2009年 03月

「リリィ、はちみつ色の秘密」

『The Secret Life of Bees』主演D・ファニング、プロデューサーW・スミスら登場

【10月7日 AFP】フォックス・サーチライト(Fox Searchlight)の映画『The Secret Life of Bees』のプレミア上映会が6日、米カリフォルニア(California)州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and SciencesAMPA)で開催された。
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(c)AFP/Getty Images

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リリィ、はちみつ色の秘密 /The Secret Life of Bees

ダコタ・ファニングの映画としては何本か日本未公開作品があるので「シャーロットのおくりもの」以来の日本公開作品。その間に成長してのこの映画には少しエロチックな場面もあるが自然な感じになっている。物語としては少女の旅立ちものだで、時代が1964年と公民権法成立した年なので相棒(ジェニファー・ハドソン)も行き着く先の養蜂場も黒人のところになる。その養蜂場の三姉妹がクィーン・ラティファ、アリシア・キーズ、ソフィー・オコネドーとオスカー候補者とグラミー賞歌手なのだから凄い。何が凄いってソフィー・オコネドーが凄い。この人がやや精神不安定な三女なのだ。実際には一番年上でこれまでのイメージとも大きく違うので、見方によっては笑えるが、熱演といって差し支えないだろう。「シカゴ」のときには年上のレニー・ゼルウィガーやキャサリン・ゼタ=ジョーンズより貫禄があってある意味ではかわいそうだったが、この組み合わせならどっしりとした大黒柱のように感じられて良い。ちなみにジェニファー・ハドソンはこの世界ではやや浮いているかもしれない。

原作は読んでいないが、自分が原因で亡くなってしまった母親への引け目を感じ、嘘を簡単につけるような少女が養鶏場の三人と出会い、自分を取り戻し、それが母親との関係にもきれいに着地する少女の成長物語として手堅い作りだ。全体的に見ても黒人映画と女性映画がほどよくブレンドされていると思う。製作にははウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻が参加。

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登録日:2009年 03月 30日 00:37:28

「フロスト×ニクソン」

映画『Frost/Nixon』プレミア上映、マイケル・シーンら登場

【11月26日 AFP】ロン・ハワード(Ron Howar)監督最新作『Frost/Nixon』のプレミア上映会が24日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)のサミュエル・ゴールドウィン・ シアター(Samuel Goldwyn Theater)で開催され、出演俳優のマイケル・シーン(Michael Sheen)らが登場した。(c)AFP/Getty Images

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フロスト×ニクソン / Frost/Nixon

脚本家ピーター・モーガンに注目したのは「クィーン」からと遅いのだが、あれが面白かったのはダイアナの事故死という英国王室にとっての事件をエリザベス女王個人の視点で切り取ったことにある。ところが「ラスト・キングオブ・スコットランド」は原作がスコットランド医師の目からアミンを見るという「クィーン」的視点なのに、映画ではわりと平坦なアミン中心の話になっていた。「ブーリン家の姉妹」では大奥的な原作を個人で切り取るという作業をしていながら、監督にはうまく伝わらなかったのか大奥的な話に戻っている。そして本作は彼が書いた戯曲の映画化だ(ちなみにNHK-BSで昨年末から二度放映されたドラマ「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~」の映画化「消されたヘッドライン」にも係わっていたはずだが、リライトに次ぐリライトが行われたらしく、彼のクレジットは消えているらしい)。

舞台のことは知らないが、元大統領リチャード・ニクソン(フランク・ランジェラ)と、テレビ司会者デビッド・フロスト(マイケル・シーン)という二人がほぼ出ずっぱりなのは予想が付く。そこにインタビュー契約に関する話や、インタビューに備えた両者の参謀たち作戦会議が挿入されるわけだ。舞台の映画化の問題点として空間をうまく使いきれない点があるが、ニクソン邸の場面などでうまく回避し、アップショットという映画ならではの技法も使っている。また一部で使われている関係者による数年後の回想というのはあまり効果的に思えないが、ギャラの駆け引きなどは面白い。二人の対決は白熱したものになるはずだが、考えてみればテレビに映っている場面というのは変えるわけにいかないので、その面白さだけでは話は持たない。結果として舞台の映画としては主役二人の熱演に頼った「ダウト」より奥行きが出て良いのだが、やや流れがスムーズ過ぎる箇所もあり、政治を題材としたドラマとしては「グッドナイト&グッドラック」よりはやや劣る。

