妄想女「エンジェル」の一生?

<第57回ベルリン国際映画祭>「Angel」上映会開催 - ドイツ

【ベルリン/ドイツ 18日 AFP】8日から18日まで開催される、第57回ベルリン国際映画祭(The 57th Berlin International Film Festival、Berlinale)で17日、「Angel」の上映会とフォトコールが行われた。
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(c)AFP/JOHN MACDOUGALL

AFPBB News


まずはタイトル・ロールを演じたロモーラ・ガライについて、映画とIMDBでの写真では
印象が違う。IMDBの一枚目はケイト・ブランシェットに似ている。ということはエラが
少し気になるということだ。この映画の中では赤いドレスのときが一番きれい。
最近の映画ではスカーレット・ヨハンソンの『タロットカード殺人事件』に主人公の
居候先の友人役で、キーラ・ナイトレイの『つぐない』ではキーラの妹役を演じる
女優の一人として出演している。

この映画は大傑作だと言うつもりはないが、とても興味深い。ヒロインのエンジェルは
本を読むより書くことが好き。それも取材もせずに自分の想像力に任せて書く。
それを出版社に送りつけ、出版の話が出たときに明らかな間違いを指摘されても、
一文字一句変えるつもりはないと言い張り出版させる。出来上がったのは低俗な
恋愛小説、それが人気を呼び舞台化されるといかにも陳腐な内容の劇となる。
もうこれだけで現代日本の携帯小説やその映画化作品のようで笑ってしまう。
しかもこれがオリジナル脚本ではなく、監督が発掘してきた50年代の小説で、
その作者名がエリザベス・テイラーというのだから出来すぎた話だ。

パンフレットによるとエンジェルに対して原作は最後まで辛辣で、映画はそれに比べると
同情的とのことだが、映画から受ける印象としてはエンジェルがかつて憧れていた豪邸
パラダイスと夫を手に入れるまでのエンジェルに対する監督の視線はシニカルで、
テクニカラーを屈指した黄金時代のハリウッド・オマージュで語られる様子はコメディの
領域に達している。終盤、時代やパートナーに取り残されることになるエンジェルに
関しては不幸を畳み掛けることなくゆっくりと描くことで不幸の度合いを和らげ、
彼女が堕ちてゆく様子を少し離れた視点から描く、これを同情的と見るかどうかは
ともかく(シャーロット・ランプリング演じるハーマイオニーに彼女の人生を
肯定させるのはやや違和感が残る)、映画としてはうまく物語を締めている。
やはり無意味に派手な衣装や言動等の彼女の勘違いぶりが印象に残る。

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登録日:2007年 12月 19日 23:10:34

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