2008年 12月
「寝取られ男のラブ♂バカンス」「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」
クリステン・ベル主演『Forgetting Sarah Marshall』のプレミア上映会開催
【4月12日 AFP】ロサンゼルス(Los Angeles)のグローマンズ・チャイニーズ・シアター(Grauman’s Chinese Theater)で10日、クリステン・ベル(Kristen Bell)主演の映画『Forgetting Sarah Marshall』のプレミア上映会が開催された。(c)AFP
「寝取られ男のラブ♂バカンス」FORGETTING SARAH MARSHALL
まあこの原題「FORGETTING SARAH MARSHALL」からまったく離れた邦題はどうかと思う。セス・ローゲンがそうだったように俳優に脚本を書かせるジャド・アパトー、この「サラ・マーシャル」の脚本は主演のジェイソン・シーゲルが担当している。色々な実体験をベースにしているのだろう。「ノックトアップ」よりはポイントが絞れていて無駄が無い。シーゲル演じるピーターはテレビ番組の音楽担当をするミュージシャン、テレビ音楽と言っても日本のミュージシャンが自虐的に言う”劇伴”というやつだ。つまり自分の仕事にあまり自信を持っていない。早々にピーターを振るテレビ女優サラ・マーシャルにクリステン・ベル。本人も「ヒーローズ」「ヴェロニカ・マーズ」等のテレビを中心に活躍する彼女にやらせる辺りは皮肉があっていい。キャサリン・ハイグルとは対照的に顔のパーツが薄味だからか、女子高生からこんな役までこなしても違和感はないのがベルの不思議な魅力だ。
ラブコメで主人公がブサイクと言うのはたまにはある、この映画のピーターのルックスがイマイチで情けない表情している。そう来たらライバルはハンサムか金持ちだが性格の悪い男と言うのがラブコメによくあるパターンだ。しかしサラの新恋人はハンサムではなく、ピーターを上回る気持ち悪い男というのがこの映画の一番面白いところ。このイギリス出身のロック・スター、アルダス・スノーを演じるのは本人もイギリス出身コメディアン、ラッセル・ブランド。「パイレーツ・オブ・カリビアン」の新作でジャック・スパロウの弟を演じるなんて話もあった。アルダスはイメージとしてはプリンスかと思ったりもしたが、現状で似ているのはデヴェンドラ・バンハートあたりかもしれない。
ピーターは失恋直後にせっせとナンパや女遊びし、コトの最中にサラを思い出して泣いたりする。彼の気持ち悪さを強調すると同時に別れた後も恋愛に対して消極的ではないと示すのに成功している。これによって傷心旅行でハワイに行ってからのレイチェル(ミラ・クニス)と仲良くしてもすんなりと入っていける。ハワイでサラとアルダスのカップルに出会ってしまってからの様々な事には驚かされる。始めはサラに未練たらたらだったピーターが、レイチェルと知り合い、サラが再び彼になびく。一方サラは番組の打ち切り、アルダスと破局等々が目まぐるしく展開する。ピーターが自分のやりたいパペット・ミュージカル「ドラキュラ」を作り上げる切っ掛けを与えるのは誰なのか、ピーターの行動を見ることから分かるサラの深層心理までが覗けるものとなっている。この辺りの脚本は実によくできていて、「ノックトアップ」より好みだ。
二本ともにセックス・シーンはたっぷり。でも女優のバストトップは拝めない(あっ、ひとりいるか)。
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登録日:2008年 12月 28日 17:36:32
「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」「寝取られ男のラブ♂バカンス」
<第33回ドーヴィル・アメリカ映画祭> 『Knocked Up』のフォトコール開催
【9月3日 AFP】第33回ドーヴィル・アメリカ映画祭(33rd Deauville American Film Festival)3日目を迎えた2日、コンペティション部門外作品『Knocked Up』のフォトコールが行われ、監督や主演者らが登場した。
過去最大規模で開催される今年の映画祭には11作品がコンペティション部門に出品され、映画は連日連夜、10日間休みなく上映される(c)AFP
「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」KNOCKED UP
ジャド・アパトー製作/監督作品の二本立て上映。すでにDVDリリースが決まってる。この間とこの後に「スーパーバッド 童貞ウォーズ」「スモーキング・ハイ」もあるがそちらは別の会社なのでこのカップリングに。二本見るとダブっている人が多く、"あれ、あの人はあっちでは何の役だっけ?"となることも少々。それもまた味である。
「ノックトアップ」
