2009年 05月 10日

「バーン・アフター・リーディング」

『Burn After Reading』、トロント国際映画祭で上映

【9月8日 AFP】カナダ・トロント(Toronto)で開催中の第33回トロント国際映画祭(Toronto International Film Festival)で5日、コーエン兄弟の新作『Burn After Reading』が上映され、出演者のブラッド・ピット(Brad Pitt)、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、ジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)らが会場に姿を見せた。(c)AFP/Getty Images

AFPBB News


バーン・アフター・リーディング / Burn After Reading

このコーエン兄弟の新作のポイントはなんと言っても既知感。身内のフランシス・マクドーマンド、過去作に出演済のジョージ・クルーニー、クルーニーの弟分であるブラッド・ピット、ピットとは「ベンジャミン・バトン」で共演していたティルダ・スウィントン、ピットのパートナーと「チェンジリング」で共演していたジョン・マルコヴィッチ。オスカー・クラスの俳優をこれだけ並べることができるのも監督の力量の一つだ。

コーエン兄弟は一つの作品の中にシリアスな部分とおかしな部分が同居しているタイプの作家だが、「ノー・カントリー」のようなシリアスな作品のあとなのでコメディ色が強く笑える。しかしそのこれを面白いと言わないと"分かってないなあ"と言われかれないタイプの面白さのような気もする。この映画の登場人物たちはすべてがバカ、というか自意識過剰か自分のことを過大評価している人間ばかりである。ことの発端からしてジョン・マルコヴィッチ演じるCIA局員の勘違いと自分への過大評価だ。そしてそんなドタバタ劇の後ろで流れる音楽だけがやけにシリアスで逆に"これはコメディですよ"と主張しているように感じられる。

口汚いジョン・マルコヴィッチや筋肉バカを演じるブラッド・ピットはたしかに面白い(それだけにピットの退場場面はやや意外だった)。ただ何か消化不良に感じられてしまう。ほとんどがあて書きだというキャラクター自体は面白いのに、各キャラクターが絡んでもあまり効果的ではないようだ。メーンの5人以外ではフランシス・マクドーマンドに密かに思いを寄せるリチャード・ジェンキンズが印象に残る。彼はキャラクターをうまく演じたと言うよりは与えられた役をうまくこなしたからそう感じられるのだろう。初の(?)「扉をたたく人」でオスカーにノミネートされたが、コーエン兄弟の人を見る目はさすがということか。

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登録日:2009年 05月 10日 23:37:37

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