2009年 03月 03日

「チェンジリング」

映画『Changeling』のプレミア上映会、C・イーストウッド監督ら出席

【10月27日 AFP】クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督作『Changeling』のプレミア上映会が23日、米カリフォルニア(California)州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Pictures Arts and Sciences)内にあるサミュエル・ゴールドウィン・シアター(Samuel Goldwyn Theater)で開催され、出演者らが出席した。(c)AFP/Getty Images

AFPBB News


チェンジリング/Changeling

1928年のロサンゼルス、予告でもお馴染みの青い画面を見て苦笑。いくらLAの暗部、警察の腐敗ぶりを描く映画と言えこれはないのではないか、警察に抵抗する母親が主役の映画なのだから。母親クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)が行方不明になった子供ウォルターが帰ってきたと思ったら別人だったと騒ぐという意味では「永遠のこどもたち」と同じく「バニー・レークは行方不明」スタイルの映画と言える。

映画のハイライトは行方不明の息子が戻ってきたが他人であったと、母親が証拠を集め警察署の前で記者会見をして(ここでも雨に青い画面!)、その勢いで警察に乗り込んだら精神病院への強制入院させられた場面である。これがあるので「永遠の~」より本格的に「バニー・レーク」していると言えるかもしれない。しかし実話をベースにした映画であり、母親が正常なのか異常なのか分からないというようなスリルは残念ながらない。またアンジェリーナ・ジョリーの外見はコスプレにしか見えないので佇まいとしては「マイティ・ハート」の方が好みだが、演技自体はこちらの方が好きだ。

やがて連続猟奇殺人事件が絡んでくるのだが、この犯人とクリスティン・コリンズのやり取りは面白い。映画全体が実話ベースとは言えここはオリジナルだろうが、これによって宗教的な深さまで加算されているのが興味深い。ただ最後のやり取りも含めて「カポーティ」に似すぎているように思う。

さてクリント・イーストウッド監督作品としては女性が主人公のせいかやや近作とは肌触りが違うように感じる。アンジェリーナ・ジョリー以外の有名俳優はジョン・マルコヴィッチだけだ。彼が演じる牧師は察の不正に立ち向かう人間で、完全無欠過ぎて怖いくらいだ。なにも信者に手を出していたとか宗教家の立場を利用して政治家を裏から操っていたとなっている必要はないのだが、彼がクリスティン・コリンズに協力する個人的な理由があると親しみやすかったと思う。また硫黄島二部作でイーストウッドが描いてきた現場と上層部の乖離といったテーマがこの映画のLA警察ではあまり描かれず腐敗体質の根源が分かりにくい残念だった。

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登録日:2009年 03月 03日 23:00:24

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