セス・ローゲンとキャサリン・ハイグルが主演。少し前の映画だが2出演者たちの2008年の動向としては、セス・ローゲンはここでカメオ出演しているジェームズ・フランコはと組んで「スモーキング・ハイ」に出演した他、声の出演で「スパイダーウィックの謎」「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」「カンフー・パンダ 」の三本もある。キャサリン・ハイグルは「幸せになるための27のドレス」に主演。脇役のビル・ヘイダーとジェイ・バルチェルは「トロピック・サンダー」に出演、ジェイソン・シーゲルは「寝取られ男のラブ♂バカンス」に主演。また2009年作品としてはCharlyne Yi がサンダンスのマイケル・セラ(「スーパーバッド」)出演の話題作「Paper Heart」に出演と言うぐあいだ。さらにジャド・アパトー人脈としてはアパトーの夫人と娘たち、「スーパーバッド」からはジョナ・ヒルが出演、カメオでスティーブ・カレルもいる。
妊娠から始まる恋愛コメディという意味では「JUNO」と似ている。あちらが中絶をしないことに関してワンクッションあったが、こちらはそこら辺がやや弱くて日本人には分かりづらいかもしれない。まあ中絶がテーマのコメディなんか無理だからそれはそれでいい。
基本的にはだめ男ベン(セス・ローゲン)とできる女アリソン(キャサリン・ハイグル)の各種格差間恋愛とだめ男の成長物語だ。セス・ローゲンはだめ男の情けないところと仲間(こいつらのボンクラぶりがまた悪い意味でリアリティがある)とつるんでいる方が楽しいというベンを好演、しょうもないヌードサイトを立ち上げようとするところは最高。キャサリン・ハイグルは例えばアン・ハサウェイのように顔の特定の部分が大きいということはないが、顔のパーツが派手なのでまあ美人と言うことになる(人の好みは様々だが)。その意味ではテレビ局の裏方からキャスターになるというのは納得できる。高飛車な態度から、ゲロまで吐きまでこなす。
この映画には"釣った魚にはエサをやらない"問題も取り上げている。これは恋人同士にも当てはまるが倦怠期の夫婦にこそふさわしく、実際にこれを体現するのがアリソンの姉デビー、つまりジャド・アパトー嫁である。要するにジャド・アパトー自身の体験と言うわけだ。ベンとアリソンの話からはずれて、印象もぼやけるのだが、脚本も担当しているアパトーが入れたいのなら仕方ない。
ラウドン・ウェインライト3世がキャメオ出演と一部曲が流れてギターはリチャード・トンプソンだったようだ。しかし、キャスターが妊娠を告知をしなくても勝手に解雇できなのは本当かどうか、少し気になった。
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登録日:2008年 12月 28日 17:21:39
「地球が静止する日」
【11月24日 AFP】新作映画『地球が静止する日(The Day the Earth Stood Still)』のPRのため、主演のキアヌ・リーヴス(Keanu Reeves)と女優のジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)が21日、パリ(Paris)でフォトコールに登場した。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT
地球が静止する日/The Day the Earth Stood Still
古典SF映画「地球の静止する日」のリメイク。オープニングで彼らが昔から地球を監視していることが分かる。物語は彼とロボットが地球にやってくる場面ではなく、やってきた後の対応のために女性科学者(ジェニファー・コネリー)が政府に呼び出されるところから始まる。彼女と一緒に住んでいる息子(ジェイデン・スミス)は亡き夫の連れ子だ。キアヌ・リーヴス演じるクラトゥがゼリー状の物体の中から出てくるが、人間の外見で生まれてこないと地球の環境に対応できないと言う設定はなかなかうまい。
この映画の骨格は地球上で我がままし放題の人間を、地球外生物が放っておけなくて説教しに来る。というもので今回のポイントは環境問題となっている。それ自体はいいのだが、気になるのは各種設定の八方美人ぶり。科学者は女性、連れ子はアフリカ系、大統領も副大統領も登場せず(他の国の首脳はニュース映像として少し映る)唯一がんばる政府首脳の国防長官は女性(キャシー・ベイツ) というぐあいになっている。ここには間抜けな大統領も、暴走する大統領もいない。これが20世紀フォックス映画だからブッシュ政権寄りだというのは間違っている。同じ会社の「X-MEN 2」の大統領は間抜けだったし、「デイ・アフター・トゥモロー」の大統領は副大統領の傀儡にしか見えなかった。環境問題を持ち出すのは悪くない、ただそれでもアメリカ政府(映画だから他の国が出てこないことは目をつむろう)の対応はもっとしっかり描く必要があったはずだ。選挙年に公開したのが間違いか?