フランク・ランジェラはさすがの貫禄で、やはり辞任しても大統領は大統領なのだ。元大統領のこともプレジデントと呼ぶことを強く認識したのは「24」シリーズだが、あのドラマでも任期途中で辞任する大統領が登場する。当然ニクソン大統領を意識しているに決まっている。任期途中で政権を投げ出す総理大臣が多い日本から想像できないが、アメリカ人にとってニクソンというトラウマ当分消えることはないだろう。その一方でニクソンがチャーミングと思わせる場面も多々ある。一見頼りなさそうで実はけっこう出来るやつというのはマイケル・シーンの得意技だが、ここでも後半に行くにしたがってその味がよく出ている。どうやらフロストの恋人キャロラインは「ポセイドン・アドベンチャー」のキャロル・リンレーがモデルらしい。「プライドと偏見」以来のマシュー・マクファディンの姿にちょっと驚いた。ちなみにパンフレットによるとクライマックスの電話は創作らしいが「クィーン」で女王が鹿を見てからの一連の流れのようにうまく機能していて、さほど気にならない。

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登録日:2009年 03月 28日 22:26:00

「ワルキューレ」

映画『ワルキューレ』アムステルダムでプレミア上映

【1月23日 AFP】映画『ワルキューレ(Valkyrie)』のプレミア上映会が22日、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)で開催され、米主演俳優のトム・クルーズ(Tom Cruise)らが出席した。(c)AFP

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ワルキューレ/Valkyrie

少々語弊があるかもしれないが、これはヒトラー暗殺計画というよりクーデター計画。その意味では終盤の出来があまり良くないのだが残念。暗殺実行よりも暗殺失敗していても事態掌握に努めようとする様子がうまく描かれているといいのだが、どうもトム・クルーズ一人ががんばっているように見えてしまう。ヒトラー側をあえて描かなかったことが裏目に出たようだ。ここはもう少し複数の視点からの描写が欲しかった。

トム・クルーズがドイツ人に見えないという声もあるようだが、逆に脇を固める英国とドイツを中心としたおじ様俳優たちの軍服姿は決まっており、その筋の方には十分満足していただけるのではないかと思う。この世界ではカリス・ファン・ハウテンはきれいだが印象は薄くなってしまう。

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登録日:2009年 03月 26日 22:17:33

「イエスマン “YES”は人生のパスワード」

ジム・キャリー、最新作の撮影でバンジージャンプに挑戦

【1月29日 AFP】カリフォルニア州パサデナ(Pasadena)で28日、俳優のジム・キャリー(Jim Carrey)が最新コメディー『Yes Man』の撮影で、バンジージャンプを行った。(c)AFP/Getty Images

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イエスマン “YES”は人生のパスワード /Yes Man

ジム・キャリー久々のコメディ映画。昨年夏にアメリカではマイク・マイヤーズとスティーヴ・カレルの成績を比べてコメディ俳優の世代交代と言われたが、ジム・キャリーの顔や体を有効に使って笑わせる演技に取って代わる人はなかなかいないのかもしれない。体を使ったギャグというとジャック・ブラックだがブラックの場合は体型やむちゃな動きであって、キャリーとは少し違う。とは言えキャリーもさすがに往年の切れはないし、ネガティブだった男がセミナーをきっかけに何でもイエスと答えて運が回ってくる一方でトラブルを抱えると言うのはありがちな話だ。その辺がヒットはしても1億ドルには届かなかった要因か。劇中の小額融資はグラミン銀行を思い出して少し面白かった。

ヒロインはズーイー・デシャネル、ジム・キャリーとは合わないかと思っていたが見てみると悪くない。もちろん歌も披露している。サウンドはシー&ヒムとは違って売れないニュー・ウェイヴというか、売れるつもりがないニュー・ウェイヴと形容する方がふさわしい、いい力の抜け方だ。他にやっているのがランニング写真講師とヘンな人、これを嫌味なく演じことが出来る人は多くない。最後の二人で行く観光旅行がいい。他には主人公の同僚を演じたリス・ダービーがいい。とぼけた表情のコスプレ・マニア、コスプレ・パーティーでハリー・ポッターのDVDを連続で見ようとする場面などは最高。名前を覚えておこう。

