2008年 01月 31日

「暗殺・リトビネンコ事件」

暗殺・リトビネンコ事件/Rebellion: The Litvinenko Case

「ジェシー・ジェームズ」は寝てしまった映画だが、この「リトビネンコ」も見たのに
かなりの部分で記憶が飛んでいる。パンフレットのコメンと読んで再度興味がわき、
二回目に挑戦した。寝てしまった理由の一つ目は"リトビネンコ氏の遺言のような映画だろう"
という事前の予想と違ったこと。当たり前だがきちんと監督の作家性が出たものに
なっている。二つ目はこちらのロシア(ソ連)の知識の少なさだった。考えて見れば
日本人にとってはリトビネンコ氏がどういった位置付け(大物なのか、小物なのか)の
亡命者だったのかもよく分からない。

というわけで、この映画をこれから見ようと思う人に、そんな経験をした人間から
アドバイスは次のようになる。まずは監督の顔とあんなことになる前のリトビネンコ氏の
顔を把握すること、これだけで話はかなり分かりやすくなるはずだ。

この映画で一番シリアスな場面は監督が撮ったチェチェンに関するドキュメンタリーを
見た後のディスカッションだろう。"これはテロの封じ込めなのか、それとも戦争なの"
と問い詰める場面が強く印象に残る。映画の基調ははプーチンが活躍する切っ掛けに
なったチェチェン人によるとされるモスクワでアパート爆破事件をプーチン側の自作自演とし、
それについて語ると身の危険に及ぶという。一種の陰謀説なので簡単に信じる訳には
いかないのだが、ロシアは独裁者を欲しているというようなことを聞くとそれなりに
納得してしまう。

アンチ・プーチンの人間にとっては住みにくい今のロシア。諜報機関出身の人物が
政治のトップにいて巨大な権力を持っていることを許す国民。そんな国が大国として
存在する。こんな国と付き合わなくていけない一部の日本の偉い人は大変だ。
ちなみにヴァネッサ・レッドグレーヴもチラッと登場する。

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登録日:2008年 01月 31日 22:13:05

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