「潜水服は蝶の夢を見る」
【1月31日 MODE PRESS】ジュリアン・シュナベル(Julian Schnabel)監督作品『潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le Papillon/The Diving Bell And The Butterfly)』が2月9日から全国公開される。
≫続きを読む…
潜水服は蝶の夢を見る/Le Scaphandre et le papillon/The Diving Bell and the Butterfly
昨年の「硫黄島からの手紙」とは何の関係もないが、アメリカ産の外国語映画
(これはフランス語)がこうして作られるのはいい傾向だと思う。この映画の予告を
見る前、話だけを聞いたときに連想したのは「ジョニーは戦場へ行った」と
「海を飛ぶ夢」だった。主人公ジャン=ドミニク・ボビーの境遇はこの二つの中間で
「ジョニー」寄り。映画はいきなり脳梗塞で倒れた主人公の意識が目覚めた
ところから始まる。見る側としてはなんとなく前情報で彼の状態を知っているだけに、
彼の声(心の声)がむなしく響き、病院スタッフの対応の軽さに少し驚かされる。
やがて主人公も事態を把握すると話は落ち着くが、画面は主人公が
唯一動かせることが出来る左目の視点で描かれるので、こちらも疑似体験を
することになる。中でも死んでいる右目の処置は単純に見ていても痛い。
この映画が成功したのははモデルとなった人物のその貴重な体験と主観カメラ、
さらにはその映像(撮影はスピルバーグでお馴染みのヤヌス・カミンスキー)にある。
アート映画っぽく幻想的な画も出てくるが、この世界では違和感無く見ることが
出来る。これは監督にとっても好都合だったのに違いない。しかしそうした部分に
頼りすぎ映画として訴えたいものが弱く感じる。父親との会話などはお決まりながら
悪くないが、妻(誰とも籍は入れてないということで彼いわく子供のたちの母親)の
前で元恋人とのやりとりはチープに感じた。もちろんフランス人らしく体が動かなくなっても
女性に対する興味は尽きることは無いのも面白い。映画なので出てくる女性が
すべて美人なのはどうかと思うが、彼の意識が戻ってから初めに訪ねたのは
妻だったではなく元恋人だったら、もし妻以外の女性の前で倒れていたらと
不謹慎なことも考えてしまった。
カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 02月 17日 18:42:07
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- JK
- エミー・ファン!ブログ
- 最近のエントリー
- [12/31] リンク
- [02/04] NHKBSを中心に海外ドラマを少しだけ語る
- [02/02] 「フローズン・リバー」。 「サロゲート」よりも重い選択
- [01/19] 「サロゲート」。 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」より小さくまとまっている。
- [01/13] 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。 女性観は「(500)日のサマー」に負けるが面白い
- [01/09] 「(500)日のサマー」。 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」より二人の関係に踏み込んでいる
- [01/09] 「(500)日のサマー」を語る前に音楽のくだらない話
- [01/03] 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」。 「バッタ君町に行く」と違い分かりやすさが足を引っ張る
- [12/31] 2009年エミー・ロッサム、ベストショット
- [12/30] 「バッタ君町に行く」。 「誰がため」より無自覚なパワーはある
- 最近のコメント
- [11/21] 「かけひきは、恋のはじまり」 UK-Japan 2008 WEBサイト運営事務局
- [08/07] イランの一面が見える「ペルセポリス」 JK
- [08/04] イランの一面が見える「ペルセポリス」 Franchesca
- [04/06] AFP BB News 検索、リンク仕様の変更 KLE4c
- [04/04] AFP BB News 検索、リンク仕様の変更 JK
- [04/04] AFP BB News 検索、リンク仕様の変更 KLE4c
- [01/30] 「マリー・アントワネット」キルスティン・ダンストはブサイクか否か JK
- [01/30] 「マリー・アントワネット」キルスティン・ダンストはブサイクか否か 網野
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2010年 12月 [1]
- 2010年 02月 [2]
- 2010年 01月 [5]
- 2009年 12月 [12]
- 2009年 11月 [13]
- 2009年 10月 [14]
- 2009年 09月 [12]
- 2009年 08月 [4]
- 2009年 07月 [8]
- 2009年 06月 [6]
- 2009年 05月 [10]
- 2009年 04月 [4]
- 2009年 03月 [10]
- 2009年 02月 [6]
- 2009年 01月 [8]
- 2008年 12月 [11]
- 2008年 11月 [14]
- 2008年 10月 [7]
- 2008年 09月 [7]
- 2008年 08月 [5]
- 2008年 07月 [6]
- 2008年 06月 [7]
- 2008年 05月 [16]
- 2008年 04月 [10]
- 2008年 03月 [5]
- 2008年 02月 [9]
- 2008年 01月 [5]
- 2007年 12月 [10]
- 2007年 11月 [6]
- 2007年 10月 [9]
- 2007年 09月 [3]
- 2007年 08月 [8]
- 2007年 07月 [5]
- 2007年 06月 [10]
- 2007年 05月 [4]
- 2007年 04月 [11]
- 2007年 03月 [7]
- 2007年 02月 [8]
- 2007年 01月 [9]
- 2006年 12月 [17]
- 2006年 11月 [10]
- 2006年 10月 [17]
- 2006年 09月 [8]
- 2006年 08月 [16]
- お気に入りリンク
- 検索