2008年 02月
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」
ケイト・ブランシェット 映画『Elizabeth: The Golden Age』をシドニーでPR
【11月3日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)市内で2日、映画『Elizabeth: The Golden Age』のプロモーションイベントが開催された。会場には、主演女優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)をはじめ、関係者が出席した。同映画は15日からオーストラリアで劇場公開される。(c)AFP/Getty Images
エリザベス:ゴールデン・エイジ/ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
この映画に「ゴールデン・エイジ」と副題がつくなら、前作「エリザベス」は「エリザベス:ヴァージン・クイーン」とした方がいいだろう。前作は王の娘として生まれながらも私生児の烙印を押されたエリザベスが紆余曲折を経て女王に即位し、いくつかの困難を経験することによって処女王として君臨することを決意した場面で終わったように、今作も英国の黄金時代そのものは描かれず、そこへ向かう過程が描かれている。
その意味において(美術や衣装は凝っていても)この映画は歴史劇ではないということも可能だ。その一方で決戦シーンは思ったよりも少なくて、しょぼい。背後にスペインを配して、スコットランドのメアリー女王を中心に描かれる政治的駆け引きにもさほど重点を置いていない。それらのすべてがエリザベス個人の心の動きや行動で表現される映画になっていて、そう思って見るととても面白い映画だ。
映画の冒頭でカトリックもプロテスタントも自分の国民だと言うようなことを言っていたエリザベスも、スコットランドのメアリーを処刑しなくてはならなくなり苦悩する。それを実行すればカトリック国との対決が待っていることが分かっているからであり。その一方で親戚であるメアリーを処刑することに対する良心の呵責が耐えられないと見ることもできる(史実は知らないが、側近の親戚にもカトリックがいて、彼等を困らせる)。この辺りは911~アフガニスタン進攻の時代に、英国の古典小説を原作にしながらも、撤退することの重要性を説いた「サハラに舞う羽根」を作った監督なだけはある。ここで宗教色を前面に出したスペインのやり方は強引に見えるかもしれないが、現代は同じことをもっと巧妙にやっているのかもしれない。
脇の役者では前作からジェフリー・ラッシュは同じような役割はするが、やや引いた感じを受ける。その濃い個性のため脇としての使い方が難しいクライヴ・オーウェンはここではその濃さがいい面に出た。彼が演じるウォルター・ローリーがエリザベスの気を引いたとしても、恋愛として成就しないことは歴史に疎い人間でも分かる。侍女リズ(エリザベス)を絡めての恋のさやあては見ているこちらとしてはやや恥ずかしくなったが、物語の中ではそれなりに機能したのではないか。
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登録日:2008年 02月 28日 23:17:49
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」
ニューヨークで映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』プレミア上映会開催
【12月3日 AFP】ニューヨークのジーグフェルド劇場(Ziegfeld Theatre)で2日、ニューライン・シネマ(New Line Cinema)配給の映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤(The Golden Compass)』のプレミア上映会が開催され、出演者らが姿を見せた。(c)AFP/Getty Images
最近はネットなどを通して映画の情報が公開前から耳に入ってくる。「インベージョン」の追加撮影に、「アイ・アム・レジェンド」のラスト撮り直し。そういった情報を知っていると"あー、ここは追加撮影だな"などと思ってしまう。そうした前情報が無くてもこの「ライラの冒険 黄金の羅針盤」のラストには"え、ここで終わるの?"と思う人が多いだろう。監督はあと30分くらいはやりたかったのだと思うが、製作会社のからのプレッシャーがあったに違いない。
ここで問題なのは上からの無理な要求だけでなく、対処法にある。後半の構成はもっと工夫しなくてはいけなかった。終盤にあるの二つの戦いで映画を終わらせるなら二つ目が生きるようにしなくてはだめだ。さらに終盤で鍵になる人物の前半での印象が薄すぎるのも欠点。小説なら有効かもしれないが、この映画では失敗している。
