「イースタン・プロミス」

<第32回トロント国際映画祭>『Eastern Promises』ワールドプレミア上映会にナオミ・ワッツが登場

【9月10日 AFP】6日から15日までカナダで行われる第32回トロント国際映画祭(32nd Toronto International Film Festival)の3日目を迎えた8日、ロイ・トムソン・ホール(Roy Thomson Hall)で『Eastern Promises』のワールドプレミア上映会が行われ、ナオミ・ワッツ(Naomi Watts)らが登場した。(c)AFP/Getty Images

AFPBB News


イースタン・プロミス/EASTERN PROMISES

デヴィッド・クローネンバーグが前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に続いてヴィゴ・モーテンセンと組んだ新作は『堕天使のパスポート』の脚本家、スティーヴ・ナイトによる物語。『堕天使のパスポート』と言えばロンドンに暮らす移民たちと非合法な何かに関する映画だった。オドレイ・トトゥが主役という扱いだが、一種のアンサンブル・キャストと言った方がいい。ソフィー・オコネドーはこれで注目されて、『ホテル・ルワンダ』でのアカデミー賞ノミネートにつながった。実質的な主役のキウェテル・イジョフォーはこの後に『キンキーブーツ』でゴールデン・グローブ賞の映画部門にノミネートされただけでなく、別の作品で同賞同年のテレビ部門でもノミネートされた(ちなみにこの年にダブル・ノミネートされた人にはエミリー・ブラント、ヘレン・ミレンがいるが、ヘレン・ミレン主演映画『クィーン』の監督は『堕天使のパスポート』のスティーヴン・フリアーズである)。

クローネンバーグなのでグロは当然ある。というかいきなり冒頭からあるのだが、それが続くのでなく、要所要所で出てくるので見ていて辛いと言うところまでは行かない。いやそれでもその場面自体は十分に辛い。ヴィゴ・モーテンセンのセリフは相変わらずモゴモゴしているが、ロシア語とロシア訛りのおかげでそれほど困らなかった(英語圏の人にはどう聞こえるのだろう)。ナオミ・ワッツはふつうだが、バイクに跨る姿はカッコいい。また赤ん坊を抱える姿は彼女が最近出産したことを思い出せて興味深かった。しかしこの映画の目を引いたのはロシアン・マフィアのボスとナオミ・ワッツのおじを演じた爺さん二人、これがよかった。これに対してヴァンサン・カッセルはイマイチだった。キャラクターの設定は中途半端で、彼が大きな役割を演じることになるエピソードも結末そのものはいいのだが、流れが雑で感心しない。この脚本家らしい移民問題はよく出来ているし、リトビネンコを思い出す話もいいのだが、最後がもう少し丁寧だったらさらに良くなっただろう。

さて話題の全裸バトルは送るならもっと強そうな奴を送れと言いたくなるが、拳とナイフによるバトルはなるほど見ているこちらにも痛みが伝わってくる。これが主演男優賞に値するかどうかはよく分からない。

カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 18日 23:25:07

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2008年 06月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30




プロフィール
JK
エミー・ファン!ブログ
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索