クイーンじゃないよ「クィーン」だよ

<第79回アカデミー賞>短編ノミネート作品の特集イベント開催 - 米国

【ロサンゼルス/米国 22日 AFP】第79回アカデミー賞(The 79th Academy Awards)授賞式を間近に控えた20日、短編アニメーション部門と短編実写部門にノミネートされている10作品をフィーチャーしたイベントが、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)内のサミュエル・ゴールドウィン・シアター(Samuel Goldwyn Theater)で開催された。
≫続きを読む…
(c)AFP/Getty Images Michael Buckner

AFPBB News


クィーン/THE QUEEN

「ヘンダーソン夫人の贈り物」の日本公開が遅れたために
スティーヴン・フリアーズの新作がまた見られる。
最初にこの映画の話を聞いたときに勝手にドロドロした「英国王室、愛と苦悩の7日間」
みたいな映画だと妄想して不謹慎な!と思っていたが、積極的に情報を集めなくても
エリザベス女王個人を中心に描いた映画だとわかってきた。
似ている、似ていないはあまり問題ではない。クィーン・マザーの存在が面白かった。
チャールズの出番は少ない。彼のハイライトはブレア首相と共闘しようとする場面。

この辺はピーター・モーガンの脚本がうまい。
「ラストキング・オブ・スコットランド」では色を付けすぎたが
ここではダイアナ絡みのドロドロした部分は極力無視し、
確かに彼、彼女はこう言ったかもしれないと思わせるものになっている。

この映画は女王とブレアの新旧価値観の対立という静かな戦い
(本来ならブレアに勝ち目はないが女王が国民の声を無視できなくなる)の末に
女王が根本から変えることは拒否しながらブレアの提案を受け入れる過程である。
王室と国民との温度差をどう解消するか、監督の視線はそれを離れたところから
見ている。それはこの監督とこの家族との距離感なのだろう。

主演のヘレン・ミレンはなりきり度よりも自然な振る舞い方に感心。
そして女王に対するのは首相に選出されたばかりのトニー・ブレア、
今世紀最年少首相と言っても夫人言わせるとマザコンで
どこか頼りなげなこの役を演じるのはマイケル・シーン。
私生活では夫婦共演映画(「アンダーワールド」)撮影中に
嫁(ケイト・ベッキンセイル)を監督(レン・ワイズマン)に
寝取られるという過去を持つ彼の演技が面白かった。
まあブレアももうすぐ辞めると言われているわけで
それを示唆するかのようなセリフを入れるのは現状を考えれば仕方なしか。

鹿のシーンはどのようにも取れそうだ。
パンフの監督によれば王室のメタファーだそうだが
パパラッチに追われるダイアナのようでもある。

カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 04月 14日 21:41:36

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2007年 04月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30




プロフィール
JK
エミー・ファン!ブログ
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索