ゴートの造形は悪くないがフルCGなので味わいには欠ける。3メートルくらいの模型を使って欲しかった。キアヌ・リーヴスは無表情が得意なのでこの宇宙人役は悪くない。ジョン・クリーズの存在はギャグと言わないまでも場を緩ませる役?そういえばジェイデン・スミスが"うちの父ちゃんなら、なんとかしてくれる"という所はウィル・スミスを思い出せて笑いを取ろうとしているのかも。ジェニファー・コネリーはどうこういう役ではないが、防護服姿は良かった。キャシー・ベイツは悪くないけど、この程度では物足りない。
主人がどちらか断定できないラストは嫌いではない。
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登録日:2008年 12月 24日 23:59:11
NYで映画『ザ・リーダー』上映会開催にエミー・ロッサム出席
NYで映画『ザ・リーダー』上映会開催、ダイアン・フォン・ファステンバーグがホスト役
【12月19日 AFP】米ニューヨーク市内のトライベッカ・グランド・ホテル(The Tribeca Grand Hotel)でデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)と作曲家のフィリップ・グラス(Phillip Glass)がホスト役となり、映画『ザ・リーダー(The Reader)』の上映会が開催された。
≫続きを読む…
横顔も捨てがたいのですが
http://www.afpbb.com/article/entertainment/fashion/2551602/3625083
シンプルなこちらにしました。
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登録日:2008年 12月 19日 22:36:49
「WALL·E/ウォーリー」
ピクサーの新作アニメ『WALL・E/ウォーリー』ワールドプレミア上映
【6月23日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)にあるグリーク・シアター(Greek Theatre)で21日、ピクサー(Pixar)の新作アニメ映画『WALL・E/ウォーリー(WALL・E)』のワールドプレミア上映会が開催され、多くの著名人が登場した。(c)AFP/Getty Images
ピクサー・スタジオといえばある時期までは右肩上がりの成績を残してきたが、ここ数作は下降気味か横ばい状態にある。もちろんどこまでも右肩上がりになることはないし、作品のクオリティが下がっているわけではない(ピクサーの顔、ジョン・ラセターが監督した「カーズ」はスローライフと車という食い合わせが悪く、評判はあまり良くないようだが、好きなものを作ったという勢いがあって憎めない)。ただそれが「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バードをスタジオに迎えた時期と重なるのは偶然ではない。つまりそれは"男の子"から"少年"へという作風の変化である(もちろん「アイアン・ジャイアント」でのブラッド・バードの作風は今より男の子っぽい)。この考え方だと「ウォーリー」は男の子が少し年上の女性と出会う物語になる。最初の予告を見たときにはウォーリーは萌えキャラなので女の子っぽいと思ったが、新しい予告でイヴを見るとそういう考えはなくなった。
予告編のナレーションではウォーリーはシステムエラーを起こして感情が芽生えたと言っているが、字幕やナレーションでそれを言及することはない。なにせ前半はほとんどセリフはないのだから。ウォーリーの感情はイヴや宇宙船にいるロボットにある感情よりやや劣る程度に感じる。何百年も放置されていたウォーリーの進化は実は凄いのかもしれない。さて宇宙船に回収されたイヴを追って船内に入り込むウォーリーだが、そこの人間はブクブクと太って、自分の足すら使わず機械に頼り、遊びもヴァーチャルなものしかしない。これはSFにはわりとある設定だが(行き着くところまで行くと脳みそだけにまでなる)、実際にこうなる可能性は低いと思う。なぜなら数パーセントの人間は楽をすることよりも痛みを感じることに価値を見出すはず。これはSM趣味と言うのではなく風呂は熱いほうがいいや辛いものがやめられないというのと同じことだ。彼らはブクブクと太ることをよしとしない、そしてスマートなままの人がいればその人に憧れて努力する人も多いと思うのだがどうだろう。
