2008年 04月 11日

「クローバーフィールド」を前列で見て酔う

映画『Cloverfield』のプレミア上映会開催 豪華な顔ぶれ

【1月18日 AFP】米カリフォルニア州、ロサンゼルス(Los Angeles)にあるパラマウント・ピクチャーズ・スタジオ・ロット(Paramount Pictures Studio Lot)で16日、パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)配給の映画『Cloverfield』のプレミア上映会が開催され、出演者らが登場した。(c)AFP/Getty Images

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クローバーフィールド」/Cloverfield
どうせ一回しか見ないなら、前の列で酔うか酔わないか挑戦した結果やられて、途中で薬を飲んだ。酔ったのは「ユナイテッド93」以来。たしかにパニック時にカメラは揺れるのだが、それよりも開始直後のパーティー映像の方が辛いというか、これがかなり来た。逆に言うとモンスターが登場してからのカメラ・ワークは意外にうまいといえる。

かなり前に街中で大きな音がしたときの反応として、日本では音の方向を見たり近づいたりするのに対して、アメリカでは身を屈めたり、逃げる体勢に入ったりするという話を聞いたことがあるが、ここでの反応は日本のそれに近く、多くの人が命を落とすことになる。

スピルバーグの「宇宙戦争」は状況説明を省いて一般人(と言ってもトム・クルーズとダコタ・ファニング)が慌てふためく映画だったが、ナレーションが補足していた。まあ有名原作であり、スピルバーグ映画なので最後は家族の元に戻る/父との和解となることは分かっているので、どう考えてもバッド・エンディングにはならない。対してこちらは事件現場から回収された映像という設定で始まるのでバッド・エンディングと決まっている。ここはかなりドライな印象を受ける。モンスターが似ている(造形というよりは感触が)「グエムル」もバッド・エンディングだったが、家族の再生という側面はあったし、モンスターが生まれた背景を劇中で触れると言う意味では古典的だった。状況を説明しないでバッド・エンディングという組み合わせはそれなりに面白い。

手持ちカメラによる映像というアイディアはいいとして映画を持たせるためには15分に一回程度の仕掛けが必要だ。面白かったのは地下鉄を利用した後に地上に出るあたりまで、そこからクライマックスへの持って行き方は不十分で、倒れかけたビルに入るのは都合が良すぎる(ビルから抜け出すのがこれまた速い速い)。またそこに至るロブとベスの関係も薄っぺらだ。暗視映像を使うと言うのはホラーのお約束の一つだが、地下のこの場面が一番怖い(小型モンスターはやや反則気味)。

この映画は近年の映画では珍しく中心人物が似通った美男美女で構成されるのだが(画面にほとんど登場しないカメラマンは除く)、そういった連中が集まるとなんとも薄味な印象しか受けない。政治的に正しい配役は一見つまらないように感じるが、それなりの正しさがあるのだなと感じた。ロブの弟が「ポセイドン」のマイク・ヴォーゲルなんて、見終わってから気付いた。その辺はある程度は狙ったのかもしれないが、それが面白さには繫がってはいない。本人は手が空いていたら監督をしたかったのかもしれないが「J・J・エイブラムスプロデュース」を売りにするのはン年早い。というのが今回の結論(1300円分は楽しめたと思いたい)。

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登録日:2008年 04月 11日 22:21:28

「ヒトラーの贋札」

<第57回ベルリン国際映画祭>「Die Falscher(The Counterfeiters)」上映会開催 - ドイツ

【ベルリン/ドイツ 11日 AFP】8日から18日まで開催される第57回ベルリン国際映画祭(The 57th Berlin International Film FestivalBerlinale)で10日、ドイツ/オーストリア合作映画「Die Falscher(英題:The Counterfeiters)」の上映会が行われた。
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(c)AFP/DDP/MICHAEL KAPPELER

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ヒトラーの贋札/DIE FALSCHER/THE COUNTERFEITER

題材は興味深いのに着地点が定まらずに中途半端になってしまった映画。収容所送りになったユダヤ人の中から職人が集められてナチスのために贋札作りをさせられる。以前いた収容所と違い、自分の技術を発揮できる場を与えられた主人公たちはポンドの贋札作りを成功させ、次はドル札ということになるが、主人公のサリーたちの仕事が進めばナチスを延命させてしまう。これに対して印刷技師のブルガーは仕事を遅らさせようとして二人は微妙な関係となる。ブルガーの苦悩の面白いのだが、パンフレットで本人が語ることによると様子はかなり違うとのこと。なるほど、どっちつかずの描写になったわけだ。

それよりはナチスが弱っていることを勘付いている少佐とサリーの関係のほうが面白くなりそうなのだが、それだと「戦場のピアニスト」に似てしまう。そういえば「さらば、ベルリン」の原作でも主人公の不倫相手の夫がナチスに捕らわれて秘密作戦に従事していた。映画ではその辺は思いっきり省略していたが、その辺に光を当てた方が面白い映画ができそうなのに、その辺をうまく処理してくれる監督はいないものだろうか。

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登録日:2008年 04月 11日 22:20:00

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