはメタリカのラララ・コーラスが有名か、
「マリー・アントワネット」 ではマリーの母親役で出演していた。映画では
おばちゃんを通り越しておばあちゃんと言うような体型で出てくるが、
歌手の印象が強い人や40年近く前の印象がある人は、この映画の
彼女を見てどう思うだろうか、実物がどうだかは写真を参考に。
そのおばちゃんがその手によって風俗店で稼ぐこの物語、普通の映画なので
当然男のモノは写っていない、ぼかしてもいない。角度と男の声で実際にや
っているように見せているのが笑える。そういったコメディ要素はあるものの、
ラストはシリアスに展開する。家族に秘密がばれてから、それを続ける
ような仕事ではないからだ。そのために着地点が限られ、ある程度予想が
つくのは残念だ。
他のキャストでは店主を演じたミキ・マノイロヴィッチがなかなか良かったが、
ヨーロッパともアジアともつかない同僚を演じたドルガ・グリルシュが印象に残った。
先端医療がある病院がオーストラリアにあるという設定に少し違和感があったが、
オリジナルの脚本がフランス語で書かれ、それを英語に直したと知り納得。
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登録日:2008年 01月 15日 21:02:37
「俺たちフィギュアスケーター」
ハリウッドで映画「Blades Of Glory」のプレミア上映会開催 - 米国
【ハリウッド/米国 30日 AFP】ハリウッドのマンズ・チャイニーズ・シアター(Mann’s Chinese Theater)で28日、映画「Blades Of Glory」のプレミア上映会が行われた。写真は、会場に到着した主演のウィル・フェレル(Will Ferrell)。(c)AFP/Getty Images Kevin Winter
「俺たちフィギュアスケーター/Blades of Glory」
ウィル・フェレルと言えばその大きな顔と体を使った大げさな演技でアメリカでは
人気のコメディアン、実際に見てみればそれなりに面白いのだが日本人には
それらが鬱陶しく感じるようで人気はない(個人的にはブッシュ大統領より
ジェームズ・リプトンのモノマネが好み)。
この「俺たちフィギュアスケーター」が成功しているのは、フェレル一人に頼らず
相棒にジョン・ヘダーを起用している点。二人が絡むことによってフェレルの
暑苦しさがいい意味で緩和されると同時にギャグが分かりやすくなっている。
このジョン・ヘダーがフィギュア界をデフォルメ王子様キャラクターというのも
笑えるのだが、それなりにはまっているのが怖い。対するフェレルはカウボーイ、
マッチョ、セックス依存症とフィギュアにはあまりない要素を集めたような
キャラクターで、それが人気の元になっていると言う設定がおかしい。
下品なネタやホモネタも多く、選曲もべたなのだが、分かりやすい
という意味では歓迎。
悪役となる双子ペアはコメディにありがちな存在と言えるが、
それをきちんとこなせる役者はそう多くない。JFKとモンロー
という微妙な設定で滑っていたが、兄はJFKというより「クィーン」で
ブレア首相を演じたときのマイケル・シーンに似ている。
しかしながら真のヒーローは危険な技を考案するコーチ、そして男子ペアを
すすめるストーカーかもしれない。ちなみにサーシャ・コーエンが出ると聞いて
ボラットさんがでるのか勘違いした。ウィル・フェレルとの共演作がある
某俳優(兄弟も有名)が出てきたときに反応が薄かったのは残念。
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登録日:2008年 01月 05日 00:02:55
イランの一面が見える「ペルセポリス」
<第45回ニューヨーク映画祭>クロージング作品はアニメーション映画『ペルセポリス』
【10月15日 AFP】第45回ニューヨーク映画祭(The 45th New York Film Festival)のクロージング・ナイトを迎えた14日、アニメーション映画『ペルセポリス(Persepolis)』のプレミア上映会が開催され、声優を務めた女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)らが出席した。(c)AFP/Getty Images
「ペルセポリス/Persepolis」
期待しすぎたのが裏目に出た。原作も借りてしっかり予習し、そちらは楽しめた
だけに少々残念。原作の魅力は斜めからの視線と言うか、コミックの中の
キャラクターがボケて、作者が突っ込むというような所にある。その意味では
さくらももこと似ているかもしれない。映画ではその辺りの表現があまりうまくない。
ナレーションの多用は安易なやり方だが、この場合にはそうした方が適していたと思う。
原作は長いので少女時代を多めにし、ウィーンやイランに戻ってきたときが
少なめなのはいい。しかし大学での衣装や未完に終わった夫との共同作業など、
ユーモラスなエピソードが削られたのは惜しい、思ったよりも笑っている人も
少なかった。それから『ゴジラ』はともかく映画を見ただけで『おしん』が出てきたと
気付く人はいないだろう。こちらは原作コミックでは作者の勘違いによって
別の意味で笑えるようになっている。
とは言え、これは面白い。まずはマルジのキャラクターがなんと言ってもいい、
良くも悪くもイランには収まらなかったに違いない。それをしっかりと受け止める
祖母の存在感も印象に残る(ちなみにそれぞれの声を担当したキアラ・マストロヤンニと
ダニエル・ダリューは「ゼロ時間の謎」でも共演している。こちらはそつがない感じが
するが悪くない)。イランの人たちの一面も知ることができる、と言ってももちろん
イランから出て行くことを考えることができる階層の人たち限定の話であろうが。
それから気になったのはアメリカがほとんど出てこないこと、その辺りは
フランス映画っぽいのかもしれない。原作に出てきた"キッズ・イン・アメリカ"に
変わるような形で出てくるのはなぜか"アイ・オブ・ザ・タイガー"、よく分からない。
1週間だけ英語ヴァージョンが上映もあるようだ。
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登録日:2008年 01月 04日 00:05:55
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