なりよりここで重要なのはフィジカルなコミュニケーションにある、船内の人間たちが直接隣の人と触れ合ったときの感動と感情に注目したい。なにせこの映画ではロボットのウォーリーが手をつなぐことに憧れ、人間はヴァーチャルなコミュニケーションしかしてこなかったのだから、いわばロボットに触発されてその感覚を思い出す。"コンピューターに向かいながら仕事している人間にそんなこと言われたくないよ"と思う人もいるかもしれないが、そんな作り手だから何が大切かを理解していると思いたい(ちなみにピクサー社ではゲームをできるようなスペースだけでなく、運動設備も完備しているとのこと)。
手と手が触れ合うSF映画といえば深夜放送で見た「バーバレラ」を思い出す。男女が互いの手を合わせることで性行為と同じ効果が得られたはずだが、細部は覚えていない。もちろんこの映画でウォーリーとイヴが手を繋ぐ場面はエロティックではないが感動的だ。「2001年宇宙の旅」のオマージュと言えるコンピューターの反乱を経てウォーリーの復活で終わるこの物語はウォーリーの受難劇と考えれば分かりやすい。お気に入りのシーンは宇宙遊泳(科学的に間違っていても構わない)、脇役と言える宇宙船にいるロボットたちも実は細かく設定されていて、追いかけっこの場面など彼らの行動も面白い。主題歌はトーマス・ニューマンとピーター・ガブリエルの「ベイブ/都会へ行く」主題歌コンビ、この曲やウォーリーお気に入りの「ハロー・ドーリー!」挿入歌にも字幕をつけて欲しかった。
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登録日:2008年 12月 15日 00:02:43
「1408号室」
【6月13日 AFP】MGMとディメンション・フィルムズ(Dimension Films)の配給映画『1408』のプレミア上映会が12日、ウエストウッドのマン・ナショナル・シアター(Mann National Theatre)で開催さた。(c)AFP/Getty Images
スティーヴン・キング原作、ジョン・キューザック主演、共演にサミュエル・L・ジャクソン。アメリカではキング原作では一番のヒットになったとのこと。たしかになかなか面白い。
オープニングは大雨に古いホテルとゴシック風の演出だが、そこにいるのがジョン・キューザックなので場違いな感じがしておかしい。主人公マイク・エンズリンはオカルト・ライターだが、自分が体験したことしか書かない(ここもキューザックっぽくて良い)。実は彼はホラー/オカルトではなくふつうの本を書いていたらしい。転向の切っ掛けは幼い娘の死であり、これが映画全体に影を落としている(父親との関係も少し出てくる)。
やがてマイク・エンズリンはサミュエル・L・ジャクソン演じる支配人の説得を断って入った人間が必ず死ぬと言う1408号室に入る。ジャクソンは毎度お馴染みの高圧的な説教を披露するわけでもないのでちょっと物足りないかもしれない。これに対してジョン・キューザックは部屋の中で理論派らしく記録のためにテープを使って録音する。ここら辺が律儀な彼の性格をよく表していている。この録音によって自分が今いる部屋が本当にヤバイところにいることに気付く切っ掛けのひとつになっているのはうまい。1408号室での超自然現象が起こるわけだが、壁やキューザックの顔がグニャグニャになるというようなことこの映画には似合わないので、これで正解だろう。最後にはどんでん返しとは言わなくても軽いツイストがあって最後まで飽きさせない。
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登録日:2008年 12月 13日 21:00:09
「ブロークン」
ブロークン/The Brøken/The Broken
ショーン・エリス監督の前作「フローズン・タイム」は予告が少し気になる程度だったが、これは見たくなったので見た。映像派の監督作品としては「落下の王国」と並び印象に残る作品。「落下の王国」を見たときにも以外に話がしっかりしていると思ったが、それはこちらにも言える。こちらはスパーナチュラル・サスペンスなので、ある程度その型を踏襲していて、それは当たり前かもしれない。欲を言えばもう一つ展開があるか、インパクトがあると傑作になったかもしれないが、それは贅沢というものだ。
ストーリーは父親の誕生日に集まった家族の前で鏡が割れ、そこにいた5人の元に鏡の向こうの自分たちがこちらの世界に侵入してくるというもの。ヒロインは自分とそっくりな人間を見かけ、彼女の後を追いかけ、その不安の気持ちのまま車を運転し事故を起こす。事故のせいで彼女の記憶の一部が飛んでしまう。鏡の向こうの彼らが彼女の近くに現れ彼女の精神はより揺さぶられる。
