2009年 09月

「くもりときどきミートボール」 。「男と女の不都合な真実」よりも割り切った作品


くもりときどきミートボール / Cloudy with a Chance of Meatballs

夏から秋にかけてドリームワークスの「モンスターVSエイリアン」、新生ディズニーの「ボルト」、そしてソニーの「くもりときどきミートボール」と最新のアニメを見たが、どれもストーリーがとても分かりやすい、単純と言ってもいいくらいだ。これはピクサーへの対抗策だと思う。ストーリーがよく練られ、技術レベルも高いピクサーに対抗するためには八方美人ではだめなわけで、まずはアニメーションならではのカラフルさや面白い画の動きを追求するためにはストーリーは分かりやすくした方がいい。「MvsA」はもっとキャラクターが出てきてごちゃごちゃになりそうな話なのにそうはしなかったし、「ボルト」の登場キャラクターの少なさは大きな決断だ。

ソニー・アニメといえば前の「サーフズ・アップ」はけっこう面白かった。動きのダイナミックさやアニメならではの画も多かったし、声の出演のシャイア・ラブーフ、ズーイ・デシャネル、ジェフ・ブリッジスも良かった(吹替え版の小栗旬と山田優も悪くないが小栗旬という配役はキャラクターを取り違えているのが難、しかしマイク眞木のはまり具合はオリジナル以上)。しかしキャラクターやストーリーがごちゃごちゃした感じが多く、アニメ製作者が陥りやすい失敗をここでもしていた。

この「くもりときどきミートボール」の原作は絵本なのでたぶん大きくアレンジしているはず。ストーリーは簡単に説明すれば"自称天才発明家がやっとみんなに認められるような発明をしたと思ったら、やはりトラブルを起こして、なんとか騒ぎを収拾する"となる。そしてその過程で主人公は自分らしさを再確認する(じつはこれはヒロインのほうが当てはまる)。たとえばジョン・ラセターが大きく係わる前のディズニー・アニメ「ルイスと未来泥棒」とはモチーフは似ているのに、こちらは悪の要素はあまりない(いじめは少々)。その分キャラクターが多すぎて未整理だった「ルイス」と比べるとかなりすっきりしている。悪そうなキャラクターや態度が大きいキャラクターはいるのだがあまり強烈ではない(もちろん後半からいいやつキャラクターに変身するキャラクターはいる)。

肝心の空から食べ物が降ってくる様子はたしかに面白いが、畳の国の人間からすると土足で食べ物に向かうのは汚いし、おかずの数々には胸焼けしそうになり、それらが巨大化する終盤はやや辛い。その反面お菓子の数々は単純においしそうだし、カラフルで楽しい。とくにアイスクリームの雪とゼリーの家はハイライト。童話に出てくるお菓子の家の現代版だ。あと笑えたのはフォーチュン・クッキー。

惜しいのは主人公のキャラクター・デザイン、オタク風にするにしてももう少し考えてほしかった。ヒロインがオタク風でもかわいいだけにこれは残念だった。ちなみに3D吹替えのみの上映だが、技術的に難しいのが看板等のローカライズはないだけではなく、字幕も出ないので小さい子には不親切だと思う。オリジナルの声の出演はビル・ヘイダーとアンナ・ファリス、こちらも見たかった。日本版主題歌のあとに流れる曲を歌うのはミランダ・コスグローヴ、そう「スクール・オブ・ロック」のサマー・委員長。あちらでは子供向け番組の人気者らしい、美人になったとは言わないが成長した。映画のを思い出せるビデオはこちら。

Raining Sunshine from 'Cloudy With A Chance Of Meatballs'
http://www.youtube.com/watch?v=GwOFeBDp5qA

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登録日:2009年 09月 28日 23:01:16

キャロリーナ・ヘレラのショーにエミー・ロッサム出席


2009年9月14日キャロリーナ・ヘレラのショーにエミー・ロッサム出席。メトロポリタン美術館・コスチューム・インスティテュート・ガラのときがキャロリーナ・ヘレラの衣装でしたね。こちらはかわいらしい衣装です。別のイベントにはミシェル・トラクテンバーグもいます。

