「さよなら。いつかわかること」
映画『Grace is Gone』ビバリーヒルズでプレミア上映会開催
【11月29日 AFP】ワインスタイン・カンパニー(Weinstein Company)の配給映画『Grace is Gone』のプレミア上映会が28日、ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の米映画芸術科学アカデミー協会(Academy of Motion Picture Arts and Sciences、AMPAS)で開催され、出演者らが出席した。(c)AFP/Getty Images
この映画のスチール写真を見て"ジョン・キューザックと一緒にいるのは「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」の子役か?"と思ってしまった。あれはもう5年以上前の映画なので当然違う。姉のサラ・ボルジャーは「スパイダーウィックの謎」に出演している。
オープニング映画の冒頭でジョン・キューザックは兵士の妻の会に出席している(もちろん男は彼一人)、やがてイラクで妻が死んだことを知らせれ途方にくれるが、娘二人に伝えることが出来ずに、フロリダの遊園地に行くことを決めて、言い出すタイミングを探す。それだけの話である。
妻(一切姿を見せずに声だけの存在)は1971年生まれで高校卒業後に入隊だそうだが、ジョン・キューザックはいくつという設定なのだろう。本人の実年齢を考えれば、大学卒業後に志願入隊かもしれない。いい年をしてまた大学に行きたいという弟がいるくらいだから彼がそんな行動をしてもおかしくない。その弟に軽くイラク派兵を批判させ、キューザックがそれを否定する。ここで普通なら立場的にジョン・キューザックが弟の役をやりそうだが、それをしないことで出てくる微妙な違和感がここのポイントで、彼が演じる父親の立場もまた微妙なものであることをうまく表現している。ここは製作者側の政治的立場を感じさせないことも無いが、それについてはやや中途半端な気がした。
姉妹のキャラクターは定石通り。姉は微妙な年頃になってきて、実際にある問題を抱えている。一方妹はまだあまり悩みを知らない明るい子。シャイで、素直になれない姉の性格は父親とよく似ている。となると妹の性格は母親のそれをある程度反映していると見るのが妥当だろう。
クリント・イーストウッドの音楽はワンパターンだが、悪くない。兵士の死を題材にしながら、家族に落とし込む手法にずるいと思う人もいるだろうが、主人公が軍や戦争に対して何らかの引け目を感じていることを考えればこれでいい。個人的には"娘たちを成長させようとする父親自身が実は一つの壁を乗り越える"というような展開の方が気になるがそこはジョン・キューザックの演技に免じてよしとしよう。
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登録日:2008年 05月 19日 23:11:48
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