「ラスト、コーション 色|戒」
映画『ラスト、コーション/色・戒』 アン・リー監督・出演陣がPRのため来日
【12月4日 AFP】都内のホテルで4日、映画『ラスト、コーション/色・戒(Lust, Caution)』のプロモーションが行なわれ、アン・リー(Ang Lee)監督をはじめ出演者らが来日し、記者会見に登場した。
同映画は2月から日本で公開予定。(c)AFP
激しい性描写が話題の映画だが、この映画の持ち味はなんと言っても"じらし"ではないだろうか。
短編だという原作(未読)を2時間半近くまでに引き伸ばしたことといい、チアチー(タン・ウェイ)に
目をつけたイー(トニー・レオン)が実際に彼女を抱くまでにも3年以上の月日が経っているし、
映画の中の時間経過でもかなり後ろの方だ。またヒロインが憧れの人に心を打ち明けるのも
かなりの時間がかかっている。このじらしは相手の気を引くための一手段であるが、映画としては
監督の力量が試される。その意味では長時間飽きさせることなく乗り切ったアン・リーの手腕は
(効果的かどうかは別にして)確かだ。また雨の場面もそう多いわけではないが印象に残る。
この映画はオープニングから一旦過去に戻り、そこでの事件の後に、近過去に飛び元の時世に
戻る。これがあまり効果的ではない。ヒロインたちの抗日運動がはじめはいかにもお坊ちゃま的な
甘さを持っていて、どこかで厳しいプロにならなくてはいけないのだが、そこを飛ばしているので
シリアスさが感じられない。殺人のシーンはあるが、あれはあくまでも素人の行為であり、
その後の変貌も描くべきだった。性描写については最初のイーの強引さと日本料理屋での
微妙なやり取りの中に見る二人の駆け引きは面白かった。それ以外は器械体操のようにす
ら感じられ食傷気味。
ラストの場面でのヒロインの行為から一挙に話が転がるはずなのだが、ヒロインはのろのろしていて、
ここは監督の迷いみたいなものを感じた。勝者がいないということを描きたかったのだろうが
イマイチだった。恋愛ドラマとしても戦争/スパイ物としても中途半端に感じてしまう。
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登録日:2008年 02月 17日 18:46:30
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