これをホラー風味にしないのがいい(一箇所それっぽいところがある)、「サイコ」風シャワー・シーンがあるのはご愛嬌。ここで注目したいのはヒロインの心理描写に力点を置き、ヴィジュアルはむしろ隠し味として使っている点である(チラシや公式サイトのスペシャル・コンテンツでヒントがネタバレ込みで色々と紹介されている)。それでも車の衝突シーンなどは凝った画になっている。
ヒロインを演じるのは「300」のレナ・ヘディ、弟の恋人は「つぐない」ではナース・タリスの同僚だったミシェル・ダンカン。二人ともにきちんとヌードを披露している。父親は誰もがどこかで見たことはあるはずのリチャード・ジェンキンス。ちょっと音がうるさいのが気になる。
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登録日:2008年 12月 09日 21:27:31
「バンク・ジョブ」
【3月5日 AFP】ニューヨーク(New York)のブライアント・パーク・ホテル(Bryant Park Hotel)で3日、映画『ハイウェイ・バトル(The Bank Job)』の上映会が開催され、監督・出演者らが登場した。(c)AFP
映画は英国王室のヤバイ写真が撮られる場面に始まり、モデルのマルティーヌ(サフロン・バロウズ)が中古車屋のテリー・レザー(ジェイソン・ステイサム)に銀行強盗を働きかける場面となる。彼は仲間を集めてそれを実行することになる。しかし税関で捕まって困っていたマルティーヌは助かるためにMI-5の知り合いからその銀行の貸金庫にある例の写真を奪うように頼まれていた。
実話がベースになっているこの映画だが、イギリスの強盗で有名なのは犯人のその後の人生もよく知られる大列車強盗だろう。これはそれに負けないくらいの事件だったらしいが一般的に知られていないのは事件発生後にD通告〈国防機密報道禁止令〉が出されて揉み消されだからという。上流階級のヤバイ写真、アングラ資金源、公務員不正の証拠、日本人からすると"そんなもんを同じ場所に置いておかないで、愛人の家にでもしまっておけ!"と言いたくなる。
この映画のテイストを日本人に説明しようとするなら、数々の強盗映画を持ち出すより、アニメの「ルパン三世」の世界観だと説明するのが分かりやすいだろう。古典的な穴掘り強盗や、裏の意図がある美女などいい感じだ。強盗グループの無線でのやり取りはアマチュア無線家に傍受され、地元警察に通報されたが警察では銀行を特定できず、その裏ではMI-5がなんとか強盗が成功するように祈っているところなどはとても良いし、(個人的には創作だと思う)トランシーバーに関するエピソードも映画的で楽しめる。
しかし面白いのは貸金庫にあったもののせいで各方面から命やブツを狙われて、自分たちはとんでもないものに手を出してしまったと気付く辺りまで、複数の組織/団体がテリーたちを追う様子や、最後にテリーが危機を乗り切る様子など一流の監督が手掛けたらもっとスリリングなものになったはずだ(「世界最速のインディアン」も一部では評判がよかったようだが、個人的には退屈だった)。最後の場面でふつうのパパだったテリーがやけに強くなっているのも興ざめした。それでも、そこまでの話が面白いのでそれなりに楽しめる。
ドラマ版ポワロでお馴染みデヴィッド・スーシェの悪役ぶりは良い。しかし黒人活動家マイケルⅩのパトロンにジョン・レノンとオノ・ヨーコがいたのは苦笑した。ミック・ジャガーもカメオ出演しているらしい(海外予告40秒の銀行員)。音楽は「世界最速のインディアン」に続き、ブランドX~フィル・コリンズのピーター・ロビンソン。
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登録日:2008年 12月 07日 00:17:29
「未来を写した子どもたち」