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登録日:2009年 09月 23日 22:24:46

ナルシソ・ロドリゲスのショーにエミー・ロッサム出席


ナルシソ・ロドリゲス(Narciso Rodriguez)のショーに出席したエミー・ロサム。この日は黒でシックに決めています、背中のラインがいいですね。同じ会場にいたのはジェシカ・アルバなど、そういえば一時アルバの旦那がエミーを誘ったなんて話もありました。別のイベントにはレイトン・ミースターも。

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登録日:2009年 09月 19日 22:28:05

「男と女の不都合な真実」。 「縞模様のパジャマの少年」とは違い割り切れば楽しめる


男と女の不都合な真実 / The Ugly Truth

「P.S. アイラヴユー」のときにも思ったのだが、ジェラルド・バトラーでラブコメをやるなら共演相手を選ぶのに注意しなくてはならない。正直いってヒラリー・スワンクとの相性は良くなかった。この映画のキャサリン・ハイグルとの相性のほうが良いと思う。

男と女では考えていることが違うということを認識されるという意味では「そんな彼なら捨てちゃえば?」を思い出す(そういえば両方に出ている俳優がいた。調べたら名前はケヴィン・コナリー)。しかしあちらがいくつかのパターンを出し、ビターなエンディングもあったのだが、こちらは恋愛アドバイスしている間にいい関係になってしまうというラブコメの王道を踏んでいるので安心感がある。ただその分意外性はない。

しかしながら下ネタの多さには驚かされる。これを嫌味なく出して違和感がないのはジェラルド・バトラーのキャラクターが濃すぎるからだ。それを受けるキャサリン・ハイグルがどう避けるか、あるいはどこまで引き受けるかが見もの。こういう映画ではやはり派手な外見と内面にある程度ギャップがないと面白くならない。

キャサリン・ハイグルが出演していた「ノックト・アップ」を見たときにも思ったのだがテレビ出演者がのし上がって行こうとする(あるいはそれを拒否して地元に拘る)姿は面白い。自分にとってはジェラルド・バトラーの声質が苦手であることを確認した映画でもあった。

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登録日:2009年 09月 18日 21:53:51

「縞模様のパジャマの少年」。 「30デイズ・ナイト」よりつまらない

縞模様のパジャマの少年 / The Boy in the Striped Pyjamas

ナチスに関する映画はこれからも作られるだろうが、これは一応ドイツ側からの視点で描かれているのが売りになっている。つまりドイツ人にも色々な人がいて、様々な考えを持っていたのだということだ。それ自体はいいのだが、子供が主人公なのでどうしても話が甘くなる。戦争映画で、それもナチス映画で子供を中心にするならもっと細部に気を使わなくては見ていているほうがつらくなる。クライマックスはたしかに大人にも子供にもとても悲しいものになっている。しかしそれをジェームス・ホーナーの音楽で大いに盛り上げて泣けという演出にはやはりしらけてしまうのだ。

子役をはじめとして俳優はいい、デヴィッド・シューリスは父親としての顔と軍人としての顔、その二つの間で揺れ動く姿をうまく表現している。ちょっとなさけない若い軍人はどこかで見たと思ったらキーラ・ナイトレーの恋人ルパート・フレンドだった。「プライドと偏見」でもそうだったがこの手の役が似合う。それが俳優としての彼にとっていいのか悪いのかよく分からないがミシェル・ファイファーとの映画ではいい役をもらっているらしいのでそちらに期待しよう。母親役はヴェラ・ファーミガ、クレジットではトップだった気がするが、気のせいかもしれない。「ココ・アヴァン・シャネル」では「エスター」の予告でとても受けていた。ここでは平均的な仕事だが、悪くない。

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登録日:2009年 09月 16日 21:48:06

「30デイズ・ナイト」。 「セントアンナの奇跡」より緊張感があっていい


全米1位のヴァンパイア映画、といっても低予算映画なので映像がとても素晴らしいわけでもない。白夜の逆の太陽が出ない日々が30日間続くアラスカが舞台。「アンダーワールド」のように青や黒をメーンにするのではなく薄暗い白と黒のコントラストで見せるのは工夫がある。監督はエレン・ペイジ主演「ハード キャンディ」のデヴィッド・スレイド、あれにも単なる密室劇に終わらない工夫があったが、今回も同様のことが言える。本当の大作を撮ったときにどうなるかが気になるだけのものは持っている人だ。