物語としてはパラレル・ワールドが存在する必然性や、ダストに関する説明が不足しているのはいいとしても、主人公が羅針盤を使いこなせるようになるのが早すぎる。苦労する様子を入れていた方が効果的だっただろう。全体的にも登場人物が悩んだり葛藤したりすることなく話が進み物語に入り込むことができない。距離的にはかなり移動しているはずだが、それを感じることができない。ワイツ兄弟といえば脚本家としても知られているだけに残念だ。ダニエル・クレイグ演じるアスリエル卿などは出番が少ないだけではなく後半の行動が消化不良だ(たしかクレジットはAND)。ニコール・キッドマンはあっている役のはずなのに今ひとつノリが悪い。一番印象に残ったのは西部劇から飛び出したような気球乗りを演じるサム・エリオット、ってそれでいいのだろうか。CGクマはまあまあだったがもう少しがんばってほしかった。
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登録日:2008年 02月 24日 19:49:33
「君のためなら千回でも」
【11月1日 AFP】ニューヨーク市内にあるパラマウント・ヴァンテージ(Paramount Vantage)で10月30日、映画『The Kite Runner』の特別上映会がドメニコ ヴァッカ(Domenico Vacca)主催で開催され、出演者らが登場した。(c)AFP/Getty Images
君のためなら千回でも/The Kite Runner
アメリカ産の外国語映画その二、主な舞台はアフガニスタン。マーク・フォースターという監督は
たまに捻ったものを撮るが、基本的にはオーソドックスな物語に向いている。その意味では
この映画は主人公が少年期の話は丁寧に出来ていて好感が持てる。子役の演技は
生き生きとしていて、アメリカ映画のエピソードなど小技も効いている。さらにはアミールと
ハッサンの微妙な関係も描けている。ところが話が現代に戻り、本来なら物語の中心的な
テーマであるはずの主人公の贖罪を描くとなると力が足りない。現代は同じ俳優を使って
扱う時間が長くなるだけにどうしても駆け足気味に感じてしまう。ラストのセリフは涙を
さそうものであるはずなのに、そこへの持って行き方が物足りずに、泣けない。
この監督はドラマをまとめる力がやや弱いのかもしれない。次回作は007シリーズとのこと、
心配である。
ケンカ凧の場面はCGと思われるが、多少苦労しても実写でやってほしかった。
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登録日:2008年 02月 20日 23:16:48
「ラスト、コーション 色|戒」
映画『ラスト、コーション/色・戒』 アン・リー監督・出演陣がPRのため来日
【12月4日 AFP】都内のホテルで4日、映画『ラスト、コーション/色・戒(Lust, Caution)』のプロモーションが行なわれ、アン・リー(Ang Lee)監督をはじめ出演者らが来日し、記者会見に登場した。
同映画は2月から日本で公開予定。(c)AFP
激しい性描写が話題の映画だが、この映画の持ち味はなんと言っても"じらし"ではないだろうか。
短編だという原作(未読)を2時間半近くまでに引き伸ばしたことといい、チアチー(タン・ウェイ)に
目をつけたイー(トニー・レオン)が実際に彼女を抱くまでにも3年以上の月日が経っているし、
映画の中の時間経過でもかなり後ろの方だ。またヒロインが憧れの人に心を打ち明けるのも
かなりの時間がかかっている。このじらしは相手の気を引くための一手段であるが、映画としては
監督の力量が試される。その意味では長時間飽きさせることなく乗り切ったアン・リーの手腕は
(効果的かどうかは別にして)確かだ。また雨の場面もそう多いわけではないが印象に残る。
この映画はオープニングから一旦過去に戻り、そこでの事件の後に、近過去に飛び元の時世に
戻る。これがあまり効果的ではない。ヒロインたちの抗日運動がはじめはいかにもお坊ちゃま的な
甘さを持っていて、どこかで厳しいプロにならなくてはいけないのだが、そこを飛ばしているので
シリアスさが感じられない。殺人のシーンはあるが、あれはあくまでも素人の行為であり、
その後の変貌も描くべきだった。性描写については最初のイーの強引さと日本料理屋での
微妙なやり取りの中に見る二人の駆け引きは面白かった。それ以外は器械体操のようにす
ら感じられ食傷気味。
ラストの場面でのヒロインの行為から一挙に話が転がるはずなのだが、ヒロインはのろのろしていて、
ここは監督の迷いみたいなものを感じた。勝者がいないということを描きたかったのだろうが
イマイチだった。恋愛ドラマとしても戦争/スパイ物としても中途半端に感じてしまう。
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登録日:2008年 02月 17日 18:46:30
「潜水服は蝶の夢を見る」
【1月31日 MODE PRESS】ジュリアン・シュナベル(Julian Schnabel)監督作品『潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le Papillon/The Diving Bell And The Butterfly)』が2月9日から全国公開される。
≫続きを読む…
潜水服は蝶の夢を見る/Le Scaphandre et le papillon/The Diving Bell and the Butterfly
昨年の「硫黄島からの手紙」とは何の関係もないが、アメリカ産の外国語映画
(これはフランス語)がこうして作られるのはいい傾向だと思う。この映画の予告を