写真はバンジーをやっているジム・キャリー

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登録日:2009年 03月 24日 22:45:00

「パッセンジャーズ」

パッセンジャーズ/Passengers

アン・ハサウェイ主演のいわゆるどんでん返し映画。途中でオチに気付く人は多いだろうし、疑り深い人ならアン・ハサウェイとパトリック・ウィルソンが出会う場面から何かの匂いを感じ取るだろう。この映画のいいところはそんな題材ながらサスペンスとしてわざとらしく怖がらせたり、音楽で緊張感を煽ったりしない点にある。淡々としたトーンはアン・ハサウェイが演じるセラピストの仕事に通じるものがあって良い。逆に物足りない点はこの映画ならではの美しさをあまり感じない点になる、物語としてはありがちなだけにある一点にこだわった美しい画があると映画が締まったと思う。その意味では「ダイアナの選択」の方がきれいにまとまっている。とは言え劇中のアン・ハサウェイは美しい、しかしそれはこの映画ならではの美しさというよりは旬の女優の美しさなのだ。もっともブサイクに撮らなかったという意味では評価できる。

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登録日:2009年 03月 21日 18:17:06

「ダイアナの選択」

マリリン・マンソンの恋人エヴァンのファッションをチェック

【4月17日 MODE PRESS】映画『The Life Before Her Eyes』のプレミア上映会が15日、シネマ・ソサエティ(Cinema Society)とファッションブランドの二コル・ミラー(Nicole Miller)主催によりニューヨークで開かれ、出演女優のエヴァン・レイチェル・ウッド(Evan Rachel Wood)が出席した。
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ダイアナの選択/The Life Before Her Eyes

これは正月休みに原作を借りてきて読んでいた。映画は原作の持ち味を保ちながらいいアレンジがしてあって既読でも楽しめる。原作はコロンバインの銃乱射事件に触発されて書かれた小説のようで、銃乱射事件に巻き込まれた二人の女子高校生が犯人に"お前らのどちらかを殺す"と言われて、自分だけが助かった少女ダイアナの20年後と、事件が起こるまでの高校時代が交互に綴られる。それも章ごとではなく、字体によって区別される二つの時代が短い行数で変わる。ここではヒリヒリすうような10代と30代の幸せそうな夫と子供との生活が対比されるのだが、やがて後者の描写にゆらぎが生じ、そのゆらぎが最後で10代のエピソードと交差するというよく出来た詩的な小説に仕上がっている。

映画は小説そのままではない。小説では10代と30代の両方に登場していた他人のプールの話は30代の方がメーンだったが、映画では10代にシフトしている。小説に感じられたヒリヒリ感はむしろ疲れた30代の方に強く感じ、10代は危ないことも含めて10代を謳歌しているように感じた。10代のダイアナを演じるのはエヴァン・レイチェル・ウッド、30代はユマ・サーマン。似ていないという声も聞こえてきそうだが、これにも意味がある。ダイアナの友人を演じるのはエヴァ・アムーリ、2008年期待の女優にあげておいたが、2009年になってやっと見ることができた。もちろんレイチェル・ウッドの役割の方が大きいわけだが、彼女も健闘している。

映像化で良い点は二つの時代の行き来がスムースで、中でも車を運転中に急ブレーキをかけるところなどが印象に残っている。もちろん画面の奥に後から振り返れば伏線だったと気付くようなものを配置していたりする。前作「砂と霧の家」で悲劇らしい悲劇を作り上げたヴァディム・パールマン監督は原作の詩的な感覚を淡いトーンの映像で見せてくれる、どんでん返しのある作品だが、よく見るときちんと手はずを踏んでいる作品だと思う。

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登録日:2009年 03月 19日 21:40:34

「7つの贈り物」

映画『7つの贈り物』パリでプレミア上映、W・スミスら登場

【1月7日 AFP】映画『7つの贈り物(Seven Pounds)』のプレミア上映会が5日、フランス・パリ(Paris)で行われ、出演者のウィル・スミス(Will Smith)、ロザリオ・ドーソン(Rosario Dawson)、イタリア人監督のガブリエレ・ムッチーノ(Gabriele Muccino)が登場した。(c)AFP/PATRICK KOVARIK