この映画のヴァンパイアたちは密かに船でやってくるが、詳しいことはあまり語られない。ヴァンパイアであっても高貴な姿をしているわけではない。その一方でむだに数を増やさないように人間を食した後には首を切断してヴァンパイアにしないという知恵はある。また囮として完全にヴァンパイア化していない人間を利用する。以上のことを考えるとむしろゾンビに近いと言えるのが面白い。

30日といっても時間の経過や食料調達や排泄の問題にはあまり触れられないので、そのへんの苦労が感じられないのは一番の欠点。一番笑えたのは園芸用の証明でヴァンパイアを退治するところ。はじめに逮捕した怪しい人間(ベン・フォスター)はどうしたとか、そこにいた人が次に見たときにはいないというパターンがやや多いとか、不満もあるがまあいい。一番つらいのは囮にされたこどもだが、それがラストへの伏線になっているのは良い。

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登録日:2009年 09月 13日 20:53:11

「セントアンナの奇跡」。 「キャデラック・レコード」より緩慢


セントアンナの奇跡 / Miracle at St. Anna

クリント・イーストウッド「硫黄島」2部作について"黒人が出てこない"と噛み付くなど相変わらずのスパイク・リー、娯楽作だった「インサイド・マン」の次はトゲのあるインディ作品かと思ったら戦争映画となった。それにしてはマイルドな内容なので、そこをどう評価するかで意見が分かれそうだ。個人的には惜しい点がいくつもある。上映時間が長いのはいいとして物語としての着地点がよく見えないので不安感がある。映画は現代のニューヨークの郵便局員がお客を射殺するところから始まるって、彼がかつて所属した黒人部隊(バッファロー・ソルジャー)の話になる。何度か現代に返るのかと思ったらそれはないのも不安感を増幅させた。あと気になったのは戦闘シーン、力を入れているのは分かるのだがパッとしない。全体に光の具合が明るすぎるのが悪いのかもしれない。映画とは難しい。

黒人部隊は4人、現代に登場するネグロンと現地の少年に慕われる大男、この2人はいいとして、ほかの2人が弱い。ネグロンはプエルトリコ出身で名前はヘクター、つまり「エル・カンタンテ」のエクトル・ラボーと同じ名前、出身地だ。ニューヨークに思い入れのあるスパイク・リーだけにこれは意識しているに違いない(原作つきのではあるが、こちらは知らない)。ここでネグロンはもちろんスペイン語ができるので、イタリア人との会話はスペイン語とイタリア語でなんとなく理解しているのかと思ったが、イタリア語ができるようだ。もしかしてインテリか?それにしては現代の生活が豊かではないのだが、まあ気にしないでおこう。ちなみにイタリア人はイタリア語を話し、ドイツ人はドイツ語を話すこの映画の日本用プリントには英語字幕はついていない。これはド監督のこだわりだろう。

大男はフォレスト・ウィテカーを若くしたようないい人顔、というか少し頭が弱い人に思える。そういう人をピュアととらえるのは映画としてはやや危険だ。しかもこの映画には子供もいるので二重の意味で反則気味だ。この手の無垢こそが素晴らしいとするためには外枠をもっとシビアにしなければいけないのに、この映画はそこも甘い。思わず"どうした、スパイク・リー"と言いたくなってしまう。

と色々と文句をつけた映画だが、どこか嫌いになれない。戦場における日常の積み重ねはよく描かれていて、全体としては力を入れることなく見られてしまうのだ。もう少しテンポが良ければとも思う。

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登録日:2009年 09月 11日 20:46:42

「キャデラック・レコード」。 「96時間」と同じように単純だがこちらは悪くない

ビヨンセ、主演映画『Cadillac Records』プレミア上映会に登場

【11月26日 AFP】映画『Cadillac Records』のプレミア上映会が24日、米カリフォルニア(California)州ハリウッド(Hollywood)のエジプシャン・シアター(Egyptian Theater)で開催され、歌手で出演女優のビヨンセ(Beyonce)が登場した。(c)AFP/Getty Images