見る前、話だけを聞いたときに連想したのは「ジョニーは戦場へ行った」と
「海を飛ぶ夢」だった。主人公ジャン=ドミニク・ボビーの境遇はこの二つの中間で
「ジョニー」寄り。映画はいきなり脳梗塞で倒れた主人公の意識が目覚めた
ところから始まる。見る側としてはなんとなく前情報で彼の状態を知っているだけに、
彼の声(心の声)がむなしく響き、病院スタッフの対応の軽さに少し驚かされる。
やがて主人公も事態を把握すると話は落ち着くが、画面は主人公が
唯一動かせることが出来る左目の視点で描かれるので、こちらも疑似体験を
することになる。中でも死んでいる右目の処置は単純に見ていても痛い。
この映画が成功したのははモデルとなった人物のその貴重な体験と主観カメラ、
さらにはその映像(撮影はスピルバーグでお馴染みのヤヌス・カミンスキー)にある。
アート映画っぽく幻想的な画も出てくるが、この世界では違和感無く見ることが
出来る。これは監督にとっても好都合だったのに違いない。しかしそうした部分に
頼りすぎ映画として訴えたいものが弱く感じる。父親との会話などはお決まりながら
悪くないが、妻(誰とも籍は入れてないということで彼いわく子供のたちの母親)の
前で元恋人とのやりとりはチープに感じた。もちろんフランス人らしく体が動かなくなっても
女性に対する興味は尽きることは無いのも面白い。映画なので出てくる女性が
すべて美人なのはどうかと思うが、彼の意識が戻ってから初めに訪ねたのは
妻だったではなく元恋人だったら、もし妻以外の女性の前で倒れていたらと
不謹慎なことも考えてしまった。
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登録日:2008年 02月 17日 18:42:07
「ぜんぶ、フィデルのせい」
<第1回ローマ映画祭>フランス映画『La Faute a Fidel』上映会 - イタリア
【ローマ/イタリア 15日 AFP】13日に開幕した第1回ローマ映画祭(1st RomaFilmFest 正式名称:Cinema Festa Internazionale di Roma)で14日、エクストラ部門に出品されているフランス映画『La Faute a Fidel(原題)』の上映会が開催された。写真は上映会場に姿をみせる(左から)イタリア俳優のステファノ・アッコルシ(Stefano Accorsi)、フランス人女優のNina Kervel-Bay、監督のジュリア・ガヴラス(Julie Gavras)。(c)AFP ALBERTO PIZZOLI
ぜんぶ、フィデルのせい/La Faute à Fidel
予告でお馴染みの仏頂面のアンナが、家が貧乏になる前からあの顔をしていて笑った。
オープニングで母方の親戚の華やかな結婚式の様子を見せておきながら、父方の
親戚の悲しい出来事をさらりと描いて。この映画が思ったよりシリアスな映画だと
分からせてくれる。次第に左翼運動に傾倒してゆく両親を横目に見ながらアンナが
"キョーサンシュギってなに!!"となる過程は予想通りながらも面白い。
両親はやがてチリのアジェンダ政権に肩入れする。原作のことは知らないので
これが原作通りかは不明だが、ややチリに対する思い入れが強い気がする
(どこかにマグレブやアフリカ移民の話が少しでもあったら現代に通じる話として
成立したのではないだろうか)。この辺が左翼にかぶれたインテリのひ弱さが
出ているところだが、これも監督の計算のうちなのかもしれない。
見逃せないのはまだ幼い弟の存在で、彼はアンナと違って自我出る前なので
物事をニュートラルに見ていて、アンナとは別の視点を観客に提供している。
9歳の少女が主人公なので、最終的にベッキョやリコンという風にはならず、
家族というお決まりのところに収まるが、一応アンナ本人がそれを選んでいる
ことに成長が見て取れる。彼女の将来はどんなものだろう?数々の衣装が
印象的な映画なので左翼マインドを持ったデザイナーなんていいかもしれない。
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登録日:2008年 02月 13日 21:43:00
「28週後…」
映画「28 Weeks Later」のワールドプレミア開催 - 英国
【ロンドン/英国 27日 AFP】映画「28 Weeks Later」のワールドプレミアが26日、コベントガーデン(Covent Garden)で開催され、出演者らが駆けつけた。写真は、会場に到着した出演俳優のロバート・カーライル(Robert Carlyle)。(c)AFP/MAX NASH
28週後.../28 WEEKS LATER
「28日後…」といえば変なパンフレットを思い出すが、見たのは単館ではなくシネコンだった。
そしてそれには別エンディングがおまけに付いていた。シネコンまで来たということはそれなりに
好評だったのだろう。ところが一応続編扱いの「28日後…」は2週間で終わる劇場が多く
(しかもサービスデー前に打ち切り!)、シネコンのスケジュールも2週目からかなり
縮小されていた。そのことを知らなかったので色々とスケジュールをチェックして
なんとか見ることが出来たが、これがなかなか面白い。
「28日後…」では走るゾンビ(感染者)が話題になったそうだが、それよりは早朝に
ロケした誰もいないロンドンなどに象徴される孤独を感じさせる映像世界の方が
