2008年 02月 17日
「ラスト、コーション 色|戒」
映画『ラスト、コーション/色・戒』 アン・リー監督・出演陣がPRのため来日
【12月4日 AFP】都内のホテルで4日、映画『ラスト、コーション/色・戒(Lust, Caution)』のプロモーションが行なわれ、アン・リー(Ang Lee)監督をはじめ出演者らが来日し、記者会見に登場した。
同映画は2月から日本で公開予定。(c)AFP
激しい性描写が話題の映画だが、この映画の持ち味はなんと言っても"じらし"ではないだろうか。
短編だという原作(未読)を2時間半近くまでに引き伸ばしたことといい、チアチー(タン・ウェイ)に
目をつけたイー(トニー・レオン)が実際に彼女を抱くまでにも3年以上の月日が経っているし、
映画の中の時間経過でもかなり後ろの方だ。またヒロインが憧れの人に心を打ち明けるのも
かなりの時間がかかっている。このじらしは相手の気を引くための一手段であるが、映画としては
監督の力量が試される。その意味では長時間飽きさせることなく乗り切ったアン・リーの手腕は
(効果的かどうかは別にして)確かだ。また雨の場面もそう多いわけではないが印象に残る。
この映画はオープニングから一旦過去に戻り、そこでの事件の後に、近過去に飛び元の時世に
戻る。これがあまり効果的ではない。ヒロインたちの抗日運動がはじめはいかにもお坊ちゃま的な
甘さを持っていて、どこかで厳しいプロにならなくてはいけないのだが、そこを飛ばしているので
シリアスさが感じられない。殺人のシーンはあるが、あれはあくまでも素人の行為であり、
その後の変貌も描くべきだった。性描写については最初のイーの強引さと日本料理屋での
微妙なやり取りの中に見る二人の駆け引きは面白かった。それ以外は器械体操のようにす
ら感じられ食傷気味。
ラストの場面でのヒロインの行為から一挙に話が転がるはずなのだが、ヒロインはのろのろしていて、
ここは監督の迷いみたいなものを感じた。勝者がいないということを描きたかったのだろうが
イマイチだった。恋愛ドラマとしても戦争/スパイ物としても中途半端に感じてしまう。
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登録日:2008年 02月 17日 18:46:30
「潜水服は蝶の夢を見る」
【1月31日 MODE PRESS】ジュリアン・シュナベル(Julian Schnabel)監督作品『潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le Papillon/The Diving Bell And The Butterfly)』が2月9日から全国公開される。
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潜水服は蝶の夢を見る/Le Scaphandre et le papillon/The Diving Bell and the Butterfly
昨年の「硫黄島からの手紙」とは何の関係もないが、アメリカ産の外国語映画
(これはフランス語)がこうして作られるのはいい傾向だと思う。この映画の予告を
見る前、話だけを聞いたときに連想したのは「ジョニーは戦場へ行った」と
「海を飛ぶ夢」だった。主人公ジャン=ドミニク・ボビーの境遇はこの二つの中間で
「ジョニー」寄り。映画はいきなり脳梗塞で倒れた主人公の意識が目覚めた
ところから始まる。見る側としてはなんとなく前情報で彼の状態を知っているだけに、
彼の声(心の声)がむなしく響き、病院スタッフの対応の軽さに少し驚かされる。
やがて主人公も事態を把握すると話は落ち着くが、画面は主人公が
唯一動かせることが出来る左目の視点で描かれるので、こちらも疑似体験を
することになる。中でも死んでいる右目の処置は単純に見ていても痛い。
この映画が成功したのははモデルとなった人物のその貴重な体験と主観カメラ、
さらにはその映像(撮影はスピルバーグでお馴染みのヤヌス・カミンスキー)にある。
アート映画っぽく幻想的な画も出てくるが、この世界では違和感無く見ることが
出来る。これは監督にとっても好都合だったのに違いない。しかしそうした部分に
頼りすぎ映画として訴えたいものが弱く感じる。父親との会話などはお決まりながら
悪くないが、妻(誰とも籍は入れてないということで彼いわく子供のたちの母親)の
前で元恋人とのやりとりはチープに感じた。もちろんフランス人らしく体が動かなくなっても
女性に対する興味は尽きることは無いのも面白い。映画なので出てくる女性が
すべて美人なのはどうかと思うが、彼の意識が戻ってから初めに訪ねたのは
妻だったではなく元恋人だったら、もし妻以外の女性の前で倒れていたらと
不謹慎なことも考えてしまった。
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登録日:2008年 02月 17日 18:42:07
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