「ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛」
【5月10日 AFP】ニューヨーク(New York)のジーグフェルド劇場(Ziegfeld Theatre)で7日、映画『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(The Chronicles Of Narnia: Prince Caspian)』のワールドプレミア上映会が開催され、出演者らが登場した。(c)AFP/Getty Images
ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛/The Chronicles of Narnia: Prince Caspian
作者同士が知り合いの「ナルニア国物語」と「指輪物語(ホビット)」だが、ナルニアは児童文学だけあって全体的にはぬるく隙間も多いく、そこが持ち味であり弱点でもある。映画にするにはその隙間を何かで埋めなくてはならない。「ライオンと魔女」では監督のアンドリュー・アダムソンは戦闘シーンでそれ埋めることに力を注いだ。しかし4人きょうだいはまだ子供なので、戦闘シーンをリアルにすることはやや無理があったし、子供にしては戦闘能力が強すぎた。リアルな戦闘シーンを見せることで歴史を語ろうとした「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと比べると弱い。
続くこの2作目ではそこら辺をうまく回避した。戦闘にはそれなりに必然性があるし、カスピアンを原作より年齢設定を上にしたことで子供たちが戦う不自然さは軽減された。さらにカスピアンを演じる俳優の年齢もきょうだいよりも上なので頼りがいがあり、長男の"俺はナルニアの世界では先輩の王様だ"という葛藤もさらりと描かれているのはいい。映画全体としてもせわしなく移動してまったく地理感覚がつかめなかった1作目とは違い二つの城、森、戦場と限られた地域で話が展開することで落ち着きが出て分かりやすくなった。
1作目からやや時間がかかった気がする2作目だが、子役も成長するしもう少し早くてよかったのではないか、もっとも4人は続き物としてさほど問題は無い。原作の7作目を知っているとやや寂しいスーザンのあるセリフを聞くと少し切なくなる。スタッフも当然ルーシー贔屓なのだろう。まあ彼女は信じる力では最強ということか。男二人は王子様キャラクターというよりやや現代的な頼りない男なので、カスピアンに分かりやすい王子様キャラクターを持ってきたのは正解。
日本では2作目をエコ映画としてキャンペーンしているが、木や草花が動くシーンは1作目のほうが良かった。川が動くと「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出してしまうい。特殊効果の一部や色合いが安っぽく感じられるのは前作と同じ。この監督のクセなのかメリハリには欠け、テンポがよくない点もそのまま。トランプキンとニカブリクを演じる俳優は小さい人界では有名人だが、ドワーフ・メイクで目元がはっきりしないのでクレジットを見るまで分からなかった。
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登録日:2008年 05月 25日 18:22:21
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