印象的だった。「28週後…」は予算が増えたのか、かなり印象が違う。一言で言うと
ある部分はかなり派手になった。アリスというキャラクターがいるから言うわけではないが、
街を焼き尽くそうとする描写は「バイオハザード」シリーズで起こった出来事をシリアスに
見せたような印象を受ける。またヘリコプターによるゾンビ撃退は「プラネット・テラー」で
見たばかりだが、あちらほどはギャグっぽくない。
まあ続編と言いながら登場人物は違い踏襲しているのは設定のみで、プロローグで
前作の世界観を復習させる。それと同時にある夫婦に起こった悲劇の中に後半への
伏線を入れておく辺りはよく出来ている。それでも後から振り返るとバカ一人の行動と
軍の管理体制の甘さがすべての元凶になっている気もするが、そこは映画なので許そう。
ホラー系映画のお約束といえばヒロインと余計なことをするガキだが、二人のヒロインでは
軍医の方が好み。弟は鬱陶しい場面は多いががんばっているところもあるので
気に障るほどではなかった。
ゾンビ映画のバリエーションなので当然のように人が殺されるシーンはたくさんあるが、
それよりは姉弟、軍医、スナイパーがチームを組んで逃げ出す一連の行動の方が
面白かった。中でも地下鉄の駅と路線を使って逃げる場面での暗視スコープ越しの
映像は直接的には怖さを出さない点が逆に怖い。アメリカでは「28日後…」より
成績が悪いようだが、派手になった分だけふつうのゾンビ映画になったということ
なのかもしれない。それでも最近のこの手の映画ではいい出来だと思う。
写真は弟役のマッキントッシュ・マグルトン、実際にはオッド・アイではない。
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登録日:2008年 02月 10日 21:48:52
「アース」
アース/Earth
ネイチャー・ドキュメンタリーといえば睡魔との闘いがつきものだが、本作も例外ではない。
後半のクジラ辺りでウトウトと来た。この手のものにありがちな自然保護のメッセージは
最後に嫌味にならない程度で好感を持った。吹替えだと500円で入場する子供が
多そうなので、字幕で観賞。隣は外国人家族の女の子だったが日本語でかわいく
リアクション。この程度なら声を出しても気にならず、かえって微笑ましかった。
題材が地球と大きいだけにしっかりとしていなくていけない脚本(筋立て)は
お世辞にもいいとは言えない。とりあえず北極から南極までということになっているが、
もう少し工夫が必要だ。面白いのは鳥の求愛に猿の川渡りくらいか。
獲物の群れからはぐれるものを作り出してしとめるチーターやライオンの狩の様子は
面白かった。ホッキョクグマはそれらとの対比になっているのだが、
ここにメッセージ臭さを感じてしまう。
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登録日:2008年 02月 09日 23:08:46
「迷子の警察音楽隊」
【12月3日 AFP】第20回ヨーロッパ映画賞(20th European Film Awards)の授賞式が1日、ベルリン(Berlin)で開催され、15部門の表彰が行われた。
≫続きを読む…
(c)AFP
迷子の警察音楽隊/Bikur Ha-Tizmoret/The Band's Visit/La Visite de la fanfare
タイトルの通りにエジプトの警察音楽隊がイスラエルに来て迷子になるお話。
冒頭からヘブライ語とアラビア語によるクレジットがあるこの映画は、アカデミー賞の
外国語映画部門にエントリーしたが、映画の使用率の問題で資格を失った。
どうせならこの二つの言語の使用割合も調べてほしい。予備知識なしにこの映画を
見てイスラエル、エジプトどちらの映画と分かる人は少ないのではないか。普通なら
製作国の言語には字幕は付かず一方の国の言語には字幕がつくはずだが、
今回は英語も含めてすべての言語に字幕が付く(フランスではどうだったのだろう?
ひそひそ話のときに片方の言語が括弧付きの字幕になっているが、それが、
それがどちらかの言語に固定されていたかどうかは覚えていない)。
それが「さっきはあっちの視点で見ていたが、今度はこっちの視点で見ている」
のような面白い効果を生んでいる。
政治色はあまり前に出すこともなく、両国の文化ギャップ的なギャグに逃げることも
あまりなく、国という枠を外して個人対個人で人を見るということを静かに主張している。
もちろんそんなに単純な話ではないが、パンフを読むとアラブ系イスラエル人というのが
かなりいることを知った。物語の核は堅物の団長とナンパ師の若手団員の対比あり、
同じエジプト人でありながらこうも違うのかと思わせるのだが、もしかするとどちらかが
イスラエル的だったりするのかもしれない。
惜しいのは楽団を三つに分けて地元に泊めてもらうことにする点、8人という人数を
考えれば当然なのだが、三つ目の話が弱い。音楽隊でありながら音楽に関する
エピソードが有効に使われないのも少々残念。
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登録日:2008年 02月 05日 00:08:31
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