イギリス生まれの女性カメラマンがコルカタ(カルカッタ)の売春窟で暮らす子供たちに興味を持ち、彼らにカメラを与えて自分を表現する方法を教えるようになってからドキュメンタリーを撮ることを決めたこの映画は(子供たちにカメラを与えたのは外国人が入れないような場所の写真を撮ってもらうためだったと思うのは穿ちすぎか)、写真について教えるだけではなく、寄宿学校に入るなどして劣悪な環境から脱出させることも手伝う様子も写す。つまりこの監督(共同監督なので正確には二分の一)が積極的に被写体に係わってゆくタイプのドキュメンタリーであり、それが嫌いな人もいるだろう。正直に言えばこのタイプの映画としては「ミリキタニの猫」の方が面白い。それはある意味では当然で、あれだけの人生を背負った爺さんに出会うのはまさに奇跡であり、彼を題材にすれば面白くなるに決まっている、だか映画としては「ミキリタニ」よりは落ちる。しかしこの映画には不幸なことに普遍性がある。スラム、ゲットー、ファベーラ等々呼び方は何でもいい、世界中に存在する問題に対する小さな抵抗の記録となっている(映画としては対象が8人とやや多いだけにやや焦点が絞れていない点も気になった)。
さて映画を見て思うのは女の子たちが年齢のわりには色っぽいことに気付く、環境がそうさせるのだろう。この売春窟の産業構造は知らないが、詳しい説明もないのでほぼ全員が売春に係わっていると思っていいようだ。食事などは引退した売春婦が、ポン引きやガードマン等の売春に付随する職業は夫や男子、その他の雑務は子供の仕事のなのだろう(映画には水汲みや皿洗いの場面がある)。厳しい世界である一方である女の子などは代々売春婦だが、カーストは上位でお金に困ることはないのだという。そんな話を聞くと倫理的には問題があっても本人がいいと思うならそれでいいじゃないかと思ってしまい。思わずイカンイカンと自分の頭を叩く。要は”誰にでも可能性がある”のではなく、可能性を見いだす機会を平等に与えることが重要なのだ。何人かの親はそれを認めようとしないが、それをまた簡単に否定することは出来ない。ここではその小さな可能性を見いだした人間がうまく成長することを願うだけだ。
映画のラストでは子供たちのその後が製作時時点で紹介され、パンフレットでは2008年時点で様子が書いてある。あるものは故郷から抜け出し、あるものはまたあの世界に舞い戻る。監督は映画で行ったように写真を通して子供たちを支援する基金を立ち上げた。これは2004年度のアカデミー賞受賞作で、争ったのは30日マックの「スーパーサイズ・ミー」などだが、公開が遅れても価値はさほど変わらない。映画内で起こっていることはエンドレスで続いているのだ。それとは別におそらく10年後、20年後の彼らの様子を追った続編が作られるに違いない。
ちなみにダニー・ボイル新作「SLUMDOG MILLIONAIRE」の原作本「ぼくと1ルピーの神様」(映画の予告を見る限り骨格は同じだが、内容はかなり違うはず)を読んでみるのも面白い。こちらはフィクションなのでラッキーの連続で話が進むが、インド社会の表と裏と闇が描かれていて興味深い。
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登録日:2008年 12月 05日 23:40:05
「ソウ5」
【10月23日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)の映画館Mann Chinese 6 Theatersで21日、ライオンズゲイト(Lionsgate)配給の映画『ソウ5(Saw V)』のプレミア上映会が開催され、出演女優のベッツィ・ラッセル(Betsy Russell)らが出席した。(c)AFP/Getty Images
ソウ5/Saw V
毎年恒例の「ソウ」シリーズ、「3」あたりからやり始めた過去作へのリンクだが、「4」ではわりとすっきり入り込めたのだ。しかしこの「5」では忘れかけているのもチラホラ。こちらの記憶力が悪いのか、作り手がうまくないのかはなんとも言えない。
ジグソウ亡き後の「ソウ」は二本立て構成になっていて、一つはホフマン刑事を怪しいと思うFBI捜査官ストラムによる追跡、もう一つはゲームに参加させられる5人の男女。この5人の関係はよく分からなくてもゲームの正解はなんとなく読めてしまった。脚本が甘いと思う(そういえば"ゲーム・オーバー"のセリフは無かったらしい)。それでいて残酷な場面の見せ方もあっさりしてそんなにきつくないので、そちらを求める人には物足りないだろう。「6」では新ジグソウの出発となるのか、それとも「ソウ」の総決算になるのか、とりあえず付き合うことにする。
5人の中には「24」のクロエの旦那とか、「リ・ジェネシス」の人とかその辺の人選は相変わらずなかなかだ。
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登録日:2008年 12月 03日 00:00:54
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