2008年 01月 04日
イランの一面が見える「ペルセポリス」
<第45回ニューヨーク映画祭>クロージング作品はアニメーション映画『ペルセポリス』
【10月15日 AFP】第45回ニューヨーク映画祭(The 45th New York Film Festival)のクロージング・ナイトを迎えた14日、アニメーション映画『ペルセポリス(Persepolis)』のプレミア上映会が開催され、声優を務めた女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)らが出席した。(c)AFP/Getty Images
「ペルセポリス/Persepolis」
期待しすぎたのが裏目に出た。原作も借りてしっかり予習し、そちらは楽しめた
だけに少々残念。原作の魅力は斜めからの視線と言うか、コミックの中の
キャラクターがボケて、作者が突っ込むというような所にある。その意味では
さくらももこと似ているかもしれない。映画ではその辺りの表現があまりうまくない。
ナレーションの多用は安易なやり方だが、この場合にはそうした方が適していたと思う。
原作は長いので少女時代を多めにし、ウィーンやイランに戻ってきたときが
少なめなのはいい。しかし大学での衣装や未完に終わった夫との共同作業など、
ユーモラスなエピソードが削られたのは惜しい、思ったよりも笑っている人も
少なかった。それから『ゴジラ』はともかく映画を見ただけで『おしん』が出てきたと
気付く人はいないだろう。こちらは原作コミックでは作者の勘違いによって
別の意味で笑えるようになっている。
とは言え、これは面白い。まずはマルジのキャラクターがなんと言ってもいい、
良くも悪くもイランには収まらなかったに違いない。それをしっかりと受け止める
祖母の存在感も印象に残る(ちなみにそれぞれの声を担当したキアラ・マストロヤンニと
ダニエル・ダリューは「ゼロ時間の謎」でも共演している。こちらはそつがない感じが
するが悪くない)。イランの人たちの一面も知ることができる、と言ってももちろん
イランから出て行くことを考えることができる階層の人たち限定の話であろうが。
それから気になったのはアメリカがほとんど出てこないこと、その辺りは
フランス映画っぽいのかもしれない。原作に出てきた"キッズ・イン・アメリカ"に
変わるような形で出てくるのはなぜか"アイ・オブ・ザ・タイガー"、よく分からない。
1週間だけ英語ヴァージョンが上映もあるようだ。
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登録日:2008年 01月 04日 00:05:55
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