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7つの贈り物/Seven Pounds

ウィル・スミスの最新作は「幸せのちから」に続くガブリエレ・ムッチーノと組んだ作品。ヒューマン・ドラマというよりは少々変わった物語だ。オープニングはウィル・スミスがかける自殺予告電話(911)、しばらくすると時間が巻き戻り、いつもに近いウィル・スミスになる。やがてニック・ドレイクの曲がかかる。ここでこの歌手を知っていればやはり自殺の話だと気付くことになる(彼の死に関する現在の定説が自殺なのかどうだかは知らないが、彼の歌が死を感じさせるのはたしかだ)。ところでウィル・スミスの映画といえば裸とスティーヴィー・ワンダーの曲というのをチェックしているが、この映画にはスティーヴィー・ワンダーは似合わない。ちなみに自慢の上半身はもちろんある。

というわけでいつもより弱々しいウィル・スミスだが、同じことはヒロインのロザリオ・ドーソンにもいえる。どちらかというとワイルドなイメージがある彼女だけに、あまり似合わないのだが悪くはない。

十字架が至るとところで見られ、イタリア人が監督するこの映画だけにテーマは贖罪や自己犠牲ということになりそうだが、主人公の行為は同じ7つならむしろ大罪でお馴染みの傲慢の方がふさわしいのではないのかと思う。

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登録日:2009年 03月 11日 00:26:26

「ダウト-あるカトリック学校で-」

メリル・ストリープら、映画『Doubt』のプレミア上映会に登場

【11月3日 AFP】ミラマックス(Miramax Films)配給映画『Doubt』のプレミア上映会が10月30日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)のアークライト・ハリウッド(Arclight Hollywood)で開催され、メリル・ストリープ(Meryl Streep)や、エイミー・アダムス(Amy Adams)ら出演俳優が登場した。(c)AFP/Getty Images

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ダウト-あるカトリック学校で- /Doubt

トニー賞、ピュリッツァー賞を受賞した2004年の舞台劇を作者ジョン・パトリック・シャンリィ自身が映画化、舞台となっているのは1964年ニューヨークのカトリック学校。この時代設定には作者自身の体験と、英語によるミサが可能になるなど教会の改革が行われた時期という意味があるそうだ。つまり旧体制派の校長シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)と進歩派のフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)の対決が映画のメーンである。土地柄からイタリア系とアイリッシュ系の生徒ばかりというこの学校にアフリカ系の子供が初めて入学してくる。なるほど神父が説教で引用するケネディ暗殺事件などと結びつけると確かに時代が動いていると感じさせるが、そういった外側の要素は匂わせる程度であくまでも中心は学校の中である。

物語はそのアフリカ系生徒と神父が良からぬことをしていると疑う校長の話が中心だが、むしろ新任のシスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)にひかれた。彼女は神父に疑いを抱くが、校長にその話をすれば校長の話を信じ、神父の説明を聞けば神父の言い分を信じてしまうタイプの人間だ。それは彼女だけが底の浅い人間だというわけではなく、大方の人間がそうなのではないか、エイミー・アダムスの青い瞳は見るとそう思わせてしまう。もちろん彼女が新任教師という設定はやや無理があるわけだが、シスターの衣装が身体を覆っているせいかそれを感じさせない。

校長と神父の最後の対決で、神父が徹底的に疑惑を否定すると、校長は奥の手を出してくる。これによって神父は追い込まれ学校から追い出すことに成功するが、表面上の扱いは神父の栄転?となり(少なくても降格ではない)、二人の勝負は痛み分けに終わる。もし自分で舞台を演出するならここで終わらせて、神父に対する疑惑の真否は役者のその日の演技によって自由に解釈できるようにしてみたい。つまりある日は神父が勝つが疑惑はそのまま、別の日は校長が寄りきり疑惑はより深くなる、また別の日は神父の完全勝利で疑惑も払拭する。しかし"ダウト"がテーマのこの映画では最後の校長とシスター・ジェイムズとの会話で、校長が自らの世界を守るために神父にブラフをかましていたことが分かる。彼女は自らの行為が神の教えに反していても、宗教という名の城のために仕方ないことだと自分に言い聞かせながら、これまでにも同様のことをやってきたのだろう。同様にリベラルな立場をとる神父も、地位確保のために裏工作を色々とやってきたに決まっている。シスター・ジェイムズの未来はこの二人のどちらなのだろうか。

また出演時間が少ないながらアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイヴィス演じるアフリカ系生徒の母親は、"上の学校にやるために性癖のことくらい見逃してくれ"と言う。一番実利的な考え方がアメリカ的だと思うがそれにも大きな問題がある。作者の意図はどうあれ、この映画のキャラクターたちに現実の事象や人物に重ね合わせたくない気がする。舞台の映画化だけあって学校という極めて狭い施設が中心の映画だが、庭の描き方には工夫はある。

