2008年 11月 30日

「BOY A」

「少年A」は日本でお馴染みの少年犯罪者のこと、彼がシャバに戻ってきたところから映画は始まる。彼はケースワーカーの助けを受けながらジャックという名前で新しい生活を歩むことになる。ジャックを演じるのはロバート・レッドフォード主演・監督作品『大いなる陰謀』でやる気のない大学生役だったアンドリュー・ガーフィールド。10年近く世間を知らない彼は陰があると同時に犯した罪とは真逆の幼さも一瞬にしてかもし出すと言う難しい役を登場シーンで見事にこなす。

ジャックが過去に犯した犯罪は回想/悪夢として出てくるが、早い段階で墓参りの場面があり、そこには1983-2000とあって、一瞬"ん?"と思う。それは彼の共犯者で死んでいたことが分かる。回想シーンでは共犯者の方が悪の要素が強い、ジャックが彼に引かれて悪に染まっていく様が描かれ(それもよくあることだ)、結果的にジャックの方がとどめを刺すことが示唆される。ジャックは共犯者についてこう言う"彼は自殺すような弱い人間じゃない"。それは他殺を意味し、本来はジャックの方が彼より弱い人間であることを告白している。

この映画の結末はやや単純すぎる気がしないでもない。ジャックの場合はケースワーカーとの関係が親密すぎるように感じた。それがかえって逃げ道を塞いでいるのだ。この悲劇を起こさないようにするにはどうしたらいいのか、親密になった人に正体を明かせなかったのかと思う。ジャックが人助けをして新聞に載ったときに、上司に言われて会社の帽子を被っていたので、会社としては恥をかいたことになっている。ケースワーカーにしても職場の上司に連絡を取る必要もあったかもしれない(それによって解雇されたら訴えるのだ)。

ついでに予告を見ただけでスルーしていた少年犯罪モノ「パラノイドパーク」も見たくなった。

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登録日:2008年 11月 30日 14:46:36

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