2008年 12月 09日

「ブロークン」

ブロークン/The Brøken/The Broken

ショーン・エリス監督の前作「フローズン・タイム」は予告が少し気になる程度だったが、これは見たくなったので見た。映像派の監督作品としては「落下の王国」と並び印象に残る作品。「落下の王国」を見たときにも以外に話がしっかりしていると思ったが、それはこちらにも言える。こちらはスパーナチュラル・サスペンスなので、ある程度その型を踏襲していて、それは当たり前かもしれない。欲を言えばもう一つ展開があるか、インパクトがあると傑作になったかもしれないが、それは贅沢というものだ。

ストーリーは父親の誕生日に集まった家族の前で鏡が割れ、そこにいた5人の元に鏡の向こうの自分たちがこちらの世界に侵入してくるというもの。ヒロインは自分とそっくりな人間を見かけ、彼女の後を追いかけ、その不安の気持ちのまま車を運転し事故を起こす。事故のせいで彼女の記憶の一部が飛んでしまう。鏡の向こうの彼らが彼女の近くに現れ彼女の精神はより揺さぶられる。

これをホラー風味にしないのがいい(一箇所それっぽいところがある)、「サイコ」風シャワー・シーンがあるのはご愛嬌。ここで注目したいのはヒロインの心理描写に力点を置き、ヴィジュアルはむしろ隠し味として使っている点である(チラシや公式サイトのスペシャル・コンテンツでヒントがネタバレ込みで色々と紹介されている)。それでも車の衝突シーンなどは凝った画になっている。

ヒロインを演じるのは「300」のレナ・ヘディ、弟の恋人は「つぐない」ではナース・タリスの同僚だったミシェル・ダンカン。二人ともにきちんとヌードを披露している。父親は誰もがどこかで見たことはあるはずのリチャード・ジェンキンス。ちょっと音がうるさいのが気になる。

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登録日:2008年 12月 09日 21:27:31

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