AFPBB News


キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ / Cadillac Records

「エル・カンタンテ」で音楽を扱った映画にしてはその成り立ちが描かれていないと嘆いたが、この映画は違った。ギターやハーモニカの電化、"もっと感情をこめろ"と言われたとたんに良くなる歌と、じつに分かりやすい、というかその度が過ぎるといってもいいくらいだ。それがプラスに働いたのはエイドリアン・ブロディ演じる社長レナード・チェス、彼の行う賄賂やどんぶり勘定という問題が、単なる事実としてすんなり入ってくる。彼が守銭奴で悪いやつだとか魔がさしたとか、といった負のイメージをあまり与えない。そんな語り口なのでお決まりのミュージシャンが酒や女に溺れるといった描写もあまり気にならない。逆にいうと深みに欠けるのだが、これはこれで良かったと思う。監督が現時点の自分の力量を正確に把握し、最良の手法を取ったのだと理解したい。画としては各自のレコード・ジャケットを思わせるようなものがあったら、もっと良かったかもしれない。

シカゴの黒人音楽を中心としたレコード会社、チェス・レコード物語であるこの映画はウィリー・ディクソン(ベーシスト兼作曲家、いわばチェスの裏番長)が歴史を見守るような視点で語られるがレナードの兄弟が出てこないし、サニー・ボーイ・ウィルソンやボ・ディドリーも出てこないなど事実と違う点も多い。前半はほとんどレナードとマディ・ウォーターズの物語である。ここでマディを演じるのがジェフリー・ライト、最近はどちらかというと優等生が多かったのでセクシーなイメージもある役を、しかも歌を歌いながら見事にこなすとは思わなかった。この求心力には驚きであり、今作最大の収穫と言っていい。キャストの中で一番のお気に入りであるモス・デフはチャック・ベリーを演じている。ある種の軽さも見事に表現するなどこれまた良いのだが、チャック・ベリーはキャリアを中断する事件があるので出番は多くなく、"前半はマディ物語、後半はチャック物語"とはならない。まあモス・デフがまた演じるかはともかく今後チャック・ベリーの伝記映画ができる可能性は高い。

そしてチャック・ベリーと交代するように映画の後半を支えるのはビヨンセ・ノウルズ演じるエタ・ジェイムズである。上の二人と比べても地味な存在ではあるが、これはプロデューサーを兼ねているビヨンセがやりたかったのに違いない。クレオールと黒人の間に生まれたビヨンセは白人と黒人の間に生まれたエタの人生に思うところがあったのだろう(さらにはアフリカ系ながら様々な背景を持つオバマ氏が大統領選に勝った年にこの映画が公開されたというのも運命だ)。しかしエタ・ジェイムズだけを映画にするのは無理なのでこういう形になったと推測する。なにせエタの登場の仕方からして、アレ?と思うくらいに強引で、物語としては性急な場面も多い。それでも"アイド・ラザー・ゴー・ブラインド"に文字通り泣けるのだ。まあじつはこの曲自体はシカゴではなく南部録音だったというオチには苦笑する。

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登録日:2009年 09月 09日 23:26:30

「20世紀少年 最終章/ぼくらの旗」 シリーズで一番つまらない

原作通りの内容にもっと崩してほしいと評価を保留したパート1、前作よりはふつうのマンガ原作映画になったが弱いところも見られたパート2というのがこのシリーズに対するスタンスだったが、残念ながら最終章であるパート3が一番つまらない。ラストがどうのというより映画としての出来が悪く、これならもっと整理して2本にまとめたほうが良かったはずだ。つまり原作に忠実だったパート1のような作りが、残りの作品に制約を与えてしまったことに映画関係者は気付いていない。だいたい原作初回の国連演説がラスト近くだと思ったら、さらなる悲劇の続きだったというオチが生きていないのだ。

マンガ評論で"風呂敷を畳む"と言葉を聞いたのはBSマンガ夜話において岡田斗司夫氏だったと記憶しているが、対象作品は「寄生獣」だったか「デビルマン」だったかは覚えていない。浦沢直樹のマンガは終盤に失速し"風呂敷を畳まめない"と言う人もいるようだが、個人的にはわざと印象を弱くしてフェイドアウトしてゆく手法をとっていると考えている。強烈な最後よりは何度も読める最後というわけだ。

マンガを実写化するためにはマンガと言う媒体にある隙間を映画的なリアリティで埋めないといけないのだが、この映画ではそういた工夫があまりないのは3作を通しての不満。とくにパート2からはマスクをかぶったともだちにリアリティを与えないといけないのだが、これがまるでだめだった。プロレスのマスクマンのほうがよほど工夫していると言いたい。寝るときにはマスクを取るなんて所に拘っても仕方ないのだ。

