2009年 06月 03日
「夏時間の庭」。「子供の情景」とは違う家に対する考え方
ジュリエット・ビノシュ主演『L’Heure d’Ete』の上映会開催
【3月4日 AFP】パリ(Paris)のオルセー美術館(Orsay Museum)で3日、映画『L’Heure d’Ete(夏)』の上映会が開催され、主演女優のジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche)が登場した。(c)AFP
夏時間の庭 / L'heure d'été / Summer Hours
美術コレクターの女性が所有している美術品を子供三人がどうするかを描いたフランス映画。実際にオルセー美術館の作品が使用されている。映画の冒頭はパリ郊外の家に女性の誕生日に集まった家族、庭を駆け回る子供たちの姿を生き生きと映す。どのくらい自然光を利用しているのか分からないが、そのように見えることを意識していると思う。この撮影は映画の見所になっている。さらに子供たちを中心としたやり取りも自然な感じがしていい。事前にセリフをきっちりと覚えさせ、何度もリハーサルをしているのか、「レイチェルの結婚」のようにリハーサルはあまりしないのかは分からないが、印象では前者だ。
この三人で近くに住んでいるのは長男だけで、次男は中国、長女はニューヨークで(カイル・イーストウッド演じるパートナーと)暮らしている。二人が外国暮らしなのが今っぽい。このきょうだいを繋ぎとめているのはこの家なのだ。母親は長男に美術品は処分してくれと頼むが、その数ヵ月後に死んでしまう。下の二人は迷うが処分することを決意する。ここで語られるのは美術品の目的とはということになっている。つまり絵画はともかく食器や棚、花瓶等は使用されるのがいいのか、美術館に展示されるのかいいのかを問うている。つまり元使用人が思い出の品として実は高価なものを取ってゆくのと、美術館にで家にあったモノを見て"死んでいる"と言わせることで対比させている。これは少し単純化している気もするが、それを補うのが最後の孫娘が取り壊されるあの家で行うパーティーだ。家に固執していたとは見えない彼女が家とそれにまつわる思い出を愛していたのがよく分かるいい場面となっている。
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登録日:2009年 06月 03日 00:48:52
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