「ミスト」

映画『The Mist』プレミア上映会 NYで開催

【11月13日 AFP】ニューヨークのジーグフェルド・シアター(Ziegfeld Theater)で12日、映画『The Mist』のプレミア上映会が開催され、出演者ら関係者が登場した。(c)AFP/Getty Images

AFPBB News


映画ポスター・イラストレイターのデヴィッドは激しい雷雨の被害を受け、息子と一緒にスーパーに行く。その頃あたりには不気味な霧が立ち込めていた。やがてサイレンが鳴り、霧の中から逃げてきた男性が"霧の中に何かがいる"と言いながらスーパーに駆け込んできた。デヴィッドたちはスーパーの中に避難していたが、倉庫の方から変な音がしたのでシャッターを上げたら触手を持った生物が店員を飲み込んでしまった。

衝撃のラスト15分という触れ込みの本作は確かにその部分はよく出来ていて、絶望的なエンディングながらある種の美しさすら感じるがその前がもたつく。中盤以降の見所はマーシャ・ゲイ・ハーデン演じる熱心なクリスチャンのカーモディ(彼女がモンスターに襲われそうで襲われないところが一番怖い)だが、彼女を絡めた話が長い。彼女の役割は"本当に怖いのはモンスターではなく人間"というものだが、観客としては"こいつを早くどうにかしろ"と思ってしまう。その一方で主人公たちの行動も一定の犠牲を強いられ単純にどちらが悪いとはいえない。途中で意見を変えてカーモディ側につく人が出るのも見所の一つだ。スーパーに立て篭もる人数は多すぎて主人公、カーモディの以外にまとまっている人がまだいるように見えるのも弱い点だ。ここで一番切ないのはデヴィッドがもしモンスターが息子に襲い掛かりそうになったら殺してくれと頼む場面。

さらに主人公はイラストレイターだが最初のモンスターとの戦いのあとで着替えるとマッチョになってしまうのには違和感があった。演じている役者の経歴を考えると不思議ではないのだが、ここは一考がほしかった。ちなみに副店長を演じるトビー・ジョーンズは日本未公開作品でトルーマン・カポーティを演じたことがあるのだが、彼ががんばっているとカポーティががんばっているようにしか見えなくて笑った。

この映画がうまいと思うのは第二のモンスターである大きな虫が襲ってくる場面。最初のモンスターとは明らかに違う種類であり、モンスターがうようよいることをさりげなく示している、しかもその登場時のタイミング、効果音等が実に見事で「クローバーフィールド」と比べるとそれがよく分かる。どうせなら「クローバーフィールド」のように最後までモンスター出現の理由は謎のままにしておいてほしかった。その方があのラストが怖くなったと思う。

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登録日:2008年 05月 17日 23:26:02

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