2008年 03月 21日

「アメリカを売った男」

<第6回トライベッカ映画祭>オープニングで「SOS Short Films Program」のプレミア上映会開催 - 米国

【ニューヨーク 27日 AFP】第6回トライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival)が25日にオープニングを迎え、世界の環境問題を訴える短編映画製作プログラム「SOS Short Films Program」で製作された映画のプレミア上映会が行われた。写真は、会場に姿を見せた同映画祭共同創立者で俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)。(c)AFP/Getty Images/Tribeca Film Festival Evan Agostini

AFPBB News


好きな俳優(ローラ・リニー)とけっこう好きな俳優(クリス・クーパー)が出演している可も不可も無い映画、たまにはこんな映画を見るのもいい(二人ともやや力が入りすぎ)。実在の長年ロシアに情報を漏らしていたFBI捜査官ロバート・ハンセンを演じるのがクリス・クーパー。監督の前作「ニュースの天才」ではへイデン・クリステンセンが捏造をする記者をオロオロしながら演じていた記憶があるが、そこはクリス・クーパー、いつもの苦虫を噛みつぶしたよう顔を基本に少しの変化で感情を表現する場面が多い。「ニュースの天才」と同じように当事者ではなくそれを調査する側から描かれていて、それをずるいとするかは見る人次第。

FBIに戻ってハンセンがFBIに戻ると新しい部署を与えられるがそこには部下はオニール(ライアン・フィリップ)一人きり、それは名前ばかりで実際にはオニールにハンセンの調査を命じたケイト・バロウズ(ローラ・リニー)が用意した監視用の部屋だった。そこでハンセンがまずやったことはコンピューターのLAN回線を取っ払って、勝手に回線を繋ぐこと。それはいかにも頑固な男らしいと映るが、コンピューターに詳しい彼らしい行動にも見える。

彼と対峙することになるのがエリック・オニール(ライアン・フィリップ)。二人が並ぶとかなり幼く見えるのはだけでなく、役者の力不足と感じる場面が少なくないが、そこは監督が計算したものと思いたい。オニールが一度はスパイ活動をやめると決めたハンセンのプライドを刺激してまたスパイ活動をさせて決定的な証拠を見つけようとする場面が見所の一つになっている。バロウズは最初オニールにハンセンが局内でセクハラもどきの行為を調査するように言うのだが、これが引っ掛けだと思っていたら、本当に変態だったのには笑った。しかも熱心なカトリック信者というおまけつき(オニールが見込まれた理由の一つだろう)、もちろんその二つが重ならないわけではない。

なぜ長年に渡ってスパイ活動を続けたのか、劇中では金のためだと言っている。実際に冷戦終了時期には足を洗っていたのにプーチン政権ができてからまた活動を再開したので、何らかの必要に迫られたのかもしれないが、そんな説明で納得できる人はいないだろう。パンフレットには自分を重用しない上層部のへの不満というのも書いてある。最終的には情報という実体無きものに感覚が麻痺したのではないか。司法取引をして終身刑になったそうだが、多くに人が証言してほしくないと思うようなことも色々と知っていたのだろう。最後のほうはいい加減に俺を捕まえてくれとも見える表情も印象的だ。

「アメリカン・ギャングスター」でもそうだったが、ここでも組織内の不正をあぶりだした人は組織の外に出てゆく。なぜかオニールとバロウズが会うシーンがスパイ物だけでなく近未来ものっぽいのが不思議。

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登録日:2008年 03月 21日 21:26:05

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