2008年 09月 03日

「20世紀少年」

原作は1999年に連載開始の浦沢直樹の漫画、モデルの一つが一連のオウム事件にあるのだろう。もし当時のオウムのように幼稚な考えしか持たない人間が本当に権力を握ったらどうなるかをシミュレートした漫画だと思う。と言ってこれと9.11テロ等を絡めたくはない。

実は初めは単行本を買っていたが次第に買わなくなったし、読み返すこともない。その割には細部までよく覚えていた。「MONSTER」がアニメになったときに言われたが、浦沢作品は大風呂敷とまで言わなくても連載ではほぼ全回引っ張る手法を取っているため、人の手によってリメイクされた方が分かりやすくなることがある。今回の映画はかなり原作に沿ったカット割りをしている。基本的にはそういった映画は嫌いなのだが、これに関しては1部なので(2部以降に大胆なアレンジもするという前提で)これでいいと思う。オープニングでケンヂが放送室ジャックしてT.レックスの"20th Century Boy"をかけるのは原作一話と同じ。国連とカンナの悪夢は出てこないで、代わりに2014年のオッチョが1997年から起こったことを振り返る形式になっている。カンナの悪夢を入れておいた方が原作を読んだことのない人や3部作だと知らない人にハイライトが血のおおみそかだと分かってよかったのではないか。

配役に関しては唐沢寿明のケンヂは男前過ぎるとか、演じる俳優の年齢が幅広いことが観る前には気になったが、画面に収まってしまえばそうは気にならなかった。やや描写が薄いと思ったキャラクターは神様とピエール一文字。そういえば超能力に関しての描写が少なめな点は気になった。ピエール一文字の殺害も"ともだち"の組織が説明されないので不十分なために、"ともだち"のカリスマ性やその幼稚さが分かりにくいのはこの映画の大きなマイナス。あとマスクも漫画通りではなくもっと表面積の小さいものにした方がよかったと思う。あと大阪万博に関しては次作持越しか。

血のおおみそか以外の見所としてはケンヂが本気モードになるところ、その相手が遠藤憲一でふたりエンケンなのはシャレなのだろうか。二人とも良かった。

カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 09月 03日 23:53:53

カレンダー
< 2008年 09月 >

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30



プロフィール
JK
エミー・ファン!ブログ
最近のトラックバック
[11/21] しゃぶりんぴっく!
お気に入りリンク
検索