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登録日:2009年 03月 09日 00:33:04

「チェンジリング」

映画『Changeling』のプレミア上映会、C・イーストウッド監督ら出席

【10月27日 AFP】クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督作『Changeling』のプレミア上映会が23日、米カリフォルニア(California)州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Pictures Arts and Sciences)内にあるサミュエル・ゴールドウィン・シアター(Samuel Goldwyn Theater)で開催され、出演者らが出席した。(c)AFP/Getty Images

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チェンジリング/Changeling

1928年のロサンゼルス、予告でもお馴染みの青い画面を見て苦笑。いくらLAの暗部、警察の腐敗ぶりを描く映画と言えこれはないのではないか、警察に抵抗する母親が主役の映画なのだから。母親クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)が行方不明になった子供ウォルターが帰ってきたと思ったら別人だったと騒ぐという意味では「永遠のこどもたち」と同じく「バニー・レークは行方不明」スタイルの映画と言える。

映画のハイライトは行方不明の息子が戻ってきたが他人であったと、母親が証拠を集め警察署の前で記者会見をして(ここでも雨に青い画面!)、その勢いで警察に乗り込んだら精神病院への強制入院させられた場面である。これがあるので「永遠の~」より本格的に「バニー・レーク」していると言えるかもしれない。しかし実話をベースにした映画であり、母親が正常なのか異常なのか分からないというようなスリルは残念ながらない。またアンジェリーナ・ジョリーの外見はコスプレにしか見えないので佇まいとしては「マイティ・ハート」の方が好みだが、演技自体はこちらの方が好きだ。

やがて連続猟奇殺人事件が絡んでくるのだが、この犯人とクリスティン・コリンズのやり取りは面白い。映画全体が実話ベースとは言えここはオリジナルだろうが、これによって宗教的な深さまで加算されているのが興味深い。ただ最後のやり取りも含めて「カポーティ」に似すぎているように思う。

さてクリント・イーストウッド監督作品としては女性が主人公のせいかやや近作とは肌触りが違うように感じる。アンジェリーナ・ジョリー以外の有名俳優はジョン・マルコヴィッチだけだ。彼が演じる牧師は察の不正に立ち向かう人間で、完全無欠過ぎて怖いくらいだ。なにも信者に手を出していたとか宗教家の立場を利用して政治家を裏から操っていたとなっている必要はないのだが、彼がクリスティン・コリンズに協力する個人的な理由があると親しみやすかったと思う。また硫黄島二部作でイーストウッドが描いてきた現場と上層部の乖離といったテーマがこの映画のLA警察ではあまり描かれず腐敗体質の根源が分かりにくい残念だった。

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登録日:2009年 03月 03日 23:00:24

だめなドキュメンタリー「ザ・ムーン」

アポロ計画のドキュメンタリー映画『ザ・ムーン』、プレミア上映

【1月28日 AFP】ロン・ハワード(Ron Howard)プロデュースによる、アポロ計画の全貌を描いたドキュメンタリー映画『ザ・ムーン(In the Shadow of the Moon)』のプレミア上映会が26日、ドイツ・ミュンヘン(Munich)で行われ、元米宇宙飛行士のバズ・オルドリン(Buzz Aldrin)氏が登場した。ドイツ公開は1月29日。(c)AFP

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ザ・ムーン IN THE SHADOW OF THE MOON

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」と同じように貴重な映像がありながらも、それを大して考えずにつなげただけの作品。ドキュメンタリーにも脚本や編集の重要なことを教えてくれるという意味では存在価値がある。当時のNASAの資料と元飛行士たちの現在の証言という二本立て。ニール・アームストロングは出てこないのに、何の説明もされない。これだけでいかに酷い作品かが分かる。アポロ計画が当事者たちにどのような影響を与えたかもいい題材のはずだ。アームストロングに連絡を取ろうして失敗というだけの話でも構わない。

当時の映像の見せ方もメリハリがなく、ダラダラと続くので眠気を誘う。ネイチャー・ドキュメンタリーとしてはある意味合格だ。ラストの捏造説への反論はユーモアがあっていい。

オマケ:エミー・ロッサムがバズ・オルドリンに会った時のブログ写真

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登録日:2009年 03月 01日 23:17:05

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