一応二人のともだちというのがパート3の売りなのだが、それは大したことではない。それでも一応ヒロインであるカンナの近くの人間がともだちだと匂わせるのだが、これがみえみえでがっかりするほどに下手すぎる。またBSマンガ夜話の話になるが、手塚治虫特集のときに"手塚はモブ(群集)シーンに力を入れていて、中で書かれているキャラクターたちはそれぞれの動きをしている"というようなことが言われていたと、細部はあやふやだが記憶している。手塚のリメイクをしている浦沢作品の映画化なのに、パート3のハイライトとなるべきコンサート・シーンがまったくだめなのだ。観客の表情はほぼ同じで、これではともだちの集会と大差がない、まりは大失敗だ。一応フォローしておくと監督は観客の中には様々なジャンルのミュージシャンやタレントを起用して、各個人の個性を出そうとしているようなのだが、基本的なところを理解していないのでなんの役にも立っていない。

パート3ではでは山寺宏一が良かったが、パート2でいい味を出していた若い刑事の蝶野(藤木直人)、スナイパーのARATAがここでははあまり印象に残らない。登場人物はほとんどパート2までに登場してきちんとキャラクター設定もされているはすなのに、彼らの扱いは悪くなっているし、見せ場はあるものの万丈目もかなり扱いが悪い。どうやら話をともだちに集中させて友民党関係者の描写を少なくし、政治面はあえて排除したようだ。公開週と総選挙が重なったのはじつに皮肉だ。

というわけで3部作としては失敗しているが、原作「21世紀少年」にあたるパートは悪くない。

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登録日:2009年 09月 07日 23:21:18

「96時間」。 「湖のほとりで」と比べると単純すぎて後半に緊張感がない

L・ニーソン主演のスリラー映画、北米興行成績で初登場1位

【2月3日 AFP】リーアム・ニーソン(Liam Neeson)が誘拐された娘を助けようとする元スパイを演じた新作スリラー『Taken』が、前週末の北米興行成績で初登場1位を獲得した。
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(c)AFP

AFPBB News


96時間 / Taken

リュック・ベッソンのヨーロッパ・コープ作品といえば映画ファンには見る前からB級と思われている。脚本にベッソンの名前が入っていればそれは確信に変わる。いいかげんな脚本の粗をアクションで埋めようとするからさらに粗が目立つのだ。ではこの「96時間」はどうかというといつもと同じく脚本は酷い。主人公の不器用さを表すために使い捨てカメラを使わせながら、しばらくするとケータイだかデジカメを見事に使いこなすなどやはり穴は多い。

原題が「Taken」と聞いたときには宇宙人ものかと思ったが誘拐ものだった。邦題は「24」を意識した「96時間」となっているが娘の名前がキムだ(笑)。妻とは離婚しているので(元妻はその後に金持ちと再婚)娘との関係はあまりよくない、それでいながら娘のためには何でもするバカ親というのは確かにジャック・バウワーと似ている。どうせなら娘がもっとバカならよかったと思うが、これは「24」というよりはテレビでよく見たなつかしの「コマンドー」やセガール映画を連想させる。その主人公をリーアム・ニーソンが演じていることが最大のポイントだ。彼はそれなりに大柄だがアクション映画の主役が似合うとは思っていなかった。実際に見てみるとアクションは悪くないのだがどこか動きが無骨で、きれいなアクションに見えないところがいい。背が高く脂肪の少ないプロレスラーの動きに似ているかもしれないし、そのふつうのアクション・スターと違いが妙にリアリティを与えている。

主人公がフランスにいるかつての知り合いジャン=クロードから"お前はやりすぎだ、このまま帰国すれば許してやる"と言われるのは物語の流れからすると必然なのだが、力ずくで乗り切ってしまう。ここはたしかに見せ場にはなっているのだが、その後にたとえばフランスの若手と組んで行動するということもなく、相変わらずひとりで暴走を続けることになる。個人的にはこの時点で匙を投げてしまった。この先はスーパーマン化してしまいだれるだけだ。主人公がどの組織にいて、どんな仕事をしていたかよく分からないあたりはいいのだけに残念だ。

予告でも使われている"まずはベッドの下に隠れろ、次にお前もさらわれる"の場面はじつによくできているし、娘への誕生日プレゼントを熟考し丁寧に包装するあたりの人物描写はいい。あと娘があまりかわいくないのはマイナス。

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登録日:2009年 09月 05日 00:15:26

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