女優対決「あるスキャンダルの覚え書き」
<第57回ベルリン国際映画祭>「Notes On A Scandal」上映会開催 - ドイツ
【ベルリン/ドイツ 13日 AFP】8日から18日まで開催される、第57回ベルリン国際映画祭(The 57th Berlin International Film Festival、Berlinale)で12日、英米合作映画「Notes On A Scandal」の上映会が行われた。
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(c)AFP/DDP/OLIVER CLAUSEN
「あるスキャンダルの覚え書き/NOTES ON A SCANDAL」
同じ年にエリザベス一世を演じて賞レースにぎわせたジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの
本格的共演映画。本作でそれぞれ主演と助演にノミネートされた。
とは言え相乗効果はもう一つ、パンフレットには原作本翻訳者の寄稿もあり、
それによると映画化により構造は単純になったらしい。個人的にはもう少し
二人の思惑のすれ違いなどを見たかった。二人の対決よりも何気ない
シーバ(ケイト・ブランシェット)とリチャード(ビル・ナイ)言い合いが良い。
ふつうの人物を演じるビル・ナイを見るのも久しぶりのような気がする。
ジュディ・デンチ(シーバ)の演技自体は迫力もあっていいのだが、
気になったのは彼女の存在がまるでモンスターのように感じられたこと。
彼女があそこまで堕ち、他人を支配することに喜びを感じるようになった過程や、
それまでの人生を連想させるものはあまり描かれていない。
映画はバーバラのナレーションで語られ、彼女の視線で描かれているだけに
当人であるバーバラの過去はほとんど明かされないのだ。
唯一出てきたといっていいのはシーバの前に支配していた女性の
何マイル以内接近禁止というエピソードだけ。
ホラーかオカルト以外で理由なき絶対悪が出てくるのはどうも苦手だ。
対するケイト・ブランシェット、彼女の演技がジェニファー・ハドソンより素晴らしいのは
当たり前、それなのに賞レースでは話題にならないのもよくある話
(と言いつつオスカー候補者で最も助演にふさわしいのはアドリアナ・バラーザだと思う)。
断片的エピソードから、シーバの過去が想像できる。ゴスに入れ込んだ少女時代。
20歳の頃に教育者であるリチャードを略奪し、それなりに幸せな結婚。
そしてここ10年はダウン症の息子を苦労しながら育てる。
その代償として結果的に娘は甘やかしてしまう。
それらが15歳の少年と関係を持った理由をなんとなく分からせてくれる。
20歳のシーバがどんな女性だったかを想像するのも楽しい。
終盤スキャンダルが明るみに出て二人の関係が一番親しくなったのもつかの間、
シーバがバーバラの秘密を知ってからの展開はお見事。
フィリップ・グラスの音楽の出来はともかく、音量の大きさには閉口してしまった。
http://www.actiblog.com/emfanphoto/33196
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登録日:2007年 06月 04日 00:57:49
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