「エリザベス:ゴールデン・エイジ」

ケイト・ブランシェット 映画『Elizabeth: The Golden Age』をシドニーでPR

【11月3日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)市内で2日、映画『Elizabeth: The Golden Age』のプロモーションイベントが開催された。会場には、主演女優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)をはじめ、関係者が出席した。同映画は15日からオーストラリアで劇場公開される。(c)AFP/Getty Images

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エリザベス:ゴールデン・エイジ/ELIZABETH: THE GOLDEN AGE

この映画に「ゴールデン・エイジ」と副題がつくなら、前作「エリザベス」は「エリザベス:ヴァージン・クイーン」とした方がいいだろう。前作は王の娘として生まれながらも私生児の烙印を押されたエリザベスが紆余曲折を経て女王に即位し、いくつかの困難を経験することによって処女王として君臨することを決意した場面で終わったように、今作も英国の黄金時代そのものは描かれず、そこへ向かう過程が描かれている。

その意味において(美術や衣装は凝っていても)この映画は歴史劇ではないということも可能だ。その一方で決戦シーンは思ったよりも少なくて、しょぼい。背後にスペインを配して、スコットランドのメアリー女王を中心に描かれる政治的駆け引きにもさほど重点を置いていない。それらのすべてがエリザベス個人の心の動きや行動で表現される映画になっていて、そう思って見るととても面白い映画だ。

映画の冒頭でカトリックもプロテスタントも自分の国民だと言うようなことを言っていたエリザベスも、スコットランドのメアリーを処刑しなくてはならなくなり苦悩する。それを実行すればカトリック国との対決が待っていることが分かっているからであり。その一方で親戚であるメアリーを処刑することに対する良心の呵責が耐えられないと見ることもできる(史実は知らないが、側近の親戚にもカトリックがいて、彼等を困らせる)。この辺りは911~アフガニスタン進攻の時代に、英国の古典小説を原作にしながらも、撤退することの重要性を説いた「サハラに舞う羽根」を作った監督なだけはある。ここで宗教色を前面に出したスペインのやり方は強引に見えるかもしれないが、現代は同じことをもっと巧妙にやっているのかもしれない。

脇の役者では前作からジェフリー・ラッシュは同じような役割はするが、やや引いた感じを受ける。その濃い個性のため脇としての使い方が難しいクライヴ・オーウェンはここではその濃さがいい面に出た。彼が演じるウォルター・ローリーがエリザベスの気を引いたとしても、恋愛として成就しないことは歴史に疎い人間でも分かる。侍女リズ(エリザベス)を絡めての恋のさやあては見ているこちらとしてはやや恥ずかしくなったが、物語の中ではそれなりに機能したのではないか。

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登録日:2008年 02月 